マテ茶の飲み方とルール、そしてマナー

公開日 : 2010年03月15日
最終更新 :
筆者 : bonita
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アルゼンチンのかっこいい男たちと言えば、

そう!ガウチョ!

彼らが、いつも仲間同士で回し飲みしているのがマテ茶です。

ガウチョでなくても、アルゼンチン人たちはマテ茶が大好き。

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    「飲むサラダ」

とも言われるほどビタミンやミネラルが豊富なマテ茶は、

普段お肉中心の食事が多いアルゼンチン人にとって

野菜不足を補うことの出来る飲み物でもあります。

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マテ茶を初めて飲んだ時、「ウッ!苦いッ!」と思ったのですが、

今ではすっかり慣れて美味しくいただけるようになりました。

でも、乾燥させたオレンジやりんごが入ったマテ茶は飲みやすく

慣れていない人にも挑戦しやすい味です。

夏の暑い日など、水出しで飲むこともあります(テレレ)。

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マテ茶を飲むための容器、マテ壷は

ひょうたんをくり抜いた物が一般的ですが、

手頃で安いアルミニウム製のマテ壷もよく使われています。

新しいひょうたんや木のマテ壷を買ったら、

内側についてる表皮を取って、木の味を取り除かなければなりません。

1マテ壷の中を熱湯で洗い、内壁についている表皮を取り除き、水を切る。

2一度使った茶葉を入れ、お湯を入れる。そのままひと晩置く。

3茶葉を捨て、もう一度茶葉をいれ、ぬるま湯を入れる。

これでもう準備完了!

さあ、早速マテ茶を入れてみましょう。

1マテ壷に茶葉を3分の2ほど入れる。

2壷の口を手でふさいで、逆さにして振る。(茶葉の細かい粉が上部にくるように)

3茶葉を片側に多めに寄せる。(山と谷を作る。谷側にボンビージャと呼ばれるストローをさす)

4茶葉の少ない谷側の方に、ぬるま湯あるいは水を少し注ぎ、湿るのを待つ。

5マテの味が薄くなったら、ボンビージャの位置を乾いてるほうに少し移動する。

 それでも薄くなった場合には茶葉を全部あるいは部分的に取り替える。

マテ茶の飲み方には、いくつかのルールとマナーがあります。

ホスト役にマテ茶を渡されたら、ひと口だけ飲んで返すのではなく

1杯飲み干さなくてはなりません。(そんなに量は多くないです)

飲み終わったら、マテを入れてくれた人に返します。

また、ボンビージャは動かしてはいけません。

ストローのように、つい指で触ったりかき混ぜてみたりしたくなるのですが、

ボンビージャを動かすと、穴の部分に茶葉が詰まってしまい飲みにくくなります。

だから、ボンビージャは触らないのがルールです。

未婚の若者同士で飲む場合は、マテ茶が駆け引きの道具に使われることもあります。

面白いので、いくつかご紹介します。

(参考『アルゼンチンを知るための54章』アルベルト松本著)

☆マテ茶に砂糖を入れて飲むことがあるが、

 これがあまりにも甘い場合は、「私の両親に会って」という意味。

☆蜂蜜入りは「もう結婚しよう」という意味。

☆あまりにも苦い時は

 「早く帰ってちょうだい。あなたのことはどうでもいいの」という意味。

☆一度も茶葉を入れ替えず薄くなったマテは

 「別のところで飲んで、もう帰って」という意味。

☆冷えてしまったマテは「もうあなたに関心はない」という意味。

☆あまりにも熱いマテは「あなたをすごく愛している」という意味と

 「あなたを恨んでいる」という両方の意味がある。

マテ茶のもう一つの楽しみ。

それは、マテ壷をコレクションすること!

骨董好きな家庭に行けば

かなり古い銀製のマテ壷がズラリと並んでいたりしますが、

観光客におすすめなのは

若い芸術家たちが手作りするマテ壷。

オリジナリティーに溢れています。

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▲ひとつひとつ顔が違います。

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▲タンゴを踊る二人。アルゼンチン国旗のマテ壷も。

日本でも近年、大手でパートや通販サイトなどで

気軽に手に入るようになったマテ茶。

長年便秘に悩んでいた私は、

ここアルゼンチンでマテ茶を飲むようになってから

すっかり改善されました。

マテ茶に含まれているマテインは

コーヒーなどのカフェインと違って覚醒作用がないので、

夜、お休み前に飲んでも安眠の妨げになりません。

あなたもマテ茶で、健康な毎日を♪

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