ルーマニア版イースターの過ごし方と旅行される際の注意点
2018年が明けてから早くも「イースター」の季節である4月へと突入しました。イースターはキリストの「復活」を意味し、それを祝う日を指します。
2018年のイースターはいつ?
ルーマニアは東方教会であるため、今年は4月8日がイースターとなっています。イースターは固定されている訳ではなく、変動制であるため、毎年違うのです。
ルーマニアは国民の約9割が正教徒
キリスト教はカトリックやプロテスタントなど、幾つか宗派がありますが、ルーマニア国民の約9割と多くの人が信奉しているのが、「正教」です。
カトリックやプロテスタントなどの西方教会は4月1日がイースターとなっているため、それよりも一週間遅く迎えることになります。
イースターの日は毎年どうやって決まるの?
日本では、あまり馴染みがないため、どのようにイースターの日が決定されるのか、気になりますよね。東方教会であるルーマニアの国教「正教」のイースターの場合は、「春分の日」が過ぎた後に現れる「最初の満月」の日の「次の日曜日」に行うことになっています。
この条件に合致する日と言うのが、2018年は4月8日なのです。
ルーマニア国民が心待ちにするイースター
正教徒であるルーマニア国民にとって、イースターはとても大事な祝いの日です。
イースター当日は日曜日のためお休みですが、その次の月曜日も祝日となり、土・日・月の3連休となります。皆が実家に戻って家族を祝うのが一般的。
イースターでは正教のシンボルとなっている羊の肉とともに、食紅で色付けされたイースターエッグを食します。
家庭によってはプラスして、ルーマニアを代表する伝統料理の「サルマーレ」なども加わり、お酒を飲みながら家族みんなで祝います。
お祝い好きのルーマニア人にとっては、宗教的な意味合いとしてはもちろん、祝いの日であるため、酒好きにとっても言い訳しながら、沢山飲むことができる絶好の機会となっているのです。
日本人には真似できない?!イースターを迎えるまでの準備とは?
イースターを迎えるまでの大切な準備が「断食」です。正しい方法はイースターを迎える2か月ほど前から開始されます。ルーマニア国民は一週間くらい前から断食し始めるのが一般的。
この断食の期間中は動物性の肉や油などから作られた食品、牛乳やチーズなどの乳製品も食べてはいけないことになっています。ですから、イースターは一週間ぶりにお肉が食せる機会でもあるのです。
ルーマニアの国教になっているとは言っても、断食は強制ではなく、行うかは個人の自由となっています。
イースターの時期に旅行される方の注意点
イースターの時期にルーマニアへ旅行される方の注意点として、イースター前日は、スーパーやチェーン店を含むカフェ、レストランなどが半日営業のみで閉店してしまいます。
イースター当日は飲食店を含むほぼ全てのお店が休業中ですので、注意してください。ホテルに併設されているレストランなどは営業しているようです。日本ではあまり馴染みのないイースターを本場で味わってみてはいかがでしょうか?
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