2018年最新版 ルーマニアの祝日と意味9選
皆さんルーマニアの1年間の祝日の数が何日かご存知ですか?日本の祝日は20日と言われていますが、ルーマニアは約半分の11日しかないのです。ルーマニア人は意外?!と働き者なのです。
ルーマニアはヨーロッパの中でも数年前まで祝日が少ない国として知られていました。しかし、最近ではその少なさを改善するため祝日の数が徐々に増えてきました。
祝日が増えた理由は、ルーマニア正教会で大切とされている聖人を祀る日をルーマニア政府が新たに祝日として取り決めたからです。
これにより、ルーマニアの祝日は11日となりましたが、半分以上はルーマニア正教会と関係のある日が祝日となっています。
今回の記事では各祝日とその意味を少しだけご紹介します。この祝日の時期に合わせてルーマニアに訪れるとイベントが行われている可能性が高いため、有意義に過ごすことができるでしょう。
1.新年 1月1-2日
新年はヨーロッパで基本的に1日しか祝われていません。日本のように正月に長期間休む習慣はありません。
例外としてルーマニア、モルドヴァとスロヴェニアでは新年に2日間の休みが与えられます。パーティーが好きなルーマニア人は新年を迎えるため、友達や親戚などが大勢集まって一晩中、食事をして楽しんでいます。
クリスマスの25~26日も祝日となるため、ルーマニアでは12月の終わりから1月の始まりまでがもっともワクワクする時期となります。
2.ルーマニア公国統一記念日 1月24日
中世時代の頃から1859年まで、ルーマニアはワラキア、モルダヴィア、トランシルバニアという3つの国に分かれていました。
同じ言葉を話して、同じ習慣を守っていた民族でありましたが周りの国の反対を受け、同じ民族でありながら国を隔てて暮らしていました。
1859年に行われた選挙において同一の大公がワラキア、モルダヴィアの2つの国から選ばれたことによって統一され、現在のルーマニアの前身となる「ルーマニア公国」が誕生。その「ルーマニア公国」の統一を記念して祝日となっています。
3.復活祭 4月9日(年によって変動します)
復活祭はルーマニア語で「パシュティ」と言う名前で知られていて、ルーマニア正教の一番重要な祭日です。日本の皆さんには「イースター」という名前のほうが馴染み深いかもしれません。
パシュティは国によって祝い方が違いますが、ルーマニアでは復活祭の時に家族に会って皆で食事をします。「ラムのステーキ」、赤く染めたゆで卵として有名な「イースターエッグ」、「パスカ」と言うデザートがパシュティの典型的な料理となっています。
4.労働日 5月1日
世界的なメーデーとして知られている休日です。
5/1日は「夏のシーズン」の始まりとしても知られ、海水浴に出かけるルーマニア人によって、黒海沿岸のホテルは満室になります。
5.聖霊降臨祭 復活祭から40日後
聖霊降臨祭はルーマニア正教の国で復活祭後の40日目に祝われ、復活祭と同じように、年ごとに祝う日が変動します。
6.聖母被昇天祭 8月15日
聖母被昇天祭は「聖母マリア」が永眠した日です。
ルーマニアではマリアやマリンと言う名前が大人気のため、沢山のルーマニア人が8月15日の聖母被昇天祭とともに自分の名前の日もお祝いします。
知っている人もいるかもしれませんが、ルーマニア人の半分以上はルーマニア正教の聖人の名前が名付けられています。各聖人を祀る日は、同じ名前がつけられている人の「名前の日」となり、お祝いをします。
7.聖アンドレイ祭 11月30日
聖アンドレイ祭は「聖アンドレイ」が永眠した日です。
イエスの12人の弟子の一人である聖アンドレイは、ルーマニア地方を訪れ、ルーマニア人に正教を教えた人物です。そのため、ルーマニア正教会で大切にされている聖人の一人です。
8.統一記念日 12月1日
統一記念日は第一次世界大戦後の1918年12月1日、ルーマニア公国とトランシルヴァニアが統一した日です。
今年は1918年に統一して以来100周年の記念の年となりますので、12月1日付近にはルーマニアでも多くのイベントが開催される予定となっています。
ルーマニアの12月は寒いため、例年なら観光客は少ないのですが、今年は来るなら12月が狙い目です。
9.クリスマス 12月25~26日
1年間で最後の祝日はクリスマスです。ルーマニアでクリスマスは子供達が楽しむ祝日だけではなく、大人もお互いにプレゼントを交換したり、家でのんびりできる大切な祝日です。ルーマニアのみならず、ヨーロッパで一番愛されている祝日になるかと思います。
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