Tokyo Boy MX TV「世界に羽ばたく日本人 アルゼンチンの造園家猪又康夫」 (10/13)

公開日 : 2013年10月12日
最終更新 :
筆者 : 相川知子
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来る10月13日(日)午後9時から9時半がオンエアされます。

 東京都のテレビ局の世界に羽ばたく日本人シリーズで、今回はアルゼンチン編が

ブエノスアイレスの日本庭園、エスコバールの花祭り会場などにて撮影が行われました。

と、いうのは今回の主役はアルゼンチンの造園家 猪又康夫氏が主役だからです。

 レポーターとしてドロンズ石本さんhttp://ameblo.jp/dronz-ishimoto/entry-11607747536.html

が猪又さんを訪問して、アルゼンチン在住46年の軌跡をたずねます。

  TOKYO BOY のHP にこの番組の詳細が今週の番組として掲載されています。http://www.mxtv.co.jp/tokyoboy/

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 なお、首都ブエノスアイレスで日本文化を楽しむアルゼンチンの人だけではなく、

外国からの観光スポットであるパレルモのブエノスアイレス日本庭園は、実は

天皇陛下が皇太子殿下の時代にアルゼンチンを訪問した際に作ったものを現在の形に造園したのが猪又康夫技師です。 

 もちろん、数々のアルゼンチン人だけではなく外国人の私邸で日本庭園を造園。

 定住先のエスコバールでも日本庭園を手がけ、さらに現在ブエノスアイレス州エスコバール市で開催中の今年50年になる花祭りhttp://www.fiestadelaflor.org.ar/の展示にはなくてはならない存在が猪又技師です。(46年前からで数年お休みしましたが、ほとんどが猪又技師の作品です)

 そして、ブエノスアイレス市内と州を結ぶ幹線道路であるヘネラルパス拡張工事があわや環境運動家により反対の声で完成されないかもしれなかったのを救世主として登場され、樽巻という日本古来からの大木移植技術を見せ、現地専門家達をあっと言わせたのです。(その大木は今でもヘネラルパスの間の緑地帯で元気に花を咲かせているパロボラッチョなどです)

 1991年に私はアルゼンチンに来ましたが、こちらに来てからすぐエスコバール日本語学校で教鞭をとられていた猪又さんの奥様 猪又浩子先生を中心にエスコバール日本人の方々にもよくしていただきました。今はまだインターネットもありますが、なかなか郵便などつかないし、電話もままならない(高いだけではなくて通じないことももっと煩雑にありました)日本から来て寂しくない、いらっしゃいよ、ときどき日本食などをいただいたりなどのやさしい言葉、思いやりは本当にありがたく思いました。

 日本に住んでいたときよりも逆に日本を感じました。

 あのときのエスコバール日本語学校の子供達ももうとっくに大人になりそれぞれの家庭をもっていって、ときどきふと出会ってびっくりします。

 当時猪又さんはちょっと厳しい方だなーと思っていましたが、自分にも厳しい方です。樽巻などはクレーンを使っての大作業。一歩間違えれば大事故につながります。ですから自信がなければやらない、のだそうです。

 移住して46年、日本人をちっとも捨てていない素晴らしい方、そのアルゼンチンへの貢献についての取材ができて大変光栄に思います。

 今回は猪又さんが主役ですが、実はアルゼンチンに住む多くの温かいそして、それぞれの持つ物を活かして活躍されている日系社会の皆さんへの感謝への一端を番組を通じて示すことができ、本当にいい仕事をさせていただきました。また日本の制作プロダクションの方々もアルゼンチンを、そして猪又さんを選んでいただき大変感謝します。

 アルゼンチンに移住しエスコバールに定着した日本移住先駆者の皆さんは、花作りを行った方が多く、エスコバールを花の都にし、その花祭りを国をあげて行うレベルまでに盛り上げました。

 日本庭園もその後、アルゼンチンの方々に受け入れてもらった感謝の意でアルゼンチンの方(法的な対象はブエノスアイレス市政府になりますが)に日本人一同が寄贈したのです。

花祭りは今年は10月14日まで開催されます。詳細はこちらから、

今年は50年で力が入っています!

http://www.fiestadelaflor.org.ar/

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筆者

アルゼンチン特派員

相川知子

1991年よりブエノスアイレス在住。スペイン語とラテンアメリカが大好き。アルゼンチンのことを日本に周知がライフワーク。

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