アルゼンチンの中のスペイン〜ロシーオの巡礼〜

公開日 : 2010年05月31日
最終更新 :
筆者 : bonita
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ロシーオの巡礼といえば、

スペインの熱心なキリスト教信徒たちにとって、とても重要な宗教的祭りです。

ウエルバ県のロシーオの村に向けて旅立つ巡礼者たち。

8日間もの巡礼、長い道のりを歩く彼らを励ますための、歌や踊り。

巡礼の途中でふるまわれる伝統の料理やワイン・・・

この時期になると、日本でも時々

海外ニュースで取り上げられたりしますね。

そのロシーオの巡礼は、実はアルゼンチンでも行われているのです。

去る5月23日(日)に、ブエノスアイレス郊外の町 Santos Lugares で

ミサ、そしてささやかな巡礼が行われました。

私たちをこの巡礼に招待してくれた友だちのアナは、

在アルゼンチン・スペインアンダルシア協会の会長さん。

アンダルシアの音楽といえばフラメンコですが、

2年前、あるフィエスタでセビジャーナスを踊っていた私の夫に、

「セビジャーナスを踊れるのなら、うちのフィエスタにも来てみない?」

と、声をかけてきたのが彼女でした。

それ以来、アンダルシア協会が主催する行事があると、いつも招待してくれます。

▲教会でのミサの後、町内をテクテク歩く。通りで披露されるセビジャーナス。

この手の行事に招待していただくと、日本人であることがよほど珍しいのか

たいていマイクを握らされ、何か話さなければならない状況に陥る夫。

今回は、日本とアンダルシアのふか〜い関係について話していました。

アンダルシアには、「ハポン(Japón)」という名字を持つ人々が住んでいます。

その字のごとく、「日本」という意味です。

彼らの顔は、間違いなくスペイン人に見えるのですが

実は彼らの遠い祖先は、

江戸時代の初めに通商を求めスペインに渡った30人のうち

アンダルシア地方に留まることにした10人の日本人なのです。

日本とアンダルシアって、実はふか〜い関係にあったのですね。

*詳細はコチラを参照

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美味しいパエリヤとワインでいい心持ちになったところで、

フラメンコショーが始まりました。

歌っているのは、アルゼンチンを代表するフラメンコ歌手のクラウディア・モントージャ。

そしてギターは彼女の娘です。

彼女たちは日本でも公演を行っているので、ご存知の方もいるかもしれません。

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▲フラメンコの衣装って、色とりどりでとってもキレイ。

日本にいた頃も、そしてスペインに旅行に行った際も、

フラメンコ好きの夫にくっついて、あちこちのタブラオに足を運びました。

そして感じるのですが、

アルゼンチンのフラメンコって、レベルが高い!

▲タンゴもいいけど、情熱のフラメンコも習ってみたいなぁ。

 踊っているのは、このグループを教えているフラメンコの先生です。

スペイン系移民の多いアルゼンチンには、

フラメンコ教室もタブラオもたくさんあります。

南米にいながら、スペインを旅したような気分になれる。

アルゼンチンって、とってもお得な国です。

最後はセビジャーナスで大盛り上がり!

スペイン系移民の多いアルゼンチンでは、パソ・ドブレを踊る機会が多いのですが、

セビジャーナスも踊れるようになると、こういうフィエスタをもっと楽しめます。

▲アルゼンチンでセビジャーナスを踊るヘンな日本人にみんな大喜び。

この日は、アルゼンチンの建国200年を祝う5日間のうちの3日目。

セビジャーナスを踊りすぎてクタクタになった体で、

建国200年のイベントが行われている7月9日通り(Av.9 de Julio)に向かいました。

あのオベリスコが窓から見えるお部屋を予約できたからです。

次回、アルゼンチンの建国200年を記念して行われた各種イベントをレポートします。

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