スイスのアパート事情:重い家電を3階まで運搬する方法

公開日 : 2021年04月30日
最終更新 :

ひさびさに渡航や新型コロナウイルスとはまったく関係のないスイスのアパート事情についてのお話をしましょう。

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足腰を鍛える、エレベーターなしのアパート 

いま住んでいるアパートは3階建てですが、エレベーターがありません。

娘が生まれる前から同じ場所に住んでいて、歩きはじめの頃は歩きたがる娘との外出の際にはずいぶん時間がかかったものです。

しかし、この階段のお陰で娘の足腰は強いのかなと思っています。

コロナで外出することも少なくなりましたが、階段を上り下りするくらい苦にならないように健康に気をつけようと思います。

実のところ、日本食がぎっしり詰まった20kg以上あるスーツケースをアパートまで運ぶのは少々たいへんですが、これもいい運動と捉えています。汗

オーブンコンロの運搬

私が入居する数年前に台所の改装があったらしいのですが、それから20年ほど経った昨年から、オーブンの扉がしっかり閉まらないのに気づきました。

無駄に熱がオーブンから出ているようで、環境に悪いな~と思いつつ、オーブンの前に椅子を置き、スマホいじりや読書をしながら片足でオーブンの扉を押さえて料理をすることを何度か繰り返し、別件で修理屋さんが来たときに、「やっぱりこれ、緩いですよね?」と聞くと、「管理会社に連絡するんだね」と言われたのでした。

数日経って、ところどころに入れ墨が見える業者のお兄ちゃんが来てくれたところ、「20年モノだから、全体を入れ替えます」ということで、 オーブンとその上に設置されているコンロ一式を交換することになりました。

全体でいうと、1m四方もない大きさですが、ひとりで抱えられる重さではないでしょう。

それでは、どうやって新品のオーブンコンロを3階のウチまで運び、古いオーブンコンロをアパートの建物から出すと思いますか!?

30年前、私がフロリダに住んでいたとき、ビーチフロントの高級ホテル↓の最上階のペントハウスに滞在したエルトン・ジョンは、グランドピアノをヘリコプターで運ばしたといいます。

ヘリコプターは、オーブンを入れ替えるのには、さすがに大げさですね。

スイスでも上階のアパートへの荷物運びには、はしご車のようなレールが使われるときがあります。

しかし、これもオーブン1台のためには、大がかりすぎます。

オーブンの入れ替えの予約時間に、アパートの建物の入口のベルが鳴り、外を見るといつものバンが見えました。

ドアのロックを解除すると、例の業者のお兄ちゃんが入ってきました。

ウチのアパートの玄関を開けて待っていると、

ウィーン、ウィーン、ウィーン

という、音が......

スイスには、まだまだエレベーターのないアパートの建物がある証拠ですね。

音の正体は、モーター付きの台車でした。

20210430-oven2-ss-text-YT.jpg

電動で上り下りしてくれるので、兄ちゃんは、楽々とオーブンを運搬することができたのです。 ^^

20210430-oven-s-text.jpg

(古いオーブンコンロを下しているところ)

動画でもご覧ください!

日本の場合、佐川のお兄ちゃんが汗をかきながら、せっせと運んでくれそうですよね(20年前のイメージです^^)。

ということで、私はオーブン料理中に扉を足で押さえておく作業から開放されました!

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それでは、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

筆者

スイス特派員

田山 貴子

欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。

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