ビルバオで和食を食べる苦労

ビルバオで日本食を食べたくなったら、悲しいですがチャイニーズレストランに行くしかありません。というのが、日本人が経営（調理）している日本食レストランがビルバオにはないのです。ただ、中国人が経営してるレストランは本当にたくさんあって、高級レストラン風なところから、ビュッフェ形式の大衆食堂的なところまであります。どちらのタイプのレストランにも和食メニューが多かれ少なかれ入っています。どうも日本食メニューを少し入れた方がおしゃれで高級感が出る、と考えているみたいです。　

上の写真はおそらく高級中国人レストランの部類に入る 「asia chic」（C/ Ledesma 30, 48001 Bilbao, Spain? - 944 231 186）です。雰囲気はとってもいいです。鉄板焼きコーナーがあります。メニューには和食を意識したものが多いのですが、teriyaki,yakiudon,yakitori,gohan、と、なんだか普通の大衆食堂のようです。しかもこの「gohan」ただの白いごはんなのに、なんと2.5ユーロもします。一度友達に連れて行かれたんですが、「こういう和食なら自分で作るよ〜」って感じでした。

　ビルバオ中心部に何カ所もある、ビュッフェ形式の中国料理レストラン「wok」にも、サーモンのにぎり寿司や赤ピーマンやアボガドの巻き寿司があります。正直、お寿司よりは中華料理の方が本格的でおいしいです。

平日のお昼は１０ユーロで食べ放題なのですが（夜、休日は１３ユーロ）、夫やその友達が大好きなので私も何度も行っています。揚げ物や、焼き飯類もあるのですが、私が好きなのは、肉や魚介類や野菜、好きな材料を組み合わせてお皿に入れて持っていって、５種類の味付けの中から選んで頼むと、写真の通り、あっという間にジャーっと目の前で大きな中華鍋で料理してくれるメニュー。いつも、ここで食べてるアジア人は私一人なので、店の人にいつもじろじろ見られます（中国人には中国人専用のもっと安くておいしいけど私達には近づきにくい本格的中国大衆食堂があるようです）。ともかく。この材料を選ぶメニューでは、私なりに、これは八宝菜、とか、青椒肉絲のつもり、とか、せっかくなので中華料理を意識するんですが、周りのスペイン人たちの選び方はもう、なんでもありのちゃんこ鍋というか、もう趣味の悪さにびっくりします。それを黙々と中国人のお兄さん、おじさんたちが、文句も言わずなんでも中華鍋で、ジャーっと料理してくれる訳です。あ、和食の話からそれてしまいましたね。

　ビルバオで一番和食レストランに近い中国人レストランは、在住日本人の間では「sushitoki」だ、ということになっています。お刺身の盛り合わせはちゃんと舟盛りになって出てきます。和食のお昼のメニューもあります。でも、本当の和食が食べたいとき、日本人同士のパーティーでは、ゲルニカまでいって「ikegutxi　（イケグチ）」で食べます。日本人のナガコさんが経営しています。ビルバオにも早く本格的和食レストランができて欲しいです。

私は行ったことがないのですが、同じバスクの都市、サンセバスチャンには、「txubillo」という名前のバスク＆日本料理レストランがあります。経営者＆料理人の方も日本人で、とてもおいしいと、行った知り合いが行っていました。いつか行きたいなあ、と思っているんですが、まだ思いかなっていません。小さくてアットホームな雰囲気だとのこと、ここで食事したらバスク料理のことをいろいろ聞いても教えてくれるかもしれませんね。

↓ホームページ　英語で読めます。

http://www.txubillo.com/portada.asp