スイスの「週末パン」~改め「編みパン」
前回の記事で、ツーン湖のブランチで出されていた編みパンのこと、パンにこだわっているスイス人もいるということを書きましたが、私が一番初めに習ったスイス料理のレシピは、その編みパン(週末パン)のレシピでした。
前回の記事↓
「週末パン」と呼ばれるのが適切だったころは、週末の朝家庭で焼いたり、朝一でパン屋に出かけて購入し、家族一緒に朝食をいただいていたのでしょう。
私がスイスに移住してきた2000年ごろは、スーパーでも週の後半にしかこのパンを販売していませんでした。
どの世界でも伝統は、変更されるもの。
【スイス情報.com】スタッフの友人のスイス人ご主人のように、モチモチふわふあの週末パンを毎日食べたいスイス人が多いのでしょう。
スーパーで毎日週末パンが販売が開始され、今ではパン専門店でも毎日見るパンとなり、「週末パン」という名称は適さなくなりましたね。
パンの名前は、「Zopf」と言い、訳すと「編み」なので「編みパン」です。
家庭料理にふさわしく、各家庭に伝わるレシピがそれぞれあると言っても過言ではありません。
私は、同年齢のスイス人男性の同僚に教わりました。
お料理好きな彼は、毎晩凝った料理を作り、毎週末のようにこのパンを焼いていて、社内でアペロ(立食飲み会)をするとなると、刻んだオリーブやベーコン入りの編みパンを焼いてきてくれていました。
「ミグロの小麦粉、1kg」、「ミグロのバター入りマーガリン、250g」、「水、」...と、さすがに毎週のようにパンを焼いているだけあって、同僚は、私の目の前でレシピをすらすらと書いてくれました。
今では一部の商品が販売停止となっていますが、どこでどの商品を購入するかまで指示があったので、移住してすぐの私には頼もしいレシピでした。
私はその後、修行を重ね、合格点がもらえる編みパンを焼くことができたのでした。
今では、年に1度パンを焼けばいい方ですが、前回久々に焼いた時の写真です。
仕上げに卵を塗ります。
完成品! ↓
スイスで、ブランチや立食パーティには編みパンは欠かせなません。
ツーン湖のクルーズのブランチの写真は、こちらからご覧ください。
こちら↓は、ローザンヌのオリンピック博物館のブランチで提供されていた長い編みパン。
パーティ用には、1メートル以上の長さがあったり、ウエディングなどで、ハート形になっていたりします。
スーパーでは、1人用の小ぶりの編みパンから、350g~1kgの大きさの編みパンが通常用意されています。
編みパンが使われているテイクアウトのサンドイッチもあるので、是非、スイス旅行中に編みパンのふわふわ感を味わってみてくださいね。
9月お題"パン"
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筆者
スイス特派員
田山 貴子
欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。
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