オージーカフェ入門講座 -Aussie Cafe Basic 101- (その1)

公開日 : 2019年02月21日
最終更新 :

地球の歩き方トラベラーの皆さん、こんにちは。ブリズベンのちえです!

カフェタイムをより快適に楽しんでもらいたい!そんな願いを込めてブリズベンのカフェ事情を紹介するブログです。2回に分けて、一歩踏み込んだカフェの世界へご案内しますね。

第1回目は、日本とちょっと違うカフェのシステムや様子について、です。

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【チェック1:カフェはオージーの"朝"の習慣】

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▲忙しい朝のカフェの様子。イメージはUnsplashより。

カフェは、早朝からオープンし、早々と閉店します。カフェによりますが、早いカフェなら朝の5時くらいから開店します。仕事前にテイクアウェイでコーヒーを買っていく人が大半です。出勤時の朝7時〜9時くらいはカフェが最も忙しい時。人で賑わい、行列ができたりも。モーニングティーという習慣もまだまだあって、午前10時くらいに仕事の作業を一旦中断し、チーム皆でカフェにコーヒーブレイクに行く、ということもよくしますので、この時間も混み合います。

【チェック2:カフェは早々に閉まっちゃいます。】

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会社勤めの場合、早い人は大体午後3時くらいが仕事終わり。家族との時間を大切にするオージーは平日はほぼまっすぐ家に帰る人が主流。なので、夕方からカフェに行くという習慣はあまりありません。また、カフェインを午後以降に摂ると眠れなくなるということから、午後にコーヒーを飲まない人も多くいます。といった文化的な習慣から、午後になるとお客さんが激減するので、カフェは早々に閉まってしまうのでご注意ください。早いところなら昼12時に閉店のところも!一般的には午後2時から4時までには閉まってしまいます。

【チェック3:夜カフェしたいなら、カフェじゃない場所で?】


ブリズベンで深夜まで営業するカフェは数えるほどしかありません。少しずつ増えてきてはいますが、夜遅くにコーヒーを飲みたい場合は、まだまだ限られた場所でになります。例えばバー、パブ(ホテル)などはコーヒーを出すところが多くあります。ローカルのコーヒーチェーン店の中には、店舗によって深夜までもしくは24時間営業のものもあります。ブリズベンCBDや近郊でそういうカフェといえば、The Coffee Club(ザ・コーヒークラブ)と Cafe63(カフェシックスティースリー)。店舗によって営業時間はまちまちですが、週末にかけて夜9時くらいまで、もしくは24時間営業の店舗もあったりします。ホームページよりチェックしてみてください。(注:メルボルンやシドニーなどの大都市には、夜間営業カフェももっと多いと思います。)

ザ・コーヒークラブ

https://www.coffeeclub.com.au/

カフェ63

http://cafe63.com.au/



【チェック4:オージーはいつも必ず同じコーヒーを注文する。】

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▲カフェでのカウンター注文の様子。イメージはUnsplashより。

バリスタとしてオージーのお客さんのオーダーを覚えるのはすごく簡単。何故なら、オージーの大半のお客さんは自分のお決まりのメニューを持っていて、必ず毎回それを注文するからなんです。よく来るお客さんなら、顔を見ただけで何のコーヒーを作ればいいのかすぐに分かります。逆に、アジア人(特に日本人、韓国人、台湾人)は新しいもの、流行り、旬のもの好き。その都度メニューを見て毎回違うものを注文する人が多いんです。夏になれば、アイスコーヒーを臨機応変に注文するのもアジア人の方。オージーは夏でもホットの"いつもの"コーヒーを注文する人が多かったりするんです。

【チェック5:現金払いできないカフェも。事前に確かめて!】

オーストラリアはカード社会です。大半の支払いはカードで済ませます。現金をあまり財布に入れていない人もたくさんいます(私も財布の中は現金ゼロです〜)。最新のカフェによっては、安全性や利便性のために支払いはカードのみ、という店も出てきています。そういう店では現金は一切使えません。現金でも支払いできるのか、またはカードのみの支払いなのかどうかは、カフェに入った時点でスタッフの人に聞いて確認することをおすすめします。

【チェック6:コーヒーのメニューも日本とちょっと違います。】

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▲エスプレッソのショット抽出風景。

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▲ミルクのスチーム風景。

オーストラリアのコーヒーは、エスプレッソを主体としています。元はイギリスの植民地だった国なので、イギリスから来た紅茶を飲む習慣が昔はメインでした。そこへイタリアの移民がエスプレッソマシンとコーヒーをオーストラリアに導入。オーストラリアはもともと酪農が盛んな国でミルクを飲む習慣があり、エスプレッソにミルクを注いでつくるコーヒーメニューの方が受け入れられ、それを主流に広まったのです。なので、日本のようなフィルターコーヒーがないカフェ、フィルターコーヒーの存在自体を知らないカフェももまだまだたくさんあります。ただ習慣がないだけです。フィルターコーヒーをオーストラリアで飲みたい場合は、スペシャルティーコーヒー専門のカフェに行くことをお勧めします。(詳しくは、その2で)

【チェック7:ブラックコーヒーもエスプレッソがベース】

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▲お湯にエスプレッソショットを注いでロングブラックを作っているところ。

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▲左がカプチーノ、右がロングブラック。

そもそも、ブラックコーヒーという名前のメニューがありません。それだけ言っても通じないかもしれません。必ず"Long Black(ロングブラック)?"と聞き返されると思います。日本でいうフィルター(もしくはドリップマシーン)でいれたブラックコーヒーは、現時点ではスペシャルティーコーヒーを扱うカフェでの主流メニューになります。さて、その"Long Black(ロングブラック)"というメニュー、それは エスプレッソをお湯で割ったものです。ミルクが欲しい場合は、"Milk on side, please"と伝えましょう。ミルクはフレッシュな牛乳のことを意味します。日本のクリープのようなものはオーストラリアには存在しません。ちなみに、"Short Black(ショートブラック)"はエスプレッソのことです。

【チェック8:アイスコーヒーは日本のアイスコーヒーじゃない!】

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▲生クリームのたっぷり乗ったオーストラリアのアイスコーヒー(Iced Coffee)。

アイスコーヒーを注文する際、気をつけてください!日本のアイスコーヒーのようなブラックのアイスコーヒーではありません。こちらでアイスコーヒーというと、アイスクリーム+ミルク+生クリーム+(シロップ)など組み合せたものを意味します。コーヒーとミルクのみのものを注文したければ"アイス・ラテ"を注文してください。ブラックのアイスコーヒーは"アイス・ロングブラック"を注文してくださいね!

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▲アイスロングブラック。

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▲アイスラテ。

アイスフィルターやコールドドリップは主にスペシャルティーコーヒー専門のカフェでのみのメニューなります。逆に、クリームの乗ったアイスコーヒーはスペシャルティコーヒー専門のカフェにはメニューにないことも。なんとややこしい、苦笑。(コーヒーの詳しい種類などは、その2で。)

【チェック9:ケーキのお味はどっしり系】

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▲バタークリームをたっぷり使ったどっしり系のケーキ。イメージはUnsplashより。

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▲カップケーキも食べ応えあり。イメージはUnsplashより。

ケーキなどを注文して、見た目以上にどっしりずっしり重くて、味も濃厚なケーキであるのにびっくりする方も多いと思います。オーストラリアのケーキ類は基本イギリス系です。日本にあるケーキはフランス系のデリケートで軽くて上品な味わいや形のものが主流ですが、オーストラリアのはそれとは真逆と思って覚悟して挑んでください笑。結構ボリュームありです!お店によっては、とても美味しいケーキを出しているところもありますよ。コーヒーやお茶に結構合うので、慣れるとこれはこれでアリです。キャロットケーキ、ブラウニー、ブラック・フォレスト、レッド・ベルベットなどは定番のケーキです。

【チェック10:おしぼりは日本ならでは】

カフェやレストランに行って、おしぼりが出てくることはありません。おしぼりのサービスこそ、日本人ならではのきめ細やかな心配りだと思います。口や手をふくためのものが必要な場合は"Can I get some napkins, please?"とお願いしましょう。もしくは、カフェによってはそういうのをまとめて置いてあるカウンターなどがあり、セルフサービスで利用できたりします。

いかがでしたか? 実際に現地に来られてカフェを利用しつつ、このブログを再チェックしてみてくださいね。きっと、より一層しっくりくると思います!

オーストラリアならではのコーヒーメニューの詳細、そしてブリズベンの具体的なカフェの種類分けは、次回"その2"にて。Cheers!

★英語ティップ:

題名に使っている"101"(ワンオーワン)とは、初級や入門のこと。例えば、何かの講座やワークショップなどで"Travel English 101"みたいな形で使われています。大学などの初級や入門の講座に101と使われていることから、一般的なものにも応用して使われます。

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