【COVID-19関連】ボゴタの現状レポート

公開日 : 2020年06月23日
最終更新 :

¡Hola a todos!

ボゴタ特派員の宮川慶です。

6/23現在、コロンビアの強制隔離期間が100日を超えました。

4/10から導入された 「Pico y Género」(=性別による外出制限)も1ヶ月で終了し、

現在は「Pico y Cédula」(=IDカードによる外出制限)が導入されています。

強制隔離期間開始時よりも外出の要件は緩和されたものの、感染者は週ごとに増えており、解除には程遠い状態が続いています。

経済的な面では、2020年5月で190万人の失業者と労働契約保留者がいるとされており、政府のCOVID-19関連補償政策もほとんど無いまま苦しい生活を強いられている人が多くなっています。

さらに、6/19(金)に全土で「消費税免除日」が実施されました。各地の家電量販店やスーパーマーケットで大混雑となり、各地の市政府が店側に営業を停止するように命令し、ボゴタ市内の一部量販店に対して、法律に基づく罰金刑措置にまで発展しました。当消費税免除日は7/3と7/19にも予定されています。

一日当たり感染者数が平均で2,000人以上の日が続くコロンビア国内で、もう一つ深刻な問題があります。

コロンビア主要都市のICU(集中治療室)の占有率が日増しに上がっており、政府が危険水準と位置付ける75%を突破した自治体もあります。ボゴタ市は医療施設が充実しているので、危険水準には迫っていませんが、60%以上になってきています。(出典:ボゴタ市政府HP)

私の妻はボゴタで内科医をしているのですが、日ごとに診察にCOVID-19疑い患者が増えていると話していました。

6/20(土)にオンラインで診察し、即座に救急搬送を決めた60代女性が、6/23(火)にCOVID-19に亡くなった事例を聞きました。

この女性が救急搬送されたボゴタ市内の病院では、人手が足りず、治療を後回しにされました。

医療リソースが充実しているとされているボゴタ市でさえ、綱渡りの状態が続いています。

このコロンビア国内状況に鑑み、6/23(火)にコロンビアのドゥケ大統領は、7/1(水)で解除予定だった強制隔離措置を7/15(水)まで延長すると発表しました。具体的な規制や罰則は現在適用されている内務省令及び関連諸法令と変わりません。

さらにコロンビア政府は、COVID-19が確認されていない自治体でのレストランなど外食産業・宗教的活動・航空機による往来を認める案を検討中で、隔離措置の緩和に向けた模索が続いています。

社会面では、テレワークの増加・インターネット使用機会の急増で、ハッキングやサイバー詐欺などの特殊犯罪が増えています。他には、宅配業者になりすました強盗や、強制隔離措置の緩和によるスリも増え始めています。

世界的にもまだ収束の見通しが立たないですが、一人一人が今できることをやっていくことが重要ですね。

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コロンビアのサン・アンドレス島(San Andrés)から望むカリブ海

Le quedo muy agradecido.

¡Hasta luego!

kei

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