ルーマニアの国民食はロールキャベツ!?

日本の人々は、ルーマニアと言えばどんな料理を思い浮かべますか？

海外で人気のある日本食と言えば思いつくのは「お寿司」ですね。美味しくて様々な種類があるので年齢にかかわらず誰もが楽しめる日本の伝統的な料理ですよね。

パソコンで「ルーマニア料理」を検索してみると、始めに出てくるのはロールキャベツ見たいなサルマーレと言う伝統的な料理です。日本の方はこんな画像を見たらルーマニアの伝統的な料理が日本のロールキャベツとあまり変わらないと思ってしまうかもしれません。だけど食べてみると、日本では味わえない味をしている食べ物だと分かります。塩で漬けた酸っぱいキャベツの味と中に入っている様々な具材、調味料の味とが混ざり合い、ハーモニーを醸し出しています。サルマーレに、サワークリームやヨーグルトをかけて食べても美味しいです！

元々、サルマーレはトルコ帝国から来た食べ物です。サルマーレの語源はトルコ語の「サルマック」と言う言葉です。トルコ語で「サルマック」の意味は「ロール」とか「包み」でサルマーレの形を表しています。トルコ帝国の領土拡張と伴にサルマーレもヨーロッパで人気になりました。

ルーマニアのそれぞれの地方、家庭によってサルマーレの中身が違いますが、基本的に一番人気がある材料は豚肉のミンチとご飯です。たまに、豚肉のミンチの代わりに牛肉とか鶏肉を入れる人もいますし、クルミ、レーズン、チーズなど変わった材料を加える人もいます。また、キャベツの代わりに葡萄の葉っぱを使ってもとても美味しく作れます。

手間がかかるのに美味しいサルマーレを食べられるようにルーマニア人は長い時間を台所で過ごします。クリスマス、お正月、結婚式などのお祝い事の時には必ずサルマーレが出ます。ルーマニア人にとって欠かすことのできない国民食となっています。

ルーマニア人も大好きで外国人の口にも合う料理なので、ルーマニアのレストランの中でも、サルマーレのような伝統的な料理はとても人気があります。ルーマニアで旅行をする際は是非、ブカレストの中心街にお店を構えているLa mama(ラ・ママ)、La pl?cinte(ラ・プラチンテ)、Hanul lui Manuc(ハヌー・ルイ・マヌック)などの人気のレストランでルーマニアの伝統的なサルマーレを堪能してみて下さい。

Text & Photo by T.O