1日平均33個の荷物が紛失!エセイサ国際空港の問題

公開日 : 2010年07月28日
最終更新 :
筆者 : bonita

アルゼンチンと諸外国を結ぶ空の玄関口、エセイサ空港。

私もこの2年半で、もう何度もこの空港から入出国していますが、

毎回気になるのが、預け入れ荷物の盗難。

空港カウンターで預け入れた荷物の中から

お土産として買った物や貴重品などが盗まれていた...

という話をよく耳にするからです。

アルゼンチンの新聞LA NACIÓNの記事にも、

この問題が取り上げられていました。

 ☆詳細はコチラの記事を参照

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▲手荷物より大きい荷物が、飛行機の地下倉庫に入るまで

 ベルトコンベアー等を通って行くときが最も危険。写真/LA NACÍON

エセイサ空港に発着している各航空会社に寄せられる

預け入れ荷物盗難に関する苦情は、

昨年2009年度は、1日平均33件でした。

そして今年2010年1月から6月の間の苦情件数はおよそ1万2000件。

そのうち、乗客の荷物を盗んだとして

PSA(空港警備)が告発したのは、たったの133件。

9割以上の乗客が泣き寝入りしているということになります。

  国の顔とも言うべき国際空港が、

  こんなドロボウ空港でいいのか、アルゼンチン!

LA NACIÓNの記事には、

空港職員の雇用形態の問題(短期間雇用)や責任感の欠如が

問題として挙げられていました。

最もらしい理由ですが、でもよくよく考えてみると

日本の空港でも、荷物運搬スタッフは

アルバイトなどの短期契約スタッフだったりしますよね。

じゃあ、日本でも同様に盗難の問題が大きく取りあげられるかというと

そんな話はほとんど聞いたことがありません。

そう考えると、

犯罪の温床となってしまっている職場環境の問題と、

働く人の道徳心の欠如としか言いようがないように思うのですが。

それをアルゼンチン人の友だちに話すと、

「彼らは給料が安いから盗みを働く」と言っていました。

あのー。それが道徳心の欠如ということになるのでは?

日本でも、ワーキングプアの問題があるけれど

お金がないから盗む、という人は少数派ですよね?

アルゼンチン、とーっても大好きな国なんですが、

空港だけでなく郵便局などでも盗難が多いのがネック。

以前、わが故郷沖縄から、団体のツアー客がやって来た際、

スーツケース内に入れていた現金を盗まれてしまった、という人がいました。

貴重品や現金は決して預け入れ荷物には入れず、

ハンドバッグ(トラベル用の腹ベルトが望ましい)等に入れましょう。

 税関職員による盗み、”袖の下”の要求について触れています。こちらもどうぞ。

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