コロナ禍の中で日本へ一時帰国~5歳の男の子を連れてスイス寄宿学校へ

公開日 : 2020年09月30日
最終更新 :

先日、3泊だけ日本に一時帰国をしたときの渡航記録最後の4回目です。

①チューリッヒ空港からアムステルダム出発までのお話は、こちら:

②アムステルダムから関空でのPCR検査までお話は、こちら:

③日本で堪能したお食事の数々のお話は、こちら:

今回の記事→④関空からジュネーブ空港までの入国審査懸念事項や留学サポートのお話は、こちら:

夜の関西空港 

チェックインカウンターのあるフロアは、半分以上がライトダウンをしていて薄暗く、行き行く人もまばら。

出発便のチェックインカウンターに出発時刻の数時間前にスタッフが来て、やっと電気がつく感じです。

スイスのボーディングスクールにお連れするお子様とお見送りにいらしたお父様とお会いする時間は、夜の8時30分。

エールフランスのカウンターは8時40分に搭乗手続きを開始するとのこと。

私は、8時前からチェックインカウンターに行っていたので、一番にチェックインをすることができました。

関門① 関空でのチェックイン 

7月下旬から日本国籍保持者は、スイス入国が自由となりました。

日本人は、ビザなしでスイスに入国できるのです。

しかしながら、日本から他国を経由して日本に入国する場合、経由国で入国規制に遭う可能性があります。

8月下旬からスイスのボーディングスクールの新学期が始まり、お子様の入寮に付き添いたいと、親御様が一緒に渡航する予定の家族で、スイス(ヨーロッパ)の滞在許可がない親御様が経由国に入国できない、という理由で日本からの飛行機に搭乗させてもらえなかったケースや、スイスの仮滞在許可書をお持ちのお子様が、経由国で入国を拒まれるであろう、と日本からの飛行機に搭乗をいったん拒まれたケースをすでに聞いていたので、まず、搭乗券をもらうのが第一の関門でした。

ボーディングスクールが用意してくれた仮滞在許可証と私の滞在許可証、そしてふたりのパスポートで、難なくボーディングパスを発行してくれました。

関空発パリ行きの搭乗ゲート

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関門② パリでの入国審査

シェンゲン協定後、加盟国経由でスイスに入国する場合は、スイスでの入国審査がない代わりに、経由国で入国審査を受けるようになりました。

今回の経由はパリ。エールフランス航空のウェブサイトでは指定のフォームはありませんが、保護者でない大人が未成年と渡航する場合、保護者がそれを認めているレターが必要とのこと。

この渡航同意書は、毎回お子様との渡航時に作成していて、大半の航空会社ではテンプレートを提供しています。

エールフランス航空ではテンプレートの用意がなかったので、提携航空会社のKLMのテンプレートを使って親御様からの署名もいただいていました。

何といってもコロナ禍で不測の事態を避けたいので、渡航手配担当のスタッフは、私の渡航前に再びエールフランス航空に確認をしてくれました。

コロナでの渡航規制は新しい現象なので、仕方がないのかもしれませんが、役所や各種カスタマーサポートで往々にしてあることで、エールフランス航空でも対応するカスタマーサポートにより知らされる情報が違い、今回はフランス国が提供する渡航同意書テンプレートを使用するのが無難だろうという話になり、急遽こちらの資料も用意し、親御様にも再度署名をしていただきました。

パリの入国審査用には、2種類の渡航同意書とボーディングスクールが用意してくれた仮滞在許可証、私の滞在許可証、そしてふたりのパスポートを用意していました。

これまでの渡航同行の経験では半分以上で渡航同意書の提示が求められませんでしたが、コロナ禍の渡航規制で何を言われるかわかりません。できる限りの準備をしました。

今回も用意はしているけれども、要求されるまで提示しないでおこうと滞在許可とパスポートのみ入管審査官に渡したところ、何の質問もなく入国が許可され、ドタバタと準備をした渡航同意書は結果として不要でした......。

入国審査を無事に通過できて、パリの空港でのラウンジではゆっくりできました。

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スイス入国 

ジュネーブ空港に到着した際には、自身で申告する必要がなければ、何の審査も検査もありません。

何の問題もなく、到着ロビーに出ることができました。

空港はまだまだ人出が少ないので、予約していたハイヤーの運転手を見つけるのも簡単です。

ここで、私の5日間に及ぶコロナ禍での渡航+日本での自己隔離体験は終了しました。

このあとは、ハイヤーの車で約1時間30分先のボーディングスクールまで、お子様と同行し、入寮手続きのお世話をして、ベルンへと向かいました。

「コロナ禍の挑戦!5歳男子と関空→ジュネーブ空港 渡航同行サポート」

「未就学児5歳男子 コロナで延期された正規留学開始!入寮サポート」

それでは、今日はこの辺で!

筆者

スイス特派員

田山 貴子

欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。

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