ペット事情〜散歩屋さんとペット誘拐ビジネス〜

公開日 : 2010年09月29日
最終更新 :
筆者 : bonita

高層アパートの建ち並ぶ、首都ブエノスアイレス。

多くのアパートが、ペット可なだけあって、

市内では、愛犬を連れて散歩する人たちの姿をよく見かけます。

私自身、この街で愛犬と暮らすひとりですが、

アルゼンチンのペット事情って、日本とあまりに違うのです。

1 道や公園はう○ぴーだらけ

 日本でも、一部の地域で犬のフンに悩まされているという話を耳にしますが、

 首都ブエノスアイレスの道や公園に放置されているう○ぴーの数は

 それはそれは ハンパな数ではありません。

 マナーを守ることの出来ない飼い主が、まだまだ多いのです。

2 公園に無料ドッグラン

 犬と暮らす家庭が多いだけあって、多くの公園に、円形の柵で囲まれた

 無料のドッグランがあります。

 せっかくドッグランがあるのに、公園に放しっぱなしにしている飼い主も多いので、

 子どもたちが遊ぶ遊具のあるスペースもまた、柵で囲まれていたりします。

3 病気になったら、牛の骨。

 これは、私の犬が通っている動物病院だけかもしれませんが(笑)

 愛犬が病気になり、診てもらう度に、

 「肉屋で牛の骨をもらい、お湯に通して与えるように」

 と言われます。やけどには味噌、みたいな感覚???

日本とはあまりに違う、アルゼンチンのペット事情。

驚いたのはこればかりではありません。

以前、こちらのブログでも紹介したことがありますが、

たくさんの犬を引き連れて散歩している、

散歩屋さんという職業の人々がたくさんいます。

散歩屋1

普段の散歩だけでなく、

旅行中にも愛犬をあずかってくれる散歩屋さんもいます。

忙しい人でも、散歩屋さんのおかげで

安心して愛犬と暮らすことが出来るのです。

実はうちのビーグルも

ビーグル専門の散歩屋さんにあずかってもらっているのですが、

集団での学校生活(?)のおかげで、身に付いたことがたくさんあります。

人間の指示にしたがって歩くこと、

他の犬に出会ったときの挨拶の仕方などなど...

人間の子どもと同じように、犬も学校生活で多くのことを学ぶのですね。

散歩屋2

散歩屋さんに支払うお月謝は、毎月のように上昇し、

2年前は150〜180ペソ前後だったのが

今では250〜280ペソ(6000円前後)くらい。

ペット界でも、インフレが止まりません。

散歩屋3

さて。アルゼンチンでの愛犬との暮らしは、楽しいことばかりではありません。

年末になると、スリやひったくり、強盗などの被害が増加しますが、

同様に、ペットの誘拐も増えるのです。

アルゼンチンで飼われている犬の多くが、

首輪に、名前と電話番号が書かれた小さなプレートをぶら下げています。

迷子になってしまった時に、飼い主のもとに帰ってこられるように、

というのが本来の目的なのですが、ペットを誘拐した犯人は

このプレートに書かれている情報をもとに、飼い主にコンタクトをとります。

実際に、愛犬が誘拐されてしまったことのあるお隣さんの話によると、

犯人は最初、2000ペソ(約4万4000円)を要求したそうです。

それを、犯人との交渉により、結局500ペソまで

値引きさせたのだとか。

「あら。これって普通よ。

 おたくも、もし誘拐されても、言い値を支払っちゃダメよ」

と、有り難い助言をいただきましたが...

「言い値」って、骨董屋の店主じゃあるまいし。

でもたしかに、ペットの誘拐だけでなく、ニンゲンの誘拐事件でも、

値引き交渉が割と普通に行われているアルゼンチン。

大切な大切なペットを守るためには、

「やだ〜、それ高いわよ〜。

 もっとマケてよ〜。もう!ケチなんだから〜」

そんな図々しいことを、

全国展開のデパートチェーンで言えるくらいの

度胸と根性が必要ですね。

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