スープによって種類が変わる!スープ用の麺とは...「Tészta」
10月も今日で終わり。ハンガリーは今週26日から冬時間に変わり
時間が1時間遅くなったことで、夕方6時頃にはもうすっかり真っ暗に。
朝晩の気温は5℃以下の日々が続いていて、冷蔵庫を開けるたびに
外気温を思い出しては身震いしています。
ハンガリーにもいよいよ、厳しい冬がやってくるようです。
これからだんだん寒くなってくると、体の芯から温まるスープが恋しくなってきますよね。
実はここハンガリーは、スープの種類が多いことで有名なのをご存知ですか?
スープは寒い季節だけでなく、一年中ハンガリーの食卓に欠かせない存在です。
今月のお題が "麺" ということで、ハンガリーからはスープよって種類が変わる
"スープ用の麺" についてご紹介します!
まずはこちら、Cérnametélt (ツェールナメテールト)
Cérna (ツェールナ) というのは、糸という意味。
糸のように細〜くて、そっと持たないとすぐに折れてしまう繊細な麺です。
日本の素麺とよく似ていますが、こちらは卵麺です。
Cérnametélt は、Húsleves (フーシュレヴェシュ)という、肉と野菜などをじっくり煮込んだ
スープに入れるのが定番。濁りのない透き通った色のこのスープは、
ハンガリーで Gulyásleves (グヤーシュレベシュ) に並ぶ人気を誇るスープです!
次は、ネジの先のような形をした Csigatészta (ツィガテースタ)
Csiga (ツィガ) というのは、カタツムリの意味があるのですが
調べてみたところ、この麺が出来た18世紀頃の記録が残っていないため
名付けの理由は分かっていないのだとか...
こちらは雌鶏から作られた Tyúkhúsleves (チュークフーシュレベシュ) が定番。
結婚式などのお祝いの席では、この Csigatészta をお金に見立て
お金に困らないようにと願う習慣もあるのだそうです。
そしてこちらは、Betűtészta (ベトゥーテースタ)
Betű (ベトゥー) というのは、文字という意味。
日本では "アルファベットパスタ" などと呼ばれていますよね。
こども用? いえいえ、これにも定番のスープがあるのです!
それは、Paradicsomleves (パラディチョムレヴェシュ) トマトスープ。
学食や食堂などでも、必ずといっていい程この組み合わせなのだそうです。
初めて見た時は、まさかこれが定番だとは思いもしなかったので
次に同じスープを見た時には、偶然同じ組み合わせだ!と思ってしまいました。
そして最後は、Gyufatészta (ジュファテースタ)
Gyufa (ジュファ) というのは、マッチという意味。
少し長めのマッチ棒という感じで、ずっしりと食べごたえがあります。
この麺が入るのは、クリスマスの定番料理、Halászlé (ハラースレー)
ナマズまたは鯉、または両方が入ったパプリカ味の真っ赤なスープです。
太くて短い麺のため、スプーンから落ちてスープがはねたら大変!
真っ赤なパプリカのスープのシミは、落ちにくいのです。
クリスマスのお食事時には、白いお洋服を避けた方が良さそうですね...
ちなみに、これらの麺はスーパーや市場などで購入することができます。
上記のスープでなくても合いますし、200〜250gの小袋入りですので
割れ易いタイプでなければ、お土産にもいいかもしれません。
ハンガリーでスープを召し上がる時には、ぜひ中に入っている"麺" にも
注目してみてくださいね!
"Jó étvágyat! (ヨーエートヴァージャト)"
召し上がれ!
(10月お題"麺")
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