ゴミから生まれたジュエリーたち

公開日 : 2017年07月31日
最終更新 :
筆者 : 竹内里枝

日々町の姿を変えていくホワイトフィールド。ITパークやコンドミニアム、高層ビルの建設が進む中、元々あった村の一部屋を借りてコツコツと手仕事をしている女性たちがいる。それは、仕事を求めるため村を出てバンガロールに来た男たちの妻たちなのだ。

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男たちは、単身で都会に出て仕事を探し、ある程度お金を貯めたら村に戻り結婚相手を探し、今度はその相手を連れて都会に戻り仕事を続けている。男たちの仕事は、主に警備員、電気技師、運転手、建設作業員、水道管工事など。月収Rs15,000程(約25,500円)が手取りでそこから生活費や子供たちの学費を払うのでいっぱいいっぱい。夫に仕事があっても物価の上昇や土地や家賃の値上がりに伴い生活費も増していくという悪循環。そんな彼女たちのために、数々のNGOを手掛けてきた1人の女性Ms.Devikaが、「Joy at work」という職場を2013年に立ち上げた。ここで彼女は、テトラパックやセメント袋、はぎれをリサイクルし、トレンディーなアクセサリーなどを作る方法マネージメントを伝授している。

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スタッフは、「Joy at work」の存在を口コミで知り自ら働きたいと名乗り出た人。ビハール、オリッサ、アンドラプラデッシュ、マハシュトラなど出身地もバラバラ。作業場では英語よりもヒンディー語が共通語になっている。今では、およそ14人のメンバーが入れ替わり立ち代わり働きに来る。

一見、特殊な技法によって作られているように見えるパーツも、実はインドの伝統的なものをヒントにMs.Devikaが考え出した。

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確かに南インドでは、ヤシの葉やバナナの葉を編んで作った屋根などをよく見かける。

ブレスレットのパーツに使われているテトラパックスターは、どこにでもある牛乳パックを細かい短冊状に切って編み込んでいくだけ。幅は、5mくらいなので根気がいる作業。

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スクラップ ファブリック ビーズは、民族衣装のクルタのボタンとして使われている。

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くるみボタンのようにも見えるが実は、要らない布の周をザクザクと並み縫いし、

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その糸を引っ張って、さらに要らない布を中に詰め込んでいく。

雪だるまのように中に入れたものを包み込み、後は周りをザクザク縫えば直径1センチくらいの固い球が出来上がる。

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ここで作られているものは直営店がないので主にチャリティーバザーに出店しているが、バンガロールではInorbit MallのCannanoreで委託販売されている。今回取材で訪れた作業場でも販売してくれる。その場合は事前に連絡を。

キーホルダー・ブレスレット・ヘアクリップはRs70~

ネックレスはRs200~400

「Joy at work」

6th Cross Road,2nd Main, Nallurhalli,Whitefield,P,O Bangalore 560066

電話:9901566220 (Ms.Devika)

Open: 10:30~14:30 

休み:土日

https://www.facebook.com/Joy-at-Work-1527533460817886/

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