【ハンピの旅③】~ハンピ建造物群~

公開日 : 2016年01月18日
最終更新 :
筆者 : 竹内里枝

【ハンピ建造物群】

ホスペットからおよそ12km。

ヒンズー王朝として14?16世紀にかけて栄えたヴィジャヤナガル王国の都ハンピ。

29?に渡って点在している王宮や寺院。1986年には、世界遺産に登録された。

小さな遺跡を入れると3000。主な遺跡40ある中のほんの一部を紹介。

私はガイドを頼んで車でまわったが、全部は見切れない。

自転車を借りてまわる人達も多く見かけた。特に欧米人。

移動中は、巨大な岩がゴロゴロと転がっている山を見たり・・・

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遺跡だけでなく地形だけでも十分見応えのあるハンピである。

〇ヴィルーパークシャ寺院(Virupaksha Temple)

2つの高い塔が遠くからでも眺められる印象的な寺院。

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そして今も使われているヴィルパークシャ寺院。

ハンピメインタワーと呼ばれている塔門は、高さ52メートルもある。

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寺院に入る時は靴を脱がなければならない。

巡礼者も多く、一部修復中の場所もあり落ち着いて見られなかった。

さらに境内の中には象がいて人気を博している。

ただ、時間帯によっては水浴びに出かけたりしているのでいつもいるとは限らない。

〇ヴィッタラ寺院(Vittala Temple)

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15世紀に建てられた寺院。

山の麓から専用のバスに乗り換えて小高い丘まで。

まず、入って正面に見えるのが石の山車(stone chariat)。

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紙幣のモデルになるとガイドさんは言っていたが...

56本ある柱が特徴の15世紀に建てられたヴィッタラ寺院。

柱の彫刻も細かく緻密に掘られているため、ハンピ建造物群の中でもおすすめ。

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また、この柱はミュージックストーンとも言われ叩くと異なった音がする。

【王宮地区(Royal Enclosure)】

寺院ばかり見ていると、形が似ているだけにどうしても飽きがくる。

そう思っているタイミングでガイドさんが王宮地区を案内してくれた。

〇マハーナヴァミ・ディッバ(Mahanavami Dibba)

王国の儀式に使われていた半ピラミッド型のテラス。

22ftの高さに80square feetの壇。

ピラミッド型だからと言ってここは墓ではない。

所々浮彫りにされた彫刻にも注目してほしい。

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インド・イスラム建築で作られた王妃の浴場。宮廷の女性達はここで水遊びをしていた。

深さは8ft。外から水が流れるように、また下水も外に流れるように管が作られている。

この遺跡は、形もしっかりと残っているので見応えがある。

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インド・イスラム建築の特徴である、アーチが美しい。

3回に渡ってお伝えしたハンピの旅。

インド国内の世界遺産を見てきた私にとって、ハンピはわざわざ日本から行くようなところでもないという印象。

もし、南インドに住んでいて、ヒンズー教の歴史が分かり、かつお金も時間もあったら行ってもいいかな~という印象だ。

やはり、田舎の観光地ではガイドの質も悪く勉強もしていない。

石像を見ては「This is シバ リンガ.This is テンプル.」と説明するくらいで歴史的な見方は全く分かっていない。

この程度の地形は、ベンガルール北部でも見られるし、自然や静かさを求めるなら、ゴアやケララをおすすめする。

また、ロッジ系の安宿は蚊も多くデング熱になったら危険。何せ周りには病院もない。自然が多いということはそういうことだ。

破天荒な欧米人はそういったロッジがお好きなようだが・・・

さらに現在、某テレビ局が取り上げて有名になった日本人女性が経営するロッジも、今は彼女自身がそれをインド人の夫に任せていないそうなので、

行ってみて「そんな人いなかったですよ~」とがっかりして帰ってくる人も良く見かける。

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