南米初!同性婚の合法化へ

公開日 : 2010年07月27日
最終更新 :
筆者 : bonita
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▲写真/ロイター通信

昨年12月、”世界の果て”と呼ばれるアルゼンチン南部のウスアイアで、

41歳と39歳の男性が結婚しました。当時、アルゼンチンでは

同性婚が法的には認められていませんでしたが、

裁判所が二人の結婚を認める判断を出したのです。

(しかしその後、別の裁判官によって判決が差し止められた)

それに対し、ウスアイア州知事が二人の結婚を認める意思を表明。

苦難を乗り越え、二人はようやく法的に認められた夫婦となり、

中南米で初の同性同士の結婚として話題になりました。

ーあれから1年半。

「この結婚がアルゼンチンにおいて

 すべての男女が法的な平等を獲得するための一歩になるだろう」

というウスアイア知事の言葉通り、

ついにアルゼンチンでも、国の法律として

同性婚が認められることになりました。

先週、異性間との結婚と同じ権利を同性間にも認める法案に、

クリスティーナ・キルチネル大統領がサインしたのです。

カトリック信者の多いアルゼンチンでは

同性婚に反対する国民も少なくないものの、

もともと気質として持っている「個人主義」のためか

お互いに愛し合っているのなら性別なんて関係ないし

結婚について他人がとやかく言うことではない、

という考え方の人も多いです。

スペインではすでに、同性婚が制度化されていますが、

アルゼンチンでは、一部の州や都市を除いて

同性婚は認められていませんでした。

しかし今回、新婚姻法が成立したことを受け、

ラテンアメリカの同性愛カップルおよそ250組が、

アルゼンチンでの挙式を希望しているとの報道もあります。

最近、経済分野での急成長を続けるブラジルに

かなり押され気味だったアルゼンチン。

同性婚に対し先進的な国という意味で、

今またその存在の大きさを、ラテンアメリカにアピールできるかも。

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