ベルリンフィルのヴァルトビューネ野外コンサートに行ってきました

公開日 : 2016年07月10日
最終更新 :

 年に一度、6月の下旬に開催されるベルリンフィルの野外コンサート。私も今年初めて足を運びましたので、その様子についてレポートします!

 ただ、私はクラシックコンサートの内容についてウンチクを語る資格はありませんので、このレポートは、今後このコンサートに行かれる方が会場について知っておくと便利だろうな、というネタだけを書きますね。

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 まず、ヴァルドビューネ(Waldbühne)というのは会場の名前で、ヴァルド(森)+ビューネ(舞台)=森の舞台、という意味。その名の通り、森に囲まれた野外コンサート場なのです。見ての通り、青空ステージ。客席には屋根がありません。

 要するに、雨が降ったらずぶ濡れです! 傘は禁止されてはいませんが、「後ろの人に迷惑になるので、なるべく雨合羽などを着用して、傘は避けて欲しい。」とHPに明記されていますので、レインコート等を用意していってください。

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 それに、6月下旬のベルリンは、お天気が良ければ30℃を超える日もありますが、年によっては15℃くらいの場合も。そのため、このコンサートに行くなら、雨にも風にも寒さにも耐えられる服装で行くことが一番重要です。

 私が行った日は昼間は27℃くらいあり暑かったですが、日が暮れる頃にはすっかり冷えてきて、多分15℃くらいだったでしょうか。カットソーの上に、薄手のダウンベストを着て、スプリングコートを羽織ってスカーフを巻いていても寒いと感じるくらいでした。薄手のダウンジャケットを着ている人は多かったです。このコンサートの必須アイテムですね。

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 さて、このコンサートは「ピクニックコンサート」の呼び名もある通り、飲食物の持ち込みがある程度認められています。舞台の目の前のエリアは座席がないのでみんなピクニックシートを敷いて、ワインを飲みながら寝っ転がって演奏を聴いている人も。でもここは、旅行者が混ざるにはかなりハードルが高いエリアなので避けたほうがよいと思いました。

 それ以外の席は、スタジアムのベンチ席のような感じで、座席指定はなくてA、B...というブロック別でチケット料金が分かれています。早く行った人から、ブロック内で好きな場所が選べるということです。慣れた人はクッション持参で来ていて、それで席を確保していましたよ!賢い。

 ギリギリに行くと座れないんじゃないか?と思ったのですが、現地のスタッフが「そこもう少し詰めて座ってくださーい!」とお客さんに指示を出して、なんとか座れる場所を作ってくれますので、チケットがある以上は座れないということはなさそうです。

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 そして、飲食物の持ち込みについて。これは、以前よりも厳しくなってきているらしいのですが、公式サイトの英語ページにはこう書いてあります。

ADVICE

Please be aware that only (alcohol-free) drinks up to a maximum of 0.5 litres per person in TetraPak or plastic bottles (PET) may be brought along. Bringing larger containers (over 0.5l) such as bulky objects, glass or cans is not permitted.

「500ml以下のペットボトルで、ノンアルコール飲料に限り持ち込み可。ビンや缶、大きな荷物は持ち込み不可」とあったので、水だけ持って行ったのですが、なぜか周りのドイツ人は持ち込んだサンドイッチを食べたりワインを飲んだりしてる。なぜ???と思ったら、同じ公式サイトのドイツ語ページには別のことが書いてありました。

HINWEISE

Ein Cateringunternehmen versorgt Sie vor Ort wie üblich mit Speisen und Getränken. Zusätzlich ist es aufgrund des Picknickcharakters dieser Veranstaltung ausnahmsweise gestattet, Getränke und Speisen zum eigenen Verzehr in angemessenem Umfang einzubringen: Getränke in PET/Tetra-Pak bis 0,5l Gefäßgröße pro Person, kein Glas, keine sperrigen/gefährlichen Gegenstände (z.B. Messer, Gabeln), keine Pyrotechnik. Picknicktaschen sind bis zu einer Größe von 40cm x 40cm x 35cm gestattet und bitte unter der Sitzbank zu verstauen. Wir bitten um Verständnis, dass Taschenkontrollen während des Einlasses zu Ihrem Schutz notwendig sind.

Für Besucher ohne große Taschen, Körbe steht die „Fast Lane" zur Verfügung, die aufgrund der weniger umfangreichen Einlasskontrollen schnelleren Zugang zur Waldbühne ermöglicht.

 簡単にまとめると、「会場では飲食物が販売されていますが、このコンサートでは特別に飲食物の持ち込みが許可されています。飲み物は一人あたり500mlまでのPETボトル持ち込み可(*ここにはノンアルコールに限るとは書いてありません)、グラスや尖ったもの(ナイフやフォーク)は持ち込み不可。ピクニックバッグは40×40×35㎝以内の大きさで、座席の下に仕舞えるもの。入場の際には手荷物検査がありますのでご了承ください。大きな手荷物がない人は、Fast Lane ファストレーン からの入場ができます。」

とあり、英語バージョンと言ってることが違うじゃないか~!と驚きました。

 いずれにしても、あまり会場で飲み食いするとトイレが近くなって困りますので(トイレ自体数が少なく必ず並ぶのと、人が多いのでいったん席を立って出入りするのがそもそも困難)私はなるべく水さえ飲まないようにしていましたが、周りのドイツ人はわりとみんな会場の屋台で買ったビールやワイン片手にコンサートを楽しんでいましたね。

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 コンサートが終わると、もう22時を過ぎていました。2万人以上の観客が一斉に席を立って最寄り駅(S5 Pichelsberg)を目指すのですから、すごい混雑です。駅までは徒歩で10分ほどですが、人の流れにそって会場の外に出るまでに10分くらいはかかりました。混雑を避けたい人は、アンコールの演奏前に席を立って移動を始めたほうがいいかもしれません。

 そうそう! あと、このコンサートのチケットは、公共交通機関の切符も兼ねています。チケット右のほうにBVGとVBBのマークがあり、「コンサートの入場開始時間2時間前から、当日深夜3時までベルリンABCゾーン内の乗車チケットとして有効」とあるので、わざわざ電車やバスの切符を買わなくてもいいですよ。

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 以上、私の初めてのヴァルトビューネ体験をまとめました。ご参考になれば幸いです。ピクニックについての条件等は、随時変わる可能性があります。来年以降行かれる方は、最新情報を確認するようにしてくださいね!

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