タンゴ・オペリータ「ブエノスアイレスのマリア」*Centro Cultural;Borges

公開日 : 2010年05月28日
最終更新 :
筆者 : bonita

〈Centro Cultural;Borges〉に行きました。

アルゼンチン生まれの偉大な作家、ホルヘ・ルイス・ボルへス(Jorge Luis Borges)。

彼の功績を称えて設立された財団が運営する文化会館です。

ここでは、タンゴ、フォルクローレ、フラメンコ、ミュージカルなどなど

様々なタイプの芸術・芸能を楽しむことが出来ます。

私たちも毎月のように足を運んでいるのですが、

今回は、あのピアソラのタンゴ・オペリータ(タンゴの小オペラ)、

  「ブエノスアイレスのマリア/María de Buenos Aires」

が上演されました。(オーケストラと歌のみ)

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☆Centro Cultural;Borges/イベントカレンダーより転載。

タンゴを学ぶ私としては、アストラ・ピアソラの代表作とも言えるこのオペリータを

CDではなく生の演奏で一度は聴いてみたかったのです。

しかも、本場ブエノスアイレスで!

「Yo soy María de Buenos Aires...」というフレーズから始まる

あまりにも有名な曲は、様々な国籍・ジャンルの歌手が歌っているので

タンゴファンではない人も、一度は耳にしたことがあるかもしれません。

☆Milvaが歌う、マリア・デ・ブエノスアイレス(ブエノスアイレスのマリア)。

120ペソの席を予約したのですが、

この日は建国200年を祝って、特別価格の70ペソでした。ラッキ〜♪

バンドネオンの響きに乗せて、語り手である小悪魔が、

今はもういないブエノスアイレスのマリアを呼び寄せる場面から

このオペリータは始まります。

幼子マリアは、たったの7日間で成人してしまった・・・とマリアの生い立ちを語る小悪魔。

私程度のスペイン語理解能力では

小悪魔の台詞を理解するのは難しいかな〜と思っていたのですが、

詩を朗読するように台詞を言うので何とか大丈夫でした。

スペイン語の勉強(聞き取り)にもいいかも?

そして、蘇ったマリアの陰が身ごもる第2部。

マリアは、その生い立ちゆえに「忘却の女」として描かれていますが

そのマリアを、ただひたむきに想う雀のポルテーニョの歌声があまりに切ない。

そしてマリアの陰が産み落としたのは、もう一つの幼子マリアだった・・・

という場面で幕は閉じるのです。

マリア役の女性歌手の歌声も、マリアに恋する雀のポルテーニョの歌声も、

それはそれは美しく響き、涙を流す観客もいたほどでした。

ところで、この〈Centro Cultural;Borges〉は

いつもたくさんの観光客と、地元のミドルクラス、ハイクラスの人たちで賑わう

Galerias Pacifico というデパートに併設されているのですが、

このデパートの天井の美しさは、一見の価値あり。

ショーとお買い物、どちらも楽しむことが出来ます。

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▲この場所で記念撮影する人多し。私も!(なんだかスカした顔になっちゃいましたが...)

*

 〈Centro Cultural;Borges〉

 住所*Viamonte と San Martin の角にあります。

*

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