フェドカップ2016　なるかチェコ3連覇

　女子テニスの国別対抗戦であるフェドカップの決勝戦が来週末、12日の土曜日、13日の日曜日にフランスのストラスブールで開催されます。

　テニスはチェコでもとても人気があります。(次の記事で写っていますのは女子のクビトバ選手と、男子のベルディハ選手です。)

　2011年から2015年の5年間で4度優勝しています。2014年・2015年と2連覇を達成し、今回は3連覇がかかっています。

　チェコの往年の名選手といえば、4大大会通算18勝のマルチナ・ナブラチロワ選手をはじめ、1997年のウィンブルドンで優勝したヤナ・ノボトナ選手もチェコ出身です。どちらも、ボレーショットが華麗で、ダブルスでも活躍されました。

　チェコはシングルスもさることながらダブルスも強い選手がいます。

　決勝戦へのメンバー発表がなされました。

　2016年全米オープン準優勝のカロリナ・プリスコバ選手(10月31日付ランキングで女子シングルス6位・ダブルス11位)。ウィンブルドンを2度制覇している、ナブラチロワ選手と同じ左利きのぺロラ・クビトバ選手(10月31日付ランキングで女子シングルス13位)。リオ五輪女子ダブルス銅メダリストのバルボラ・ストリツォバ選手(10月31日付ランキングで女子シングルス21位・ダブルス17位)。四大大会ダブルス優勝二度、2016年全豪ダブルス準優勝、ルーシー・ハラデツカ選手(10月31日付ランキングで女子シングルス172位・ダブルス10位)。

　2015年女子シングルス全仏オープン準優勝、女子ダブルス2016年全米優勝(2015年は全豪・全仏で優勝)のルーシー・サファロバ選手(10月31日付ランキングで女子シングルス64位・ダブルス7位)が病気で欠場となってしまいましたが、層も厚いチェコの女子テニスメンバーです。テニス人口的には日本とは比較にならないほど少ないはずなのにこの選手層の厚さを誇ることに、チェコの育成システムがどうなっているのか気になるところです。

　ですがこれまでの勝ち上がり方もそうですが、対ルーマニア戦も3対2、対スイス戦も3対2で接戦でした。今回は会場がフランスですすし、コートのサーフェスもフランスが選ぶことができます。どういう組み合わせで戦うかも合わせて、様々な要素が影響します。

　チェコ人の女性の名字は、最後がá(アー)、あるいは ová(オバー)という形を取ります。プリスコバ選手はPlíšková、クビトバ選手はKvitová、ストリツォバ選手はStrýcová、ハラデツカ選手はHradeckáです。他の大会でも似たような名前の選手を見つけられたら、その選手はチェコ人テニス選手かもしれません。

　来週の決勝戦、なるかチェコ3連覇!?

　秋野紗也佳