ブエノスアイレスで必見ーレコレタ墓地

公開日 : 2012年09月30日
最終更新 :
筆者 : 相川知子
P8282858.JPG

この天使はブエノスアイレスで一番好きな彫刻です。そして、それは レコレタ墓地にあります。

墓地の話しなんて!と誰もが思うでしょうが、ブエノスアイレスで必見の観光場所が

このレコレタ地区にあるレコレタ墓地なのです。

P8282860.JPG

 こちらはアルゼンチンの大統領であったサルミエント「教育の父」のお墓です。

プレートがたくさんあり、功績をたたえています。アルゼンチン観光客にはこの

お墓はあまりにも有名です。

そして、一番外国人観光客に知名度が高いのはこちら!いつも込んでいます。

P8282853.JPG

どなたかというとこの方です。

P8282855.JPG

ドゥアルテDuarte というのは Eva Duarte de Peronエバ ドゥアルテ デ ペロン、即ちアルゼンチン大統領 フアン ドミンゴ ペロン大統領の妻であり、国民からカリスマ的に慕われたエバこと、愛称エビータの実家、お父さんのファミリーのお墓なのです。

観光ガイドさんは7m地下にエビータは はくせい処理をされて休んでいる、と言いますが、実際は5mぐらいだそうです。まあ、50歩100歩でしょうか。。。とにかくこの墓地は地下にも広がっているのです。

しかしながら、現在は満員で、代々お墓がない方以外はその敷地を買うことは不可能になっております、基本的にはアルゼンチンの歴史的に著名な方々ばかり、しかも由緒正しいお家柄の方ばかりで、歴代大統領、政治家、軍人、科学者、財界人などがほとんどです。

なお、100年ほど、主がいない、と確定しないとその墓は「見捨てられた」と

判断できないそうです。しかし見捨てられていても、その墓の芸術的価値は高かったり、もちろん、不動産と同じで売り買いされることもありますが、栄誉を称えるプレートを見るだけで有名なイタリアなどのヨーロッパのアーティストの手にかかっているため、その価値を算定するのは実際難しい仕事です。

レコレタ墓地/レコレータ墓地は、1822年11月17日、ブエノスアイレスでは初めて公営墓地として建設されました。国の歴史芸術モニュメントに指定されています。

敷地内には、4870ものお墓があります。最近の有名人はなくなって数年のアルフォンシン大統領のお墓ですね。国会議事堂でお通夜があり、そこからカジャオ大通り、そして、お墓まで市民の見送りが続き、国葬が行われました。

日本人から見ればお墓とは思えません。あまりにも美しく、一つとして同じ建築は

ありません。オーダーメイドのなくなった方を讃えるために出来た芸術です。

その様子はちいさな芸術的街のようですから、世界でも三大墓地の一つであるとか。

そういう話しをレコレータ墓地案内局長のスサナさんにいつも教わっています。

P8282850.JPG

今回 特別に レコレタ墓地 パノラマ写真を撮影させてもらいました。

なお、中央 上の奥辺りにひときわ大きいのがノーベル化学賞を受賞したフェデリコ レノワール氏の墓です。

P8282834.JPG

なお、あまり素晴らしいので感嘆の声は結構ですが、安らかに眠っている方々だけではなく参拝に来ていらっしゃる方もありますので、できるだけ、ちいさな声で話したりして大騒ぎで皆さんの邪魔だけはしないようによろしくお願いします。

毎日 開いていますが、午後6時までです。

それから、エビータを参拝するときにはお墓前の花屋さんで花でも買って捧げると

素敵です。

この記事がよかったらクリックしていただければ嬉しいです!

筆者

アルゼンチン特派員

相川知子

1991年よりブエノスアイレス在住。スペイン語とラテンアメリカが大好き。アルゼンチンのことを日本に周知がライフワーク。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。