スイスの伝統行事「ファスナハト」、バーゼルのファスナハトはユネスコ無形文化遺産
今年もスイス各地で春を迎えるイベント「ファスナハト(Fasnacht)」が開催されます。
「ファスナハト」とは、謝肉祭(カーニバル)のことを言い、キリスト教徒がファスティングする前に食べたり飲んたりして騒ごう!という伝統的なイベント。
(ピッコロを吹きながら行進)
開催地によりパフォーマンスも異なりますが、音楽が鳴り響き街を練り歩くのがファスナハトの特徴です。
バーゼル(Basel)のファスナハトは「ユネスコ無形文化遺産」に登録されおり世界的にも有名なカーニバル。
グッゲンミュージックでは、ピッコロの高い音色が鳴り響くのが特徴です。
(コスチュームを身にまとい行進)
(天狗の様な赤い鼻が特徴の「ワギス」)
コスチュームにも特徴がありカラフルな服装に身を包む「ワギス」は、日本でいう天狗の様な顔をしています。
ワギスがパレードで登場すると、子供たちは「ワギース」と叫びお菓子をもらいます。
みかんやチョコレート、キャンディーなどが投げ渡されるのですが、ときどきコンフェッティを浴びせられ場合もあるので、心の準備をして挑みましょう。
開催地により内容も少し異なりますが、3大ファスナハトと呼ばれているのが、ルツェルン・ベルン・バーゼルのファスナハトです。
当日は盛大にイベントが行われ、お祭り騒ぎとなります。
今年のバーゼル・ファスナハトは、3月2日〜4日の3日間。
■イベントの詳細はこちらから
見所は、3月2日の朝4時から始まる「Morgenstreich」、暗闇の中に巨大な灯篭を掲げ街を練り歩きます。
パレードの最中はカメラのフラッシュも厳禁ですので、撮影する際にはフラッシュなしで撮影しましょう。
そして、子供たちが行進するキッズファスナハトも見所の一つです。
その他の地域のファスナハト情報はこちら
皆さんも早起きし暖かい格好で、バーゼルの無形文化遺産(ファスナハト)を見に足を運んでみてはいかがでしょうか。
筆者
スイス特派員
田山 貴子
欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。
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