火葬?土葬?ドイツのお墓事情
こんにちは。
先日夫の仕事に付き合って、墓地へ行ってきました。
夫は墓石会社をやっているのですが、仕事中にも墓地へいき、
面積を計測したりしに行きます。今回は会社からよりも家からのほうが近いので、週末いっしょに
行きました。墓地は基本的に街が1つは所有していますが、
プライベート墓地もあります。街が所有する墓地へ行くと必ずと言っていいほど、
戦争で亡くなった方のお墓がずらっと並んでいます。
亡くなった年を見ると20代も多いです。ドイツ人は基本的に故人が亡くなってから墓石を購入します。こだわりにこだわって、亡くなってから一年以上経っても
墓石が立っていない場合があります。それまでお墓には仮で木の十字架が置いてあります。
石は日本同様だいたいインドか中国から輸入するのが一般的が、
高級なのだとイタリアの大理石だったり、マニアックなのだと
アフガニスタンからの石なんかも輸入されています。インド人曰く、高級な石だと日本人は普通の4,5倍の値段でも
ぽんぽん買うそうです。
日本人っていまでもそうなんだとびっくりしました。ドイツ人の話に戻りますが、複数の石の値段を提示されると
真ん中より少し高いものを選ぶ人が多いようです。
それって日本人ならではの感覚と思いきや、そうでもないみたいです!お墓といえば十字架のイメージですが、最近はめったに
お墓にも流行り廃りがあるのが面白いですね。よく見かけるのはハート形と波打つ形の墓石です。
お花は切り花ではなく、生花が植えてあります。庭師に頼む家もあれば、ご家族がお手入れすところもあります。私が訪れた日は土曜日だったので、多くの家族が
訪れているのを見かけました。
ドイツのお墓は更新制。街によって違いますが、25年の契約を結ぶことが多いそうです。それを過ぎるとお墓は撤去され、次の人に土地があけられます。最近は小さなお墓を買う人やそもそもお墓を買わない人も
増えているそうです。小さなお墓の場合は土葬ではなく、火葬になります。
日本では法律で定められているため、火葬率は世界一ですが、
ドイツでも火葬があるのは意外ですね。3人に1人が火葬らしいです。とはいえカトリックの影響が強い西ドイツではまだまだ土葬が一般的。お葬式屋さんのイベントに参加した際には棺がどんと
お墓もひとりにつき一つ、という決まりはありません。
少数派とはいえ、夫婦で入る方や家族で入る方もいます。
私は日本人なので、将来は夫と入りたいなと思っています。
筆者
ケルン2特派員
マリ・ミュラー
ドイツに約10年在住。
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