ブラショフにある黒の教会についてあまり知られていない豆知識10個

公開日 : 2020年01月31日
最終更新 :
筆者 : T&O

黒の教会はブラショフにある観光名所で、ルーマニアで一番大きな福音教会として知られています。

この壮麗な教会は外壁の色とルーマニア最大のパイプオルガンがあることで人気となっています。今回は、ルーマニア政府公認・日本語ガイドの私が「黒の教会」についてあまり知られていない豆知識10個をご紹介します。

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事前にこの記事を読んでおけば、黒の教会を10倍楽しむことができます!

豆知識1:黒の教会の塔は実は2つ建てられる予定だった

黒の教会には塔がありますが、その数はひとつです。もともとはふたつの塔をもつ教会として設計されましたが、建設予算がなくなり塔はひとつしか建てられませんでした。教会建設の資金が多くなかったため、塔は教会より37年遅れて建てられ、1514年に完成しました。

豆知識2:黒の教会の鐘はルーマニア最大!

黒の教会の塔の中には3つの鐘があります。この3つの鐘の中で一番大きいものは6,300kgもあります。この鐘はルーマニアで最大です。塔をもうひとつ建設する資金はありませんでしたが鐘を3つ製造する資金はあったようです‥‥‥。

豆知識3:黒の教会はもともとはカトリックの教会だった

福音教会である黒の教会ですが、もともとはカトリック教の教会として建てられました。しかし、1542年に人文主義者であったヨハネ・ホンテルスの指導のもと福音教会に変わりました。

豆知識4:黒の教会の中にあるお墓にはあの人が眠っている

黒の教会の中にはお墓があります。そのお墓の中で眠っているのは、豆知識3で登場したカトリック教の教会を福音教会に変えたヨハネ・ホンテルスです。

豆知識5:教会の名前が黒い理由

黒の教会の正式名称は「聖母マリア」です。しかし、1689年に起きた火事のあと、壁が煙で真っ黒になったため「黒の教会」という名がつけられ、一般的にこちらの名称が広く知られるようになりました。

豆知識6:火事が起きたあとは大変だった!

黒の教会の名称ともなった火事ですが、起きたあと、教会を修復するのになんと約100年もかかったそうです。

豆知識7:教会のアーチは海外の職人が請け負った

火事が起きたあと、教会の修復が行われましたが、その当時トランシルヴァニア地方に教会のアーチを直せる職人はいなかったそうです。そのため、海外の職人によって修復されました。

豆知識8:黒の教会のパイプオルガンのパイプの数は3,993!

ルーマニア最大と冒頭でお伝えした黒の教会のパイプオルガンですが、このパイプオルガンには3,993ものパイプが備わっており今でも使われています。毎年、8月から9月にかけてパイプオルガンを使用したコンサートが週に1~2回行われています(チケットは12レイ。日本円で300~360円ほど)。

豆知識9:ルーマニアで最大のペルシャ絨毯のコレクションがある

黒の教会にはルーマニアで最大のペルシャ絨毯のコレクションがあります。中世時代、トルコからトランシルヴァニアへ戻ってきた商人たちが、無事に戻ってこられたことを神に感謝するため、黒の教会に寄り祈りを捧げたそう。彼らは、感謝の証として中東から持ち帰った絨毯を教会に授けたことから最大のコレクションに発展しました。

豆知識10:東南ヨーロッパ最大のゴシック教会

黒の教会は東南ヨーロッパで最大のゴシック様式の教会です。長さ90m・横幅37m・十字架の塔は高さ65mもあります。教会は5000人収容できる広さを誇ります。

以上、黒の教会についてあまり知られていない豆知識10個でした。黒の教会を見学される方は、この豆知識を現地で確認してみてくださいね!

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