特派員は見た!〜集中豪雨で水に沈んだ、首都ブエノスアイレス〜
ここアルゼンチンで私が目撃&遭遇した、
あんなコトやこんなコトをレポートする
「特派員は見た!」
をレポート、ひったくりの予防対策について考えてみましたが、
今回は、旅行者も市内で遭遇するかもしれない災害をレポします。
第2話 「集中豪雨で水に沈んだ、首都ブエノスアイレス」
先々週の月曜日、私はいつものように
アルゼンチン人の友達との語学交換(タダのおしゃべり)を終え、
夜9時頃に帰宅の途につきました。
地下鉄に乗り、自宅の最寄り駅で降りたのですが、
降りてみると駅の出入り口が閉鎖されていました。
大雨で、地下鉄がストップするのでしょう。
ブエノスアイレスでは、
雨で地下鉄が止まってしまうことがたびたびあるのです。
「セーフだった、ラッキ〜☆」
そう思いましたが、
本当の恐怖はここから始まったのです。
まず、地下鉄の階段をのぼって外に出るのに一苦労。
まるで滝のように、雨水が階段を滑り落ちてくるのです。
この時点で、買ったばかりのマキシ丈花柄ワンピがびしょ濡れ。
けれど、こんなのはまだ序の口でした。
やっとこさ地上に出ると、
そこはまるで
川!
雄大なラ・プラタ河・・・ほどではないけれど
へそのあたりまで水に浸かっている状態、
キャーキャー言いながら泳ぐ人までいる始末。
・・・私、今晩中に家に帰ることが出来るんだろうか。
絶望感に襲われます。
なんだか私も、この水に飛び込んで
クロールでもバタフライでもやりたくなってきました。
でも考えてみると、
ワンちゃんたちのう○ちの放置が
まだまだ当たり前のブエノスアイレス。
この水の中には、たくさんのう○ちが
溶け込んでいるに違いないのです。
きゃ〜!
この水ってとってもきちゃないッ!
水虫とかになっちゃうのかしら?
そう思うと泣きそうになってきました。
冠水状態のマクドナルドでは、
2階に避難した人たちが
「今日はここで夜を明かすわよ〜♪」
と意気込んでいますが、
私は帰ります。ぜったいに帰りついてみせるわ・・・。
▲しかしこの状況の中、どうやって帰れと?
ものすごい形相で家を目指す私と対照的に、
すれ違うアルゼンチン人は余裕たっぷり。
「¿ Hace buen tiempo, no ?(いいお天気ですね)」
と、満面の笑みで話しかけてきます。
なんだか、自分が器のちっちゃい人間のような気がしてきました。
▲でも、この車の持ち主も、
同じようなセリフを言うことが出来るのでしょうか?
油断すれば足をとられてしまいそうな流れの中、
家までの数ブロックを1時間もかけて歩きました。
普段なら、5分もあれば着いてしまう距離なのに。
この週は2度もこのような豪雨に見舞われ、
そして2度もこうして街が水に沈みました。
▲金曜日の豪雨でも冠水。
我が家から通りを撮影。
でも、この程度の豪雨なら、
わが故郷・沖縄でも、東京でも何度か経験しています。
日本の都市なら水に沈むことのない雨、
なぜブエノスアイレスは街中冠水してしまったのでしょうか。
テレビのニュースキャスターや
ポルテーニョ(ブエノスアイレスっ子)が言うには、
★そもそも、排水の整備がなっていない
★毎回被害の出るSanta Fe通りなどの排水溝は、
もともと水の取り込み口が狭い上
そこにペットボトルなどのゴミがたまっている
とのこと。
中進国アルゼンチン、
南米のパリと呼ばれるブエノスアイレスなのに
インフラの整備や管理は、まだまだ十分ではないということです。
もしも旅行中、集中豪雨に見舞われたら・・・
外出を控え、ホテルでゆっくり休みましょう。
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