バスク人の食卓に欠かせない食材、BACALAO(バカラオ)
今週から、とうとう冬になってしまったバスクですが
たとえ寒くても、雨が降っても、ビルバオには美術館や博物館など屋内で楽しめる施設が沢山ありますので、冬でも充分に楽しめます。
グッゲンハイム美術館以外は、どこも無料で入場できる曜日が設定されているのも嬉しいところです!
先日、EUSKALDUNA(エウスカルドゥナ)橋の下にある
El Museo Marítimo Ría de Bilbao(ビルバオ海洋博物館)のBACALAO展に行ってきました。
海洋博物館は、「カローラ」の愛称でビルバオ人に親しまれているクレーンの横にあります。
この辺りは昔、造船所だったので造船所をイメージしたアートが飾られています。
バカラオとは「干し塩鱈」のことで、
バスクのレストランやバルでは必ずと言っていいほど、バカラオを使った料理を提供しています。
何故、バスク人はそんなにバカラオが好きなのでしょうか?
それは昔、ビルバオのある商人が北欧に100匹のバカラオを注文したところ
手違いで1000000匹送られてきてしまいました。
困ったビルバオの商人は、アストゥリアスやガリシア地方の商人に売ろうと考えていたのですが
丁度その時、「カルリスタ戦争(王位継承戦争1833-1876年)」が始まってしまいました。
保存食であるバカラオは、戦争中に重宝されバスク人の食卓にだんだんと浸透していきました。。。ということです。
このバカラオ展では、
鱈の鳴き声や心臓の音が聞けたり、においを嗅げたり。
楽しくバカラオのことを知ることが出来ますよ!
2014年4月30日までやっています。
バカラオを使ったバスク料理で有名なものは、バカラオのゼラチン質とオリーブオイルを乳化させて作る
「Bacalao al pil pil バカラオ アル ピルピル」 ですが、
ビルバオのバーカウンターにはよく、バカラオの刺身(?と言うとチョット変ですが、バカラオを塩抜きした状態のもの)に、にんにくオリーブオイルをかけたピンチョが置いてありますので、
バカラオってどんなものか1口食べてみたい! という方は、ぜひ試してみてくださいね。
そのバカラオ刺身ピンチョ(?)が美味しいと評判なのが、
ビルバオ旧市街にあるバルFERMIN。
バルのおじさんが
「バカラオにアレグリア(喜び)を乗っけるかい?」
と聞いてきますので、喜んで乗っけて貰いましょう!
アレグリアとは、リオハ地方の辛~いピーマンのこと。
かなり刺激的ですので、ご注意くださいね!
火ー金 10:00-18:00
土日祝 10:00-20:00
月曜休み、火曜は無料です。
BAR FERMIN
C/Iturribide 4, Bilbao
営業時間 07:00-23:00
水曜休み
筆者
スペイン特派員
黒田カナエ
美食エリアとして大注目のバスク地方、 ビルバオから最新情報をお届けします!
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