アルゼンチン人の血はワインで出来ている

公開日 : 2010年03月26日
最終更新 :
筆者 : bonita

ラテンアメリカのワインと言えば、

日本ではチリワインが有名です。

でも実はチリでは、国内でのワイン消費量はそれほど多くはありません。

それは、欧米資本によってマーケット主義のワイン作りを行っており、

アルゼンチンのように食文化と強く結びついてはいないからです。

アルゼンチンでは、肉中心の食事のため

一人当たりワイン消費量はかなり多く

年間40ℓ以上と言われています。(日本は1.9ℓ)

「オレのこの体を流れる血は、ワインで出来ているんだッ!」

と、飲みながら息巻く人も少なくありません。

さらにアルゼンチンは、

フランス、イタリア、スペイン、アメリカに次いで

世界第5位のワイン生産量を誇っています。

メンドサ州など、アンデス山脈の盆地を中心に生産されていますが、

アルゼンチン産のワインは、ヨーロッパ産のワインより

ややポリフェノール含量が多いのも特徴です。

ワインが、人々の生活の一部になっているアルゼンチンでは

普段の食事ではもちろん、パーティーなどの場でもワインが欠かせません。

誕生パーティーで.jpg

▲ワインを飲みながらワイワイやるのがアルゼンチン流。

     せっかくアルゼンチンに旅行に来たのだから、

     思い切りワインを楽しんでみたい!

そんな旅行者も多いことでしょう。

そこで、市内のレストランの

ワインリストに載っていることの多いワインをいくつかご紹介。

※価格は、ワインショップ等で購入する際の価格です。

 レストランでオーダーする際の価格ではありませんので悪しからず。

ドン.jpg

▲ギフトとしていただくこともしばしば。(実はこれもいただき物!)

  [Don Nicanor] ボトルのみの値段で40ペソ前後〜。

アラモ.jpg

▲最近お気に入りの[ALAMOS]は25ペソ前後〜。

エレメントス.jpg

▲女性にファンの多い[ELEMENTOS]も25ペソ前後〜。

トラピチェ.jpg

▲[TRAPICHE]は、日本でもよく知られているワイナリー。

ビール党の私は

ワインのウンチクにほとんど興味がないのですが、

アルゼンチン人の友だちと食事をする機会が多いので

否が応にも、彼らの持っているワインへのこだわりとか

ワイナリーの特徴やなんかを聞かされます。

特に、↑の[TRAPICHE]は、アルゼンチンワインの代表選手のため

このワイナリーにやたら詳しい人が多いです。

値段の高い順に挙げていくと、

☆トラピチェ・メダージャ(白)/MEDALLA

 シャルドネーを手摘みで収穫。黄金色の輝きとフレンチオーク樽の柔らかな香り。

☆トラピチェ・メダージャ(赤)/MEDALLA

 フルボディ、格付けはヴィーノ・フィノ。

☆トラピチェ・フォンドカーブシャルドネー(白)/FOND CAVE CHARDONNAY

 熟したりんご、はちみつ、シナモンの香りがエレガント。辛口。

☆トラピチェ・フォンドカーブシャルドネー(白)/FOND CAVE CHARDONNAY

 バニラ、カシス、チョコレートなどの香りにほのかなタバコのニュアンス。

☆トラピチェ・シラー・オークカスク・ゴールドラベル(赤)/SYRAH OAK CASK GOLD LABEL

 手摘みのぶどうのみ。シガー、いちじくのドライフルーツ、アーモンドなどの複雑な香り。

☆トラピチェ・マルベック・オークカスク(赤)/MALBEC OAK CASK

 手摘みのぶどうのみ。ベリーやプラムの甘い香り。

だいたいこのような感じになります。・・・なると思います。

でも、老舗のカフェやレストラン、コンフィテリアなら、

「Vino de la casa, Por favor.(ヴィノ デ ラ カサ、ポルファボール)」で済んじゃいます。

自家製ワインのことですが、自家製というよりむしろ

そのカフェやレストランがひいきにしていて

大量に仕入れているワインをお得な値段で出してくれます。

もっとおおざっぱな店では、

「tinto(ティント/赤)」「blanco(ブランコ/白)」で済んでしまうことも。

     だって、ワインにそれ以上の区別が必要なのかい?

とは、

いつも飲んだくれている友だち(もちろん生粋のアルゼンチン人)の名言です。

余談ですが、メンドサ州にあるトラピチェのワイナリーでは、ボデガ見学が出来ます。

私は別のワイナリーに行きましたが、メンドサへの旅行ならコチラの記事もどうぞご覧下さい。

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