市民の足、コレクティーボを乗りこなそう

公開日 : 2009年09月21日
最終更新 :
筆者 : bonita

¡Feliz Día de la Primabera!(春の日おめでとう)

今日9月21日、アルゼンチンは春の日です。

春の始まりとされるこの日、花を贈り合う素敵な習慣があります。

私の住むアパートでも、管理会社から全ての世帯に

可愛らしい黄色の花束が贈られました。

今日のブエノスアイレスは、春の始まりにふさわしい暖かな陽気。

花束を片手に職場へと急ぐ人々、

恋人から贈られた花束を嬉しそうに眺める女性の姿。

なんとなく、心がウキウキとする1日でした。

さて、そんな春の始まりの日、

市民に欠かせない交通機関であるコレクティーボ(バス)に乗って出かけました。

ブエノスアイレス市内を、網の目のように走るコレクティーボ。

これを乗りこなすことが出来れば、市内観光にとても便利です。

バス停留所.jpg

コレクティーボのことならナンデモ分かる情報サイト〈Los Colectivos.com.ar〉によれば、

市民の70パーセントが毎日コレクティーボを使用し

全てのコレクティーボがひと月に走る距離は1億2000万キロ。

なんと、地球を3000周してしまう距離というから驚きです。

バス停留所2.jpg

コレクティーボの停留所に書かれている数字は、

その停留所に停車するコレクティーボの番号です。

2、3ブロックごとに停留所があるので

日本人の感覚からすれば多すぎるのではと思うのですが・・・。

停留所がなくても、街路樹や電柱に数字が貼付けられていることもあり

まさかココが停留所だったとは!という場所で乗り降りしている乗客の姿。

自分が乗りたいコレクティーボの停留所を探せない時は、

近くのブックスタンドかキオスコの人に尋ねましょう。

たいてい知っていて、親切に教えてくれます。

料金箱.jpg

市内であれば、運賃は1.1ペソ〜。

乗客の多くは、自分の行き先までの運賃を知っているので

運転手に「1.1ペソ」とか「1.2ペソ」などと告げます。

けれど運賃が分からない場合は、

たとえば「△△通りまで」と行き先を告げましょう。

運転手が運賃を教えてくれるので、その金額を運賃箱に入れます。

運転席の後方に設置された料金箱にお金を入れると

乗車券が出てきます。これは降車するまで紛失しないように。

時々、コレクティーボ会社の検査員が乗り込み、乗車券を確認することで

客がきちんと運賃を支払っているかを確かめることがあります。

また、乗っていたコレクティーボが事故を起こすなどした時に

補償を受ける際の証明として必要になります。

日本のバスと違い、コレクティーボではお札を使用することは出来ません。

だから、通学や通勤にコレクティーボを使っている人たちにとって小銭は貴重。

市場に出回っている小銭の数に問題があり、1年ほど前は深刻な小銭不足でした。

大手スーパーでも、お釣りの小銭がないために

お釣りの代わりにキャンディーやガムを手渡されたこともありました。

ですが、2009年度の新硬貨が出回るようになってからは

小銭不足はだいぶ解消されている印象を受けます。

1.jpg

市民の足、コレクティーボを乗りこなすための必需品が

写真の『GUIA"T"』です。路上のブックスタンドで買うことが出来ます。

3.jpg

ブエノスアイレス市内だけでも1番〜300番台のコレクティーボがあるので、

自分の今いる場所から目的地まで走るコレクティーボが一体どれなのかを

一目で確認できるこのポケットガイドは手放せません。

コレクティーボの番号と車体の色、経路も載っているので分かりやすいです。

コレクティーボのほとんどは、明け方〜夜中まで運行しています。

夜間であっても、危険を感じることはほとんどなく

夜中1時とか2時頃でも女性が乗っていたりします。

夜間に女性ひとりで乗るならば、タクシーよりよほど安全、

というのが多くのポルテーニャたちの意見です。

(タクシー強盗やレイプ事件等が報道されたことがあるため)

とはいえ、夜間のコレクティーボに強盗が乗り込んできた、

という事件が皆無というわけではありませんので注意が必要です。

■こちらのブログでもアルゼンチン情報を発信中!

 「犬と私とブエノスアイレス」ビーグル犬と暮らすブエノスアイレスでの毎日。

 「ラテンの雑貨とアンティーク」骨董の最後の秘境・ブエノスアイレスで出会った、レトロでカワイイ雑貨たち。

  ★by bonita★

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