ブリュッセルにもある! オリジナルのロダン作「考える人」

公開日 : 2013年06月16日
最終更新 :
筆者 : SAORI

誰もが知っているロダンの「考える人」。ブリュッセルにもあの「考える人」の像があるというのは、意外と知られていないのではないでしょうか。

ロダンの「考える人」は、高さ約40cm、70cm、190cmの3種類があるそうです。高さ約190cmの「考える人」のブロンズ像のオリジナルは、世界に全部で28体ぐらいあるだろうと言われています。オリジナルが1体でないのは、塑像を型取りした石膏の原型から鋳造されたブロンズ像はオリジナルとみなされるから。1902年に製作された高さ約190cmの「考える人」の石膏原型は、フランスのロダン美術館に貯蔵されているそうです。

その世界に約28体しかない「考える人」の1体がブリュッセルにあります。

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「考える人」が設置されているのは、ラーケン聖母教会(Parish of Notre-Dame de Laeken)の隣にあるラーケン墓地(Laeken Cemetery)。著名人の墓も多いラーケン墓地の「考える人」のブロンズ像は、アート・コレクターのJosef Dillenが彼自身の記念碑にするために、1927年に購入したもの。墓地の端っこにひっそりと置かれています。

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ラーケン聖母教会は、ネオ・ゴシック様式の美しい教会です。ラーケンで埋葬されたいと希望したレオポルド1世(初代ベルギー王)の王妃ルイーズ・マリーのために建てられました。1854年に建設が始まり、1872年に献堂されますが、完成したのは1909年と、約半世紀もかけて建てられた教会です。

そのラーケン聖母教会の地下聖堂には、王家の墓があり、レオポルド1世、レオポルド2世もここに納められています。一般に公開される日時が限られているため、見学を希望される方は、事前に一般公開日をホームページで確認してからお出掛けください。

王室と関係の深いこの格式高い教会と墓地は、隠れた観光スポットと言えるでしょう。王家の墓に興味のある方や、ロダン・ファンの方は、ぜひ足を伸ばしてみてくださいね。

<お役立ちメモ>

ラーケン聖母教会とラーケン墓地は、先日ご紹介したラーケン王宮温室の近くにあります。行き方は、こちらの記事の<お役立ちメモ>を参考にしてください。

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