ゴミ拾いからスーパーモデルに!ダニエラ・コットのシンデレラストーリー

公開日 : 2009年10月19日
最終更新 :
筆者 : bonita
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シンディー・クロフォードなどの世界的に有名なモデルを輩出する、

Elite Model Look(エリート・モデル・ルック)。

アメリカの「Elite Model Managemento/エリート・モデル・マネジメント」が主催する国際モデル大会ですが、

この大会の決勝を勝ち残ったモデルがDaniela Cott(ダニエラ・コット)です。

現在16歳、身長178センチのスレンダーな彼女は、2年前まで

Cartoneros(カルトネーロ)と呼ばれる人たちのひとりでした。

ブエノスアイレス市内で出される瓶や段ボールなどの資源ゴミを集め、

リサイクル業者に買い取ってもらい生計を立てる仕事です。

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カルトネーロと”白い列車” Poto por olmovich en flickr.com

貧富の差の激しいこの国でも、特に貧しい人々が従事するのが

このゴミ拾いの仕事です。

ブエノスアイレス市周辺の貧民街に住む彼らを運ぶため、

「Tren Blanco(白い列車)」と呼ばれる専用列車が走っています。

それは、ゴミを運ぶ彼らと一般の客を分けるための列車ー。

13歳になった頃、ダニエラはカルトネーロとして働き始めました。

昼も、夜も、家族と生活するお金のために働く日々。

15歳のある日、ダニエラがゴミ拾いをしていると、

見知らぬ女性が話しかけてきました。

その女性は、奇麗なコートをダニエラにプレゼントし、

割れた瓶で傷ついたダニエラの指を手当してくれました。

別の日、ダニエラは物乞いをするために彼女の家を訪れます。

すると彼女は親切に家へ招き入れ、ダニエラにシャワーに入るよう勧めました。

そしてダニエラに着替えをさせ、彼女の写真を何枚か撮影しました。

その女性こそ、世界的に有名なデザイナー、マリーナ・ゴンザレスだったのです。

マリーナは、知り合いのモデルエージェンシーにダニエラを紹介しました。

そしてダニエラは、エリート・モデル・ルックに出場することになるのです。

カルトネーロの仕事で傷ついた手足を治し、

モデルとしての歩き方や身のこなしを身につけるのに苦労したというダニエラ。

けれど、段ボールを選り分ける仕事の方がよっぽど大変だった・・・

と彼女は言います。

アルゼンチンを代表するモデルとして、ますます美しく輝くダニエラ・コット。

現在は彼女が家族の生活を支え、母親はカルトネーロの仕事をやめることが出来ました。

「これからは、ブエノスアイレスに住むカルトネーロを支援したい」

と語っています。

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