新型コロナウイルスのワクチン接種〜ベルン州では滞っています〜

公開日 : 2021年05月28日
最終更新 :

スイスでは、住居地のカントン(州)がワクチン接種の担当をしています。

ベルン州のワクチン接種予約システム

ベルン州では、ワクチン接種予約に「VacMe」という名前のシステムを使っています。

ドイツ語では「V」が英語の「F」の発音になることも手伝って、英語話者にはひわいに聞こえ、思わず吹き出してしまいそうですよね。(笑)

VacMeにログインしたときの画面↓

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余談:ベルン州の税金システムは「TaxMe」という名前です。「DontTaxMe」と改名したいところですが(私は喜んで税金を払いたい方なので、「改名」は冗談です^^)、このシステム名に沿って、「VacMe」と命名したのかな、と思うところです。 

ワクチン接種予約は解禁されたものの

私が属する50歳以上のカテゴリは、2021年5月5日からワクチン接種予約が可能となりました。

が、いまだに予約が取れていません。

5日以降、毎日のように予約サイトを確認していますが、空きがまったくない状態です。

電話で聞いてみると、予約がないというより、ワクチン自体がないという話です。

予約サイトには、15ほどの接種会場がリストしてあります。

(ベルン州全体で15ヵ所というのも少ない気がしますが......)

5月上旬にこの予約サイトにログインすると、どの接種会場も選択ができるものの、会場のページ行くと、予約ができない結果になっていました。

会場のページでは、その会場での1日ごとの予約可能時間が表示されるべきなのですが、1ヵ月以上先にいっても毎日「空きはありません」という表示。

これを15回繰り返すという状態でした。(膨大な時間のロス!)

実際に確認したのは、接種に行けそうな4ヵ所ほどでしたが。

しかも、予約サイトにログインするたびに、「あなたのワクチン接種番号はxxxxです。ご自身で接種予約を取ってください」と自動SMSメッセージが来るのです!

「予約を取りたくても取れないんだよ!」と住民の感情を逆立てたいのでしょうか。それともシステムトラブルだったのでしょうか。1週間ほどそのメッセージが来ていませんでした。

どの国にも予約が取れやすい上国民がいるのか!?

昨日(いまはまだスイス時間で5月27日)、痺れを切らした夫が、予約センターに電話をしたところ、電話口の方が「明日の午後1時頃に予約が可能になるかもしれない」と言ったそうです。

予約センターにいると、そのようなインサイダー情報が来るようです。

そんな情報が入手できるのであれば、予約センターで働く人たちは、自分のみならず、家族や知人の予約を済ませているのだろうな~と勘ぐってしまいますね。

その方の言葉を信じ、今日、日中何度か予約サイトにアクセスしましたが、全滅でした。

しかし、「あなたのワクチン接種番号はxxxxです。ご自身で接種予約を取ってください」と例のSMSメッセージは来たので、もしかしたら、いくつか予約枠があったのかもしれません。

予約確定寸前までいきました!

実は、1度ニアミスがありました。

何の気なしに予約サイトに私のアカウントでログインすると、家から最寄りの予約会場のみ予約可となっていました。

うちでは、夫が先にワクチンを接種しようと話していたので、急いで、夫に連絡しました。

夫のアカウントでログインすると、さっきまで予約可能であった初めの数日はすでに埋まっていました。

ベルンの予約サイトでは、2回目の予約も同時に予約しなければならないようになっていて、2回目の予約日時を夫に確認し、「予約」ボタンを押すと、「指定した日はすでに埋まっています」と表示されてしまったのです!

私が2回の予約日を選択後、確定ボタンを押すまでに、別の方が確定されたのです。

再び、1回目の予約日時を指定しようとすると、ずっとあとに1日だけ予約が可能でした。

しかし、2回目の予約可能な日時がない状態でした。

システム上、1回目だけの予約が取れないので、その日の予約だけ空きが続いていたのです。

ベルン州はどうしてこのような方法を取っているのか、本当に理解できません。

ベルン州の住民の多大な時間が無駄になっているのかと思うと、とても残念です。

別の州に住む(私よりずいぶん若い!)当社スタッフは、接種日時が通知されてきているようです。

日本でも言われているように、住民が予約をするのではなく、ワクチン接種予約日時を割り当ててもらいたいものです。 

「住民にも予定があるだろう」と役人さんは思っているかもしれませんが、現状、予約日時を選ぶほど枠がないし、瞬時に予約しないと空きがすべてなくなってしまうので、選んでいる時間の余裕がないのが現状です。

ワクチン接種が完了すると

いまのところ、ワクチン接種なしで不便はありませんが、今後、ワクチン接種なしでは渡航ができなくなることが懸念されます。

昨日のスイス政府の発表では、ワクチン接種を完了している人がスイスに入国する際に、滞在国によってはコロナ検査証明が不要となる、とのことでした。

副反応は、女性がひどくなる傾向にあるようですが、仕事に支障が出ないように早いところ接種したいです。

ワクチン接種にかかわらずですが、感染対策に気をつけ、免疫力を付けるよう心がけるしかないですね。 

それでは、今日はこの辺で!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

筆者

スイス特派員

田山 貴子

欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。

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