ボローニャのシンボル・2つの塔に登ってみよう
ボローニャと言えば、真っ先に目につくランドマークがあります。
その名は、二つの塔[Le due torri]です。
ボローニャのおみやげグッズにはほぼ必ず描かれている定番スポットです。
「ボローニャの斜塔」とも呼ばれていて、高さ97.20メートルもあるアジネッリの塔と、47メートルのガリゼンダの塔が象徴となっています。
アジネッリの塔は1109年から1119年の間に建てられました。
現在は大きく傾いてしまい、二つの塔が寄っているように見えます。
二つの塔の前には、ボローニャの守護聖人であるサン・ペトローニオの像が立っています。
かつて中世のボローニャでは100本以上の塔が家族の権力の象徴として立っていましたが、今日では減ってしまいました。
天災や戦争によって破壊されたり、戦時中に道を広げるために取り壊されたりもしました。
アジネッリの塔は登ることができて、498段の狭い階段を上っていきます。
以前は塔でチケットを買うことができましたが、現在は前もってチケットを買う必要があります。(2017年に変更になりました。)
インターネットか、ボローニャの観光案内所にあるBologna welcome (Piazza Maggiore, 1)で購入することができ、お値段は大人5ユーロです。
頂上に近づくにつれて階段がとても狭くなってしまうので、歩きやすい靴を履いて荷物は少なめにしましょう。
498段の階段を上っていく途中で、「ピサの斜塔の高さ(55.86メートル)はここ」という表示があります。
階段を登り終わった後には、赤の街ボローニャの街を一望できる景色を楽しむことができます。
ボローニャは靄や霧が出やすいので、登る時期には注意が必要です。
写真は冬に登った時です。
少々霧が出ていますが、綺麗に塔の頂上から見ることができました。
見晴らしが良い時には、ボローニャの街を細部まで見ることができます。
街の道路や教会をはっきり見ることができます。
ちなみに、ボローニャ大学の学生の間では、「ボローニャ大学を卒業しないと二つの塔を上ってはいけない」という伝説があります。
私のイタリア人でボローニャ大学出身の友人曰く、昔はなかったので新しい伝説だそうです。
もちろん、気にせずにのぼって大丈夫です。
ボローニャ大学の学生でも「卒業してないけど、破って登っちゃった!」「他の街で大学卒業しているから登ってOK」という人もいました。
塔に上ってボローニャの赤の街並みを堪能しましょう。
筆者
イタリア特派員
望月 唯
ボローニャ在住のメゾソプラノ歌手です。ボローニャ生まれのピアニスト・マルコと一緒にボローニャの歴史や裏話を紹介します。
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