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ルーマニア/ブカレスト特派員ブログ T&O

ルーマニア・ブカレスト特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。


今年のイースターは4/28~4/30まででした。ルーマニア人の楽しみの一つはイースターエッグを食べることです。殻が赤く、少し酸っぱい味をしている卵は子供から大人まで多くの人に愛されています。しかし、中身は普通のゆで卵とあまり変わらないのに、なぜルーマニア人は卵をわざわざ赤く染めるのでしょうか?

伝説によると聖母マリアが磔刑されている最中の息子・イエスに会いに来た際、十字架にはりつけられて苦しんでいる息子を見て、手に持っていた籠を彼の足元に置きました。その籠の中には卵が入っていましたが、次第に卵がイエスの血で赤くなったそうです。その話からイエスの純粋な血で赤く染められた卵は犠牲の一つのシンボルになりました。

ルーマニア人は昔からイースターから昇天まで、40日間もかけて赤い卵を食べます。ペンキ等がなかった時代には卵を赤く染めるため、玉ねぎの皮や他の野菜の葉っぱが使われました。玉ねぎの皮でできた汁でゆでると卵の殻は茶色になります。

現在は玉ねぎの皮の代わりに、より染めやすい着色剤が使われます。卵用の着色剤は一袋約20円で、10個の卵を染めるために使えます。

赤い卵の作り方


#1 着色剤が綺麗につくように卵を洗剤で洗わなけばなりません。その後、大きな鍋で約20分、弱火でゆでます。



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#2 卵をゆでる間に違う鍋で着色剤を用意します。30個の卵を染めるため、着色剤3袋、お湯1.5リトルとお酢大さじ15が必要です。

着色剤の汁ができたあとで、ゆで卵を1個ずつ殻付きのまま沈めます。


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#3 着色剤がつくまで約5~10分ぐらいかかります。


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#4 赤く染めた後、卵をとり出して乾燥させます。


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#5 赤い卵を食べる時、割る前に特別な呪文をいう必要があります。


家族一人ずつ好きな卵を選んでペアに分かれて「Hristos a inviat!(ハリストス・ア・ウンヴィアトゥ!、意味:キリストが復活しました!)」と「Adevarat a inviat!(アデヴァラトゥ・ア・ウンヴィアトゥ!、意味:確かに復活しました!)」といいます。

この呪文はルーマニア人にとってイースターから昇天の間、「おはようございます」「こんにちは」と「こんばんは」の代わりの挨拶にもなります。



2019年5月 1日

ルーマニアの首都・ブカレストは共産主義時代を迎える前後で、街中の建物が大きく変わったと言われています。現在は共産主義時代当時に建造された、国民の館などが観光地となっていますが、なかには共産主義時代に取り壊される予定であったにもかかわらず、それが実行されずに現代まで残っている建造物も多くあります。今回は、そのなかの一つであるクレツレスク教会(Biserica Kretzulescu)についてご紹介します。

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※ルーマニア政府公認・日本語ガイドが一押しするブカレストのおすすめ観光スポットはこちらからご覧ください。

クレツレスク教会とは|建立者は誰?名前の由来は?


ブカレストの重要な建築物であるクレツレスク教会は1720~1722年の間に建立された正教会です。その当時のルーマニアは3つに分かれていて、ブカレストが位置している国はワラキアと呼ばれており、その頃のワラキアはブランコヴェアヌ公によって統治されていました。クレツレスク教会の建立者はヨルダケ・クレツレスク宰相と彼の奥さんであったサフタ、ブルガリア公の一人の娘です。

クレツレスク教会はヨルダケ・クレツレスク宰相の名前を冠しています。当時、クレツレスク教会が位置している場所の近くにはブカレストの北に県境があったため、ヨルダケ・クレツレスク宰相はその教会の付近に宿なども建設しました。

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クレツレスク教会の特徴を解説

クレツレスク教会は典型的な正教会の建築です拝廊、身廊と祭壇でできており、上から見るとラテン十字架の形をしています。身廊の上にある塔と拝廊の上にある鐘楼には長細い窓が設置されており、教会の入り口には石づくりの柱の縁側があります。

元々、教会の外壁はコーティングされていましたが、1935~1936年の間に改修された際、赤いレンガのままでされ、現在にいたります。縁側の壁画はオリジナルですが、教会の中の壁画は1859~1860年の間、ゲオルゲ・タタレスクというルーマニアの画家によって描かれました。

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壊される予定だったクレツレスク教会
共産主義の頃、チャウシェスクはクレツレスク教会を壊そうとしていましたが、幸いにもそのプランは叶わないませんでした。その理由は一説によると、ルーマニア革命によってチャウシェスク政権が打倒されたためといわれています。

現在、難を逃れたクレツレスク教会は旧共産党本部、復活記念碑、国立美術館、国立図書館とともに、ブカレストの革命広場に位置している重要観光地の一つとなっています。

【クレツレスク教会】
★住所:Calea Victoriei 45, București 010062
★HP:なし
Text & Photo by T.O


2019年4月 1日

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ブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ伯爵』のモデルとして有名な「ブラド3世」は中世時代の頃、ルーマニアの南にあるワラキア地方に君臨していた大公です。


『ドラキュラ伯爵』の主人公と違い、ブラド3世は吸血鬼ではなかったのですが、歴史を見てみると吸血鬼より残酷な大公という一面が垣間見えます。


ブラド3世が生存していた中世時代のヨーロッパでは串がもっとも怖い拷問の器具として知られていました。犯罪者や敵は罰として串に刺すことが一般的で、ブラド3世はほかの大公よりも串に刺して拷問を実施した回数が多かったことから”串刺し公”と呼ばれるようになったそうです。


ここからは、ブラド串刺し公の伝説としてルーマニアで語り継がれているエピソードの一部をご紹介します。


【伝説①】


ブラド串刺公はポエナリ城を拡大するため、イースターの日にある村に行き、働けない年寄りを串に刺して殺し、若者はポエナリ城を建てる労働力として、死ぬまで働かせました。そのため、ポエナリ城は半年という短期間で完成したそうです。

【伝説②】


ブラド串刺し公の前で帽子を脱ぎたくなかったトルコの使者達の話。

トルコの伝統によると目上の人に話すとき帽子を脱がなくもいいという習慣があるそうです。しかし、トルコの習慣はブラド串刺公にとっては礼儀正しいものではなかったため、使者達に帽子を脱ぐよう命令しました。ところが、トルコの使者達はこの命令を拒否。断られたことで怒ったブラド串刺し公は罰として使者の頭に釘を打ちつけ、一生、頭から帽子が脱げないようにしてしまったそうです・・・。

【伝説③】


ブラド串刺し公は遺体のニオイが苦手な貴族を殺したというエピソードも残っています。

ある日、ブラド串刺し公は串に刺した遺体の前で食事をしていました。一緒に食事していた貴族のなかには、遺体のニオイが苦手だったため、鼻を手で覆う人もいました。しかし、その仕草が気に入らなかったブラド串刺し公は、遺体のニオイは地面より高いところのほうが気にならないと述べ、ニオイが感じなくなるほど高い串に上らせて殺してしまいました。

ルーマニアで実在した人物のなかでも世界的に有名な「ブラド串刺し公」。ルーマニアでは侵略から国を守った英雄の一人として知られていますが、怖ろしい伝説も存在します。

有名な人に対して、さまざまなエピソードが語り継がれることは昔も今もあまり変わらないですね。

Text & Photo by T.O


2019年2月27日
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    T&O
    ブカレスト在住。日本人のTとルーマニア人のOが様々な視点から現地情報をお届けします! 現地にてルーマニアと日本のヒト・モノ・コトを繋ぐ会社「Japan Transit Platform SRL」を設立。 日本語レッスン教室を軸として翻訳、通訳、ガイド、日本企業とのコラボレーション等も受付けています。
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