スイスの伝統行事カブ提灯行列

公開日 : 2019年12月23日
最終更新 :

先月頭のことになりますが、毎年恒例イベント「カブ提灯行列(Räbeliechtliumzug)」が私の住むアールガウ州(Aargau)の田舎村でも行われました。

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カブ提灯は古くはアイルランド民話からその風習が始まったといわれおり、ハロウィンを彩るカボチャ提灯のルーツもこのカブ提灯行列だそうですよ。

以前行列を見たことはありましたが、私自身の家族がカブ提灯行列に参加するのは今年が初めてで、ワクワクドキドキしながら当日を迎えました。

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さて、まずはカブの準備についてですが、誰が準備をするのはか地域によって異なるようです。中には、子供たち本人が作業をするところもありますが、幼稚園グループではパパ達が作る町や村が多いようです。

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我が村でもイベント前夜、静まりかえった幼稚園に、仕事を終えたパパたちが集結。それぞれ、子供のリクエスト通りの絵をミニナイフを使って削り取っていきましたよ。

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当日は19時からカブ提灯行列がスタート。この日はあいにくの雨でしたが、レインコートを着て、30分ほどかけてゆっくり子供たちが村を練り歩きましたよ。

町中の灯りが消され、真っ暗な中に浮かび上がる提灯に子供たちの歌声が加わり、とっても幻想的な時間を過ごすことができました。

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その後は、学校に戻り、幼稚園・小学生皆で練習してきたレーベリエヒトリ(Räbeliechtli)の歌を数曲披露してくれました。

そして、締めくくりには、ママやパパが焼いたケーキやパンが振る舞われました。

4歳・5歳児には大変かな? と思っていましたが、本人たちはとっても満足顔。提灯を持ってもっと村を歩きたい! という子供たちも何人かいました。

秋の伝統行事であるこの提灯行列が終わると冬の訪れを感じ、町や村も一気にクリスマスの雰囲気に変わっていきます。

季節折々の伝統行事はとてもいいものですね。今後もスイスの伝統行事をこちらでご紹介していきたいと思います。

筆者

スイス特派員

田山 貴子

欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。

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