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インド/ベンガルール特派員ブログ 竹内里枝

インド・ベンガルール特派員が現地からアジア地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2019年1月14日

おもちゃの町 チャナパトナ


おもちゃの町 チャナパトナ

ベンガルールの中心部から南西へおよそ2時間半ほど離れた場所に「チャナパトナ」という「おもちゃの町」と呼ばれる町がある。チャナパトナは、マイソールへ行く途中にある小さな町で、ベンガルールに住んでいる人なら1度は目にしたことがあるであろうカラフルでかわいい木のおもちゃが生産されている。
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今回は、そんなチャナパトナの木のおもちゃを昔ながらの技法で生産している村と日本へも輸出しているチャナパトナ最大級のおもちゃ工場「マヤオーガニック」を訪ねた。
(チャナパトナのおもちゃの歴史)
チャナパトナがおもちゃの町として知られるようになったのはおよそ250年前。マイソール王国の軍総司令官、首席大臣、君主であるティプー・スルタンは、ペルシア(現在のイラン)と手を組みイギリスと戦っていた。当時のチャナパトナは、戦争に使われる武器などが保管される場所として利用されそこにはペルシア人も多く存在していた。その中にいたペルシアのおもちゃ職人が、地元の人たちに木のおもちゃ作りを伝授したことがきっかけでそれが特産品となりチャナパトナは「おもちゃの町」として知られるようになった。

(今も当時のままの技を)
チャナパトナのニーラサンドラという小さな村には、今もなお当時の技法でおもちゃ作りを続けている職人たちが男女合わせて50人ほどいる。
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職人たちは、4~5社のサプライヤーと契約を結び、支給された材料を元におもちゃを作り1日Rs300ほど稼いでいる。ここで作られたおもちゃは、サプライヤ―の手によってインド国内のお土産屋さんなどで売られるそうだ。私が訪ねた家庭では、1人の女性がキーホルダーを作っていたが、お土産屋さんでそれを手にしたところで、これほど手間がかかっている作業など誰も想像できないと思った。
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手足を使って作業を続ける。
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こういった昔ながらの手作りのおもちゃは、19世紀に日本や台湾などから機械が普及したことで衰退していったそうだ。

(チャナパトナ最大級の工場を訪ねる)
最盛期には、大小兼ねて1,500軒もあったおもちゃ工場も時代の流れと労働者の減少で200軒にまで減少してしまった。そんな中、4人が出資し1998年にNGOとして設立した「マヤオーガニック」は、チャナパトナのおもちゃ工場を体系的に組織化することで伝統工芸を持続可能にした。
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また、マヤオーガニックでは、児童労働の根絶を目指すことをモットーに、職業訓練技術の支援やフェアトレードを推進し、人と社会と地球に根ざした活動を続けている。職人たちは、男女問わず1年がかりで職人として育て上げられ、高い技術を身につけていく。
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(機械化といっても一つ一つ手間がかかる)
マヤオーガニックでは、一般の人が工場内を見学できるコースも設けているというので早速案内してもらった。
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①おもちゃの材料となる木は、インド南部に成育する「Hale」という種。
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あまり手をかけないでも雨水だけで自然に育つ木だそうで、5~7年の間に5回切ってもどんどん伸びてくるという。木の質は、柔らかくおもちゃを加工するのに適した素材。この工場では、おもちゃ用の木を育ててくれるプランテーションと契約し、規格のサイズでカットし納品してもらったものをこの倉庫でいったん寝かせている。
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②木の水分を飛ばすためにオーブンで3日燻す。燃料となるのは木のおがくず。
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③乾燥した木は、機械を使って一つ一つ丁寧に切り出していく。と同時に色も付けていく。おもちゃに使われている色は、全て植物から採れた5色で、それを松脂と混ぜ合わせ棒状に加工する。
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木のパーツを回しながらその色の棒をこすり付けると、その摩擦で一瞬にして木に色が付く。
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まさに瞬きしていては見逃してしまう瞬間だ。さらに仕上げはパンダナスの葉で磨き上げることで表面の光沢を出している。この一連の作業を一人の職人さんが全て行う。

④おもちゃの国際安全基準に基づき、組み立てる前に部品のクオリティーも一つ一つチェックする。
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⑤手作業で組み立てそしてパッキング。
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⑥日本だけでなくヨーロッパやアメリカ、南アフリカへの出荷されている。
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マヤオーガニックでは、工場見学だけでなく子供や大人向けにおもちゃの組み立てやおもちゃを作るワークショップも行っている。工場見学だけなら1~2日前までにワークショップの予約は4~5日までに予約が必要。

(取材協力)
【マヤオーガニック(MAYA ORGANIC)】
(工場)
No. 1580, Sathanoor Road, Channapatna-562160, Ramnagaram District, Karnataka,
電話番号:08027252711 
営業時間:10:30 ~16:30
定休日:日曜日と祝日
(ショールーム)
No. 25/1, 9th Cross, 19th "A" Main Road, JP Nagar 2nd Phase,Bangalore 560078,
営業時間:10.30am to 7.30pm
定休日:日曜日と祝日
http://mayaorganic.com/

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カテゴリー ショッピング・雑貨・お土産
2019年1月14日
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  • 特派員プロフィール
  • ベンガルール特派員

    ベンガルール特派員
    竹内里枝
    (元NHK名古屋キャスター)
    1996年最初にインドを訪れたの学生時代の旅行。以来インドには縁がありデリーにも2年住んでいた。 シンガポールの日本語ラジオ放送ではラジオプロデューサーを務めた。今回は、月間「Chalo」のライターとして、また日本語教師として再渡印。 趣味は、遺跡巡りとダンス。23年間でインド国内主要な世界遺産や都市を制覇。 その経験を活かし旅人、生活者に役立つ情報を発信したい。 また、ベンガルール(旧バンガロール)で生活することにためらいを感じている方へ 「ここで住んでみたい!」と思える生活に密着した情報も盛り込んでいく。 DISQUS ID @disqus_s48CxIcmIg

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