アルゼンチンの中のスペイン〜ロシーオの巡礼〜
ロシーオの巡礼といえば、
スペインの熱心なキリスト教信徒たちにとって、とても重要な宗教的祭りです。
ウエルバ県のロシーオの村に向けて旅立つ巡礼者たち。
8日間もの巡礼、長い道のりを歩く彼らを励ますための、歌や踊り。
巡礼の途中でふるまわれる伝統の料理やワイン・・・
この時期になると、日本でも時々
海外ニュースで取り上げられたりしますね。
そのロシーオの巡礼は、実はアルゼンチンでも行われているのです。
去る5月23日(日)に、ブエノスアイレス郊外の町 Santos Lugares で
ミサ、そしてささやかな巡礼が行われました。
私たちをこの巡礼に招待してくれた友だちのアナは、
在アルゼンチン・スペインアンダルシア協会の会長さん。
アンダルシアの音楽といえばフラメンコですが、
2年前、あるフィエスタでセビジャーナスを踊っていた私の夫に、
「セビジャーナスを踊れるのなら、うちのフィエスタにも来てみない?」
と、声をかけてきたのが彼女でした。
それ以来、アンダルシア協会が主催する行事があると、いつも招待してくれます。
▲教会でのミサの後、町内をテクテク歩く。通りで披露されるセビジャーナス。
この手の行事に招待していただくと、日本人であることがよほど珍しいのか
たいていマイクを握らされ、何か話さなければならない状況に陥る夫。
今回は、日本とアンダルシアのふか〜い関係について話していました。
アンダルシアには、「ハポン(Japón)」という名字を持つ人々が住んでいます。
その字のごとく、「日本」という意味です。
彼らの顔は、間違いなくスペイン人に見えるのですが
実は彼らの遠い祖先は、
江戸時代の初めに通商を求めスペインに渡った30人のうち
アンダルシア地方に留まることにした10人の日本人なのです。
日本とアンダルシアって、実はふか〜い関係にあったのですね。
*詳細はコチラを参照
美味しいパエリヤとワインでいい心持ちになったところで、
フラメンコショーが始まりました。
歌っているのは、アルゼンチンを代表するフラメンコ歌手のクラウディア・モントージャ。
そしてギターは彼女の娘です。
彼女たちは日本でも公演を行っているので、ご存知の方もいるかもしれません。
▲フラメンコの衣装って、色とりどりでとってもキレイ。
日本にいた頃も、そしてスペインに旅行に行った際も、
フラメンコ好きの夫にくっついて、あちこちのタブラオに足を運びました。
そして感じるのですが、
アルゼンチンのフラメンコって、レベルが高い!
▲タンゴもいいけど、情熱のフラメンコも習ってみたいなぁ。
踊っているのは、このグループを教えているフラメンコの先生です。
スペイン系移民の多いアルゼンチンには、
フラメンコ教室もタブラオもたくさんあります。
南米にいながら、スペインを旅したような気分になれる。
アルゼンチンって、とってもお得な国です。
最後はセビジャーナスで大盛り上がり!
スペイン系移民の多いアルゼンチンでは、パソ・ドブレを踊る機会が多いのですが、
セビジャーナスも踊れるようになると、こういうフィエスタをもっと楽しめます。
▲アルゼンチンでセビジャーナスを踊るヘンな日本人にみんな大喜び。
この日は、アルゼンチンの建国200年を祝う5日間のうちの3日目。
セビジャーナスを踊りすぎてクタクタになった体で、
建国200年のイベントが行われている7月9日通り(Av.9 de Julio)に向かいました。
あのオベリスコが窓から見えるお部屋を予約できたからです。
次回、アルゼンチンの建国200年を記念して行われた各種イベントをレポートします。
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