隣国ボリビアへの旅〜活気と混沌のラ・パスと高山病〜

公開日 : 2010年02月04日
最終更新 :
筆者 : bonita

昨年のクリスマスをローマで過ごし、

正月は日本に一時帰国しておりました。

そして先週ブエノスアイレスに戻ったわけですが、

その翌日すぐにボリビアへ。

憧れの、ウユニ塩湖への旅です。

     雨期の時期、

     ウユニ塩湖に水が張り、水鏡となった塩湖に空の色が映り込んで

     それはそれは美しい光景・・・

そう聞いていたので、

ぜひとも雨期のこの時期に行ってみたかったのです。

旅の道連れは、

私がこちらでお世話になっているスペイン語の先生とその息子さん。

私は7日、先生は9日、その息子さんはさらに滞在期間が長いという

なんともバラバラな旅行日程。

でも、密度の濃い旅となりました。

まず、ボリビアへ行く前にやらなければならなかったこと。

それが黄熱病のワクチン接種です。

日本に一時帰国中だった私は、

東京に何カ所かある検疫所に予約の電話をしてみることにしました。

すると、どこも1ヵ月先まで予約でいっぱい。

出発まで2週間しかないのに、どうしよう!

早速ピンチに陥ってしまいました。

横浜、新潟の検疫所にも電話をしてみましたが

状況はどこも同じ。

「予約が取れなくて、

 接種をするために飛行機で沖縄に行く人もいるくらいですよ。

 もっと前もって予約をしなきゃ。」

と、検疫所の職員の方に言われてしまいました。

黄熱病のワクチン接種がそんなに大変な状況だったとは・・・!

結局、唯一予約を取ることができた名古屋検疫所まで

新幹線で向かい接種を受けました。

ついでに、名古屋にいる友だちに会ったり

ひつまぶしや味噌煮込みうどんを食べたり。

 黄熱病のワクチン接種は、検疫所でしか受けることが出来ません。

 生ワクチンのため大量に準備するのが難しいらしく、

 予約できる人数に限りがあります。

 旅行の日程が決まり次第、早めに予約した方がいいです。

さて。

そうまでして取得したイエローカード。

ボリビア入国の際には提示を求められませんでした。

けれどボリビアは黄熱感染のリスク国であり、

一部地域への渡航者にはイエローカードの提示が要求されることがあるので

やはり用意するのが無難です。

そうして入国したボリビア。

首都ラ・パスの印象は「活気」と「混沌」。

※憲法上の首都はラ・パスではなくスクレです

     ▲ラ・パス市内はいつも交通渋滞

     ▲この大きな石は何のため?落ちてきたりしないのか心配になります。

       ▲街のあちらこちらで開かれる市。

        大きな荷物を背負っているのは、いつも女性。

食い意地のはっている私にとってとても興味深かったのは、

街のあちらこちらに露天の食べ物屋さんがあったこと。

     ▲ボリビアの露天フードといえばやっぱりこれ。サルテーニャ。

     ▲大量のポップコーンを売るインディヘナの女性。

      彼女たちはとても働き者です。

     ▲昼間は気温が上がりますから喉が渇きます。

      そんなときおすすめがこの飲み物。

        ▲その名も「モコチンチ」。

      口に出して言うのをすこしためらってしまいます。

     ▲赤煉瓦を積んだだけの家が多かったのが印象的でした。

ボリビアはアルゼンチンの隣国ですが、

隣の国なのにこうまで雰囲気が違うのですね。

国を形成する民族の違いだったり、経済力の差だったり。

ひとくくりに「南米」といっても、

習慣や文化は大きく異なります。

米をよく食べるボリビアの食文化。

日本人にも馴染みやすいお料理ばかりでした。

幸い、高山病の症状も大したことなかったので、

控えるつもりだったビールもたらふく飲んでいい気分。

牛肉とソーセージ、野菜を炒めて、辛口ソースで和えたピケ・マチョ。

豆やじゃがいもを煮込んだチャイロ。

鶏肉に黄トウガラシのソースがおいしいサフタ。

そして、リャマのステーキも初体験。

チチカカ湖周辺が原産のキヌア(キノアともいう)のスープも旨かった。

栄養価が非常に高くアミノ酸のバランスが優れていることから、

近年日本でも健康食品として注目されています。

1990年代には、NASAが理想的な宇宙食のひとつとして評価し、

「21世紀の主要食」と述べているそうです。

どの国でも、

市民生活を覗いてみたかったら市場に行くのが手っ取り早い!

ラ・パスでもオルーロでも、塩湖のあるウユニでも、

市場は活気に溢れていました。

     ▲オルーロの市場。ソーセージやハム、野菜、日用品。

      人間以外何でも売っているってカンジ。

     ▲露天や屋台で食事を済ませる人も多かったのですが、

      旅行者である私はお腹の具合が心配なので、さすがにここでは・・・

     ▲まるでガムのようにくちゃくちゃと何を噛んでいるのかと思ったら、

      コカの葉でした。私も買ってみました。・・・なんか、畳のい草みたいな味。

高山病の症状はほとんど出なかったとはいえ、

治療した歯(銀が被せてある)がズキズキ痛みました。

旅仲間である先生は、空港に到着した瞬間から目眩を訴え、最初の数日は体調不良。

現地の薬局で購入した薬もあまり効果がなかったみたい?

私は痛む歯を、先生はだるい体をだましだまし、

2日目はいよいよウユニ塩湖へと出発です。

次回記事へつづく。

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