コロナ禍のなか、日本へ一時帰国~渡航準備・入国規制・がら空き機内

公開日 : 2020年09月19日
最終更新 :

コロナ禍ですが、日本に3泊だけ一時帰国してきました。 

帰国の体験をシリーズでお伝えしています。

今回の記事→ ①チューリッヒ空港からアムステルダム出発までのお話は、こちら:

②アムステルダムから関空でのPCR検査までお話は、こちら:

③日本滞在中にいただいた和食と空港ラウンジのお話は、こちら:

④関空からジュネーブ空港までの入国審査懸念事項や留学サポートのお話は、こちら:

3泊のみの日本滞在中、関西国際空港エリアを一歩も出ない異様な滞在でした。

これまで、スイス留学に興味のある家族との面談のために、日本に1週間ほど滞在し、友人にも家族にも会わなかったことや、サマースクール期間中に渡航同行のためだけに日本へ飛び、1、2泊でとんぼ返りしたことはありましたが、コロナ禍での自己隔離期間ということで、誰にも会えない、という日本滞在は初めてでした。

コロナ禍での渡航がどんなだったか、チューリッヒ空港から関西国際空港までの道のりを振り返ってみましょう。

コロナ禍での渡航規制

世界的なコロナ禍で航空会社や経由国によって規制がそれぞれだったため、航空会社の選択、そして渡航の準備がたいへんでした。

基本的に、私は日本国籍でスイスの滞在許可を持っているので、両国への出入国は自由に可能です。

そして、スイスの滞在許可を持っていることで、EU諸国で乗り継ぎをすることもできます。

しかし今回は帰路便で、これからスイス留学を始められるので、まだスイスの正式な滞在許可書を持っていない5歳のお子さまをスイスへお連れすることになっていたので、入管審査を通過するまで気が抜けませんでしたね。

自身の子供でないお子さまを同行する渡航は、コロナ以前でもセンシティブで、家族に渡航同意書など書類に署名していただいたりと、準備をする必要があります。

しかし、現在のコロナ禍での規制では、スイス以外のEU諸国で経由する場合、日本人であっても経由国か最終目的国の滞在許可を持っていなければ、乗り継ぎもできないので気をもみました。

まずは、スイスから日本へ単身渡航です。

チューリッヒ空港でチェックイン

搭乗前のPCR検査が不要で深夜出発する(スイスに午前中に到着する)KLM(エールフランス)を選択しました。

日本行きは、まずチューリッヒ空港を出発し、アムステルダムへ。

11時50分発のフライトでしたが、余裕を持って、9時前には空港に到着しました。

チューリッヒ空港のチェックインカウンターには行列はなく、見渡す限りチェックインをしている乗客らしき人は数人ほど。

空港内の画像を投稿しませんでしたが、この閑散としたチューリッヒ空港については当日投稿しました↓

KLMのカウンターも女性がひとりカウンターでチェックインをしていて、私はその次にチェックインをしました。

チェックインのときに、「アムステルダムで提出が必要になります」と、健康問診票をもらいました。

それも、オランダ語の......

渡航前の下調べで、オランダ入国時に、健康問診票を提出しないといけないとあったので、英語版でそれを事前に用意していたので、動揺せずに済みました。

事前チェックをしていなかったですが、チューリッヒ空港のラウンジは一部営業中だったので、搭乗前の仕事の片づけなどすることができました(ラウンジでは、コロナ対策で、ピーナッツやグミベアなどのスナックは、小分けされてサランラップでカバーされていましたよ)。

20200919-ZHR-lounge-text.JPG

そして、やっと搭乗時間になり、ゲートを通るとき、またオランダ語の健康問診票をもらいました。^^

チューリッヒからアムステルダムへ

アムステルダム行きの便は、けっこう混んでいましたね。

80%以上の席が埋まっていたのではないでしょうか。

私は、一番後ろの3人席の窓側を指定していたところ、通路側に乗客がいましたが、隣にはいませんでした。

定刻より早くアムステルダムに着き、入管へと向かいました。

入管前では、30人ほどが待っていたでしょうか。

皆、マスクをし、フェイスシールドをしている人もいました。

人と人との間隔は、1.5mではなかったですが、普段よりは間隔を空けて動いていたように思います。

私の前にいた日本人たちは、多分日本へ帰国されるのだと思いますが、ヨーロッパでの滞在期間だとか、理由だとかを聞かれていました。

私の場合はパスポートとスイスの滞在許可を提出すると、質問をされることもなく、10秒ほどで入管を通過。

経由空港では、荷物検査があったりなかったりしますが、アムステルダム空港では荷物検査はなく、入管通過後にそのまま日本行きの飛行機のゲートへと向かいました。

アムステルダム出発

入管を過ぎたところの電光掲示板で、大阪行きのフライトを探したところ、離陸時間の40分前の時点ですでに「Boarding」とあったので、急いでゲートへ向かいました。

ゲートでは、一家族が搭乗手続きをしていて、待っている人はいません。

私もパスポートと搭乗券を提示して搭乗しました。

ビジネスクラス、コンフォートエコノミークラスを通過し、エコノミークラスに行くと、そこはがら空き。

いまのご時世、日本に行く方は仕事で仕方なくだったり、ビジネスクラスの方が密を避けられると思っていたりするのでしょう。

エコノミークラスはふたつのパートに分かれていたと思いますが、後ろの方では乗客は6人ほど。

乗っていた機体は、300席あるところ、40人ほどが搭乗しているとのことでした。

もちろんビジネスクラスのフラットシートの方が寝心地がいいですが、エコノミークラスの4席を使って長く寝れる環境でしたよ。

こんな感じです↓

この投稿をInstagramで見る この度の帰国には、久しぶりにKLMを利用しています。 元々、4月の予定でエミレーツでの深夜便の航空券を取っていたのですが、エミレーツの場合は、搭乗前96時間以内のPCR検査の陰性結果が必須なのでエミレーツ利用を断念しました。 今年9月を目処に、旅行者向けにPCR検査ができる施設を東京と大阪の空港につくることが7月にニュースになっていましたが、この「PCRセンター」はまだ開設されていません。 今回の滞在は3泊と、日本滞在中はずっと自粛期間中なので、滞在する関西国際空港でPCR検査を受けれないことで、PCR検査を条件にしていなく且つ深夜便でスイスに行ける航空会社ということで、KLMを選ぶことになりました。(実際には、スイス行きはエールフランス) コロナ禍ですので、多くの渡航者は仕事で「やむを得ず」日本に行っているのだろうと察します。実際、ビジネスクラスやコンフォートエコノミークラスはまずまずの乗客がいましたが、エコノミークラスは、がら空き。 約300人の乗客のキャパがある機体でしたが、今日の搭乗者は40人ほどだったそうです。 #海外旅行 #台風 #渡航 #飛行機 #飛行機好きと繋がりたい #旅行好きな人と繋がりたい #旅行 #旅スタグラム #ヨーロッパ #ヨーロッパ旅行 #コロナに負けるな #コロナ #客室乗務員 #コロナ禍 #海外生活 #海外 #キャビンアテンダント スイス情報.com(@swissjoho_com)がシェアした投稿 - 2020年 9月月7日午後11時16分PDT

離陸30分前に操縦士からのアナウンスがあり、あとひとりの搭乗を待っているところで、その方が搭乗したら出発するとのこと。

ほどなくして、飛行機が動き出し、定刻より早い離陸となりました。

ところで、オランダで提出が必要になるという3枚も持っていた、健康問診票。

これは、提出を求められることはなく、提出しないままオランダを出国しました!!

長くなったので、今日のところはこの辺で!

筆者

スイス特派員

田山 貴子

欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。

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