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フランス/ブールジュ特派員ブログ Haruko Desmarais(ハルコ・デマレ)

フランス・ブールジュ特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2019年5月 5日

【ブールジュの"マレ"の歩き方!】Part3 広いマレと空を眺める土手の道


【ブールジュの"マレ"の歩き方!】Part3 広いマレと空を眺める土手の道

ブールジュのマレと呼ばれる地帯には、イエーヴル川 (l'Yévre) 、ランジ川 (Le Rangis) 、ヴォワゼル川 (La Voiselle) の3つの川が流れています。
そのうちいちばん大きなイエーヴル川沿いには、遊歩道のある土手が続いています。
中世までは完全な沼地だったこの地帯を開拓し始めたときに、まず作られたのがこの土手でした。
"ブールジュのマレ"の歴史等については、以前の記事を見てくださいね。
「ブールジュの"マレ marais" : フランスの隠れた自然」

IMG_1635.JPG

土手より東側、イエーヴル川のある方のいくつもの小島が並ぶ地帯は、「上のマレ」と呼ばれ
西側の土手よりも低く地続きの地帯は、「下のマレ」と呼ばれています。
今日は、「上のマレ」と「下のマレ」の景色をたっぷりと楽しめる土手の道を一緒に歩きましょう。

IMG_2514.JPG シュニュ広場 (Place des Chunus) からスタートします。 広場の突当りを左へ向かいます。
シュヌ広場までの行程は、【ブールジュの"マレ"の歩き方!】Part1 リボーの道を行く】 をご覧ください。

しばらくは、ポプラやセイヨウシロヤナギの間の土手へ続く細い道を歩きます。

IMG_1612.JPGのサムネイル画像

マレには、カモやオオバン、バンなどの水鳥や今の季節ではカッコウ、クロウタドリ、シジュウカラ、チフチャフなどの野鳥の声が聞こえてきます。野鳥観察もどうぞお楽しみください。

IMG_1619.JPG

シュニュ広場から5分ほど細い路を歩くと、明るい大きな広場に出ます。
ここは、フレーヌ広場 (Place des Frênes) です。フレーヌとは、トネリコの木のこと。
広場を囲むように並んでいるのがトネリコの木々です。

IMG_1618.JPG さて、ここからが白く輝く土手の道です!元気よくを歩きましょう!
表示板に書かれているDigues de l'Yévre ディーグ・ド・リエーヴル は、"イエーヴル川の土手"の意味です。

IMG_1621.JPG 左手の土地が低くなっている方が「下のマレ」で、右手の川がある方が「上のマレ」。
土手を挟んで高低差があることが、写真でお解りいただけるでしょうか。

IMG_1626.JPG

「上のマレ」の各島の持ち主や借り主は、舟を竿で漕いで島まで行き、畑を耕して作物や花を育てています。
マレの人の中には、市場で野菜を売っている人も何人かいますが、
基本的には家庭菜園として野菜を栽培しています。

IMG_1627.JPG

舟のある風景も、マレ特有の景色です。
川の流れが緩やかなので、晴れて風がなければ水面に映る空や木々の姿が非常に美しく
写真撮影には絶好の景色が広がります。

IMG_1631.JPG 冬の初めと終わりには、クロヅルの群れが南下と北上のためにマレの上空を渡っていきます。
皆さんも旅のタイミングが合えば、その壮大な渡りの姿を見ることができるかもしれませんね。
冬は、より一層静かで写真撮影にも魅力的なモノトーンの世界が広がりますよ。

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下のマレの奥の方には、リボーの道モネの小道 と同じく、やはりサンテティエンヌ大聖堂の雄姿が望めます。
この土地を最初に開拓し始めた修道士たちは
作業の合間にカテドラルを今と同じように眺めていたことでしょう。

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ヤドリギが宿っている木々も、思い出にぜひ撮影してくださいね。
畑では、トマトやインゲン、レタス、ズッキーニ、ジャガイモ、ニンジン、ビーツ、ネギ、キャベツ、ニンニク、タマネギ、ルバーブ等々の野菜や、いちご、フサスグリ、カシス、プラム、サクランボ、洋ナシ、リンゴ、カキなどの果実を育てている人が多いです。どんな野菜が育っているのか、畑の様子も観察してみてください。

IMG_1650.JPG 春の果実の花の季節には、白い花が一斉に咲いて、まるで桃源郷のようなマレになります。
夏は、夜遅くまで明るく緑の木々の中を爽やかな風が吹き、秋は、紅葉や黄葉が美しく、
どの季節もたっぷりとフランスの自然を楽しめるマレです。

IMG_1651.JPG

さあ、土手の道の散歩も終わりに近づいてきました。
奥に見える大きな建物は、かつての大修道院です。

IMG_1655.JPG 白い道が終わる辺りで振り返って、もう一度、上のマレを眺めてみてくださいね。

IMG_1657.JPG 土手の道の終わりにある小さいダムは、キャットル・ペル(Quatre Pelles 4つの水門)と呼ばれています。

IMG_1659.JPG

キャットル・ペルの橋を渡ったところには、案内板があるので
歩いてきた道を確認したら、あとは、幅の狭くなったイエーヴル川沿いの道を
道なりに歩いて大通りへ向かいましょう。

IMG_1661.JPG Quai des MARAICHERS ケ・デ・マレシェ の文字が書かれたプレートが見えたら、
もうそこは中心街のサンボネ広場へ繋がる大通りです。
左手に曲がってモクゲンジの街路樹の並ぶ通りをまっすぐにひたすら歩いていきましょう。

Quai des MARAICHERS ケ・デ・マレシェ とは「マレの人たちの岸」の意味で、かつてはキャットル・ペルからここまでのイエーヴル川沿いの道で朝市が開かれていたそうです。上のマレから野菜を舟で運んできて、岸に舟をつけて売っていたようです。Maraîcher マレシェ(女性は Maraîchère マレシェール)は、野菜を作る専門家や八百屋さんを意味します。要するにプロの人たちのこと。現在、家庭菜園で野菜を育てているプロではないマレの人たちのことは、Maraîtier マレティエ (女性は Maraîtière マレティエール )と呼んでいます。


マレには、通年ここで過ごしている白鳥も住んでいます。

IMG_8446.JPG

運がよければ、散歩中の白鳥やマレが大好きな笑顔の犬と会えるかもしれませんよ!

島が並ぶ上のマレを上空から見ると、こんな風に見えます。

↓ このサイトのページに載っている上のマレの航空写真をご覧ください。
 Les marais de Bourges
印象的な景色ですね。ぜひ、みなさんも実際にこの土手を歩きにいらしてくださいね。

中心街のサンボネ広場からリボーの道モネの小径 、土手の道を散歩して、またサンボネ広場に戻るには
ゆっくり歩いて約2時間です。

マレについては、また随時、四季折々の風景やいろんな角度から情報をお伝えしたいと思います。
今回ご紹介した道以外にも歩ける場所がありますので
半日や一日かけてのコースとして、いずれご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに!

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ブールジュのマレについての過去記事もどうぞご覧ください。
ブールジュの"マレ marais" : フランスの隠れた自然
【ブールジュの"マレ"の歩き方!】Part1 リボーの道を行く
【ブールジュの"マレ"の歩き方!】Part2 "モネの小径"で深呼吸

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中心街と周辺の地図は、ブールジュのOffice de tourisme オフィス・ド・ツーリスム (インフォメーションセンター)のこのページからダウンロードできます。(フランス語/英語)→ Nos brochures

Haruko Desmarais

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  • 特派員プロフィール
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    ブールジュ特派員
    Haruko Desmarais(ハルコ・デマレ)
    南仏に7年、ブールジュに暮らして14年目になりました。
    モンペリエ大学でフランス語教授法FLE資格を取得。現在は、この町の中世以来野菜作りが続けられている地で家庭菜園をしながら、フランスの自然や文化、フランス語についてブログ等で発信したり、翻訳などをしています。
    みなさまのご旅行に役立つ情報やまだまだ知られていない奥深いフランスについて、ブールジュを中心にお伝えしたいと思います。
    ご質問などありましたら、お気軽にどうぞ。 DISQUS ID @disqus_I89mVLE3GG

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