"食べられる国宝"マンガリッツァ フェスティバル「Mangalica Fesztivál」

公開日 : 2015年02月08日
最終更新 :
筆者 : Shuri

先週降った雪がまだ溶けきっていない、冬真っ只中のブダペスト。

でも、少しずつ日が延びているのを見ていると

冬の終わりがだんだん近づいているのが感じられます。

2月のブダペストは、他の月に比べてイベントが少ない時期...

そんな中、今週末 Szabadság tér (自由広場) で開催されていた

ハンガリーの "食べられる国宝" Mangalica (マンガリッツァ)の

フェスティバルに、寒さこらえて行ってきました!

2007年から毎年開催されているイベントで、

昔から冬になると地方で行われている "豚捌き" に行かなくても、

ハンガリーの冬の習慣を、ブダペストの中心で感じることができます。

P1090492.jpg

マンガリッツァとは、ハンガリーの在来種で

固有の希少な品種の豚のこと。

広大な森や牧草地といった自然環境の中で、自然食を与えるという

伝統的な飼育法でのびのびと育てられています。

会場の入口に、なにやら人だかりができています。

P1090524.jpg

覗いてみると、豚小屋でした!

P1090522.jpg

丸々と太ったマンガリッツァたちがお出迎えです。

見てのとおり、とっても温かそうな

くるくる、もじゃもじゃの毛で覆われていているのが特徴で、

この毛のお陰で、-30度という厳しい冬も過ごすことができるのだそうです。

P1090518.jpg

黒毛、赤毛、毛がくるくるしていないものなど

数種類のマンガリッツアがいました。

P1090514.jpg
P1090517.jpg

日中のあたたかい日差しを浴びて、ほとんどがお昼寝中。

どこが頭だか分かりますか?

このかわいらしいマンガリッツアは、

2004年にハンガリーの "国宝" に認定されました。

"食べられる国宝" として、ハンガリー国内だけでなく

世界の食通たちの間でも、大変人気があるそうです。

日本のメディアでも話題になっていましたよね!

さて、豚小屋から少し離れた場所で

ジュージューと音を立てているのは...

P1090509.jpg

マンガリッツァの炭火焼!

(豚小屋へは、最後に行けばよかったです...)

焼きたての大きなお肉が、飛ぶように売れていきます。

マンガリッツアのお肉は、脂肪分とてもが多いのですが

コレステロールは少なく 、ビタミンやミネラルが豊富に

含まれているということで栄養面で優れているのだそう。

さすが、国宝〜!

他にも、燻製したハムやハンガリーの腸詰ソーセージ Kolbász (コルバース)、

サラミなど、どこもかしこもマンガリッツア尽くし!

マンガリッツァで有名な地方からの出店が多いのも、うれしいところ。

気軽に試食できるので、こういう機会に色々な味に触れてみるのもいいですね。

P1090530.jpg
P1090499.jpg
P1090494.jpg
P1090504.jpg
P1090506.jpg

この小さな唐揚げのようなものは、皮付きの脂身をラードで揚げた

Töpörtyű または Tepertő というスナック。

(カタカナ表記が難しいのですが、トゥプルテューとテペルトゥー)

ちょっと抵抗があるかもしれませんが、マンガリッツァなら試食する価値ありかも?!

P1090508.jpg

こちらの白いかたまりは、ラードを塩で覆ったもの。

P1090503.jpg

マンガリッツァ以外にも、ワイン、パーリンカ(果物の蒸溜酒)、

チーズ、はちみつ、ジャム、シロップ、スパイス、オイルなどの

出店もたくさん並んでいました。

おいしいものは、寒さを一瞬忘れさせてくれますね。

P1090496.jpg

ちなみに、過去の開催日を調べてみたところ

ブダペストでは毎年2月の最初の週末にかけて開催されている模様。

寒〜い冬でも出かけたくなるハンガリーならではの

マンガリッツァフェスティバル、おすすめです!

(今年は終了しましたので、参考までに今年の情報を載せておきます)

VIII. Budapesti Mangalica Fesztivál /

第8回 ブダペスト・マンガリッツァ フェスティバル

場所: 1054 Budapest, Szabadság tér (自由広場)

日程: 2015年 2月 6日(金)〜8日(日)

入場無料

行き方:

地下鉄2号線 (M2) または 2番トラム Kossuth Lajos tér 駅から、徒歩10分

(国会議事堂の最寄駅です)

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。