進化したインドの工芸品を

公開日 : 2018年08月23日
最終更新 :
筆者 : 竹内里枝

大通りから奥まった所にひっそりと広がるHatworks Boulevardというアーケード。ベンガルールには、古い建物をリフォームしたお洒落なアーケードがちょこちょこある。

今回紹介するのは、11,000人以上の職人を訓練し、伝統的な技法以外のスキルを新たに導入することで「進化したインドの工芸品」を目指す「CARAVAN」。

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オーナーのKunal Sachdev氏は、「職人が幸せになれば、工芸品は繁栄する。」と唱え、職人達を店頭に連れて行き自分たちの作り上げたものがどう扱われているのかを見せることで自信と誇りを持たせた。

インドは、素敵な工芸品が多いものの、すぐに壊れたり使う機会もなかったりで買うことをためらってしまうことも。

そんな気持ちに応えるかのようにその技を使って需要のあるものを提供する。「CARAVAN」では、一部のパーツを職人に任せ、それをアーバンなデザインにアレンジしている。

例えば、かぎ針はアンドラプラデシュ州ナルサプールの5,000人以上のかぎ針編みの職人を訓練し、質の高い物を作るように指導。

コットンと組み合わせることで普段にも着られる衣類などへとアレンジした。

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何世紀にもわたって王室の人気を誇った金糸とビーズを組み合わせた刺繍ザルドージは、ゴールドに飾られた華麗な装飾の形態で、キャラバンの革新的なデザインの解釈と現代的なモチーフを備えたエレガントな要素を取り戻している。

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ワンポイントとして刺繍を施せば、普段にも着られる。

カルナタカ州の特産品Bidriのイヤリング メタルに細い溝を作りそこへ銀のワイヤーを打ち付けるという細かい技。

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従来置物などに使われている技だが、それだけでは売れないということで気軽に身に着けられるアクセサリーに加工した。

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ラジャスタンの刺繍をあしらったコットンキャミソール。 

店を訪れたらその1つ1つの職人技を是非感じて欲しい。

また、店舗では職人さんによる実演なども見せることで、工芸品の魅力をより一層感じてもらおうと取り組んでいる。

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ゴテゴテしたデザインが苦手な日本人でも受け入れられる、上品なデザインに注目したい店。

「CARAVAN」

Hatworks Boulevard, 32, Cunningham Road,Vasanth Nagar Bangalore

Tel:+918861304223

営業時間:11:00~20:00

年中無休

https://www.caravancraft.com/

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