悪魔が発明した楽器
タンゴ音楽に欠かせない楽器、バンドネオン。
アコーディオンに形は似ていますが、鍵盤はピアノ型ではなくボタン型です。
1840年代、ドイツのハインリヒ・バンド(Heinrich Band)が考案しました。
基本的なバンドネオンは、蛇腹を押すときと引くときで別の音が出ます。
また、ピアノ型のアコーディオンとの大きな違いは、
音階配置がほぼ不規則といった独特の構造を持っていること。
「ドの隣はレ」という配列にはなっていないのです。
これは、発展途上で不足した音階を建て増してきたから。
このため、バンドネオンは習得が非常に難しく
「悪魔が発明した楽器」
とも呼ばれています。
バンドネオン奏者の多くが、50年以上前に製造された、
古い古いバンドネオンを愛用しています。
旧東ドイツのアルフレッド・アーノルド Alfred Arnold 社などの製造元は、
第二次世界大戦前後に製造を中止してしまいました。
その頃に作られたバンドネオンと全く同じように作るのは非常に難しいらしく、
新品のバンドネオンよりも、より古い時代の物の方が好まれています。
愛犬と、いつも散歩に行く公園で、
アジア系の男性がバンドネオンの練習をしていました。
彼のように、バンドネオンを学ぶために
ブエノスアイレスに滞在している留学生はたくさんいます。
タンゴの本場・ブエノスアイレスで、
バンドネオンの哀愁ある音色に触れてみませんか。
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