新型コロナウイルス情報:アルゼンチンは自主隔離、自宅待機

公開日 : 2020年03月19日
最終更新 :
筆者 : 相川知子
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アルゼンチンは去る2020年3月16日から新型コロナウイルスの蔓延を危惧して学校は閉鎖になり、多くの子供たちや若者が自宅待機の状態になっていて、その面倒を見る親もしくはその世話人は職場では有給特別休暇で対応されています。また一方で、重症化の傾向がある60歳以上の高齢者は社会からの隔離が必要なため仕事は特別休暇として、家から出ない、訪問者を受け入れたり遊びに行くような社会生活を行わないように奨励されています。また、まずはヨーロッパやアメリカ、日本、中国、韓国そしてブラジルとチリから帰国したアルゼンチン人、在住外国人あるいはそのほかの入国外国人にcuarentenaと呼ばれる、入国後14日間の自主隔離が義務づけられました。なお、すでにその方面へ行くフライトは欧米便を中心に停止され、現在は上記の感染危険度が高い国からは入国することができなくなっています。新規ビザや更新も行っていません。

別に外出禁止ではないのですが、不急不用の外出は控えるようにそれから人込みをさけ、また人々が集まらないように1m間隔の間をあけるということで、上記、スーパーマーケットの前に列ができているのは入場制限のためです。

入ると注意書きがあり、

「1m間隔でレジも赤い線の上に沿って、並ぶこと」

「頻繁に手を洗うこと」

「せきやくしゃみの際はは必ずひじでおおうこと」

「マスクはすでに症状があるときに使用すること」

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この対応は薬局なども同様です。

なお、午前7時半から8時半は高齢者向け特別時間になっています。銀行も同様で人の感覚をあけ、また優先する方針です。

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そのほか地下鉄は始発と終点、そして乗り換え、乗り継ぎの駅だけ止まります。

Linea A (Peru-San Pedrito): Peru, Lima, Plaza Miserere, Primera Junta, San Jose de Flores, San Pedrito (Plaza de Mayo cerrada por obras)

Linea B (Leandro N. Alem-Juan Manuel de Rosas): Leandro N. Alem, Carlos Pellegrini, Pueyrredon, Medrano, Federico Lacroze, Juan Manuel de Rosas.

Linea C (Constitucion-Retiro): Retiro, Diagonal Norte, Av. de Mayo, Independencia, Constitucion.

Linea D (Catedral-Congreso de Tucuman): Catedral, 9 de Julio, Facultad de Medicina, Pueyrredon, Palermo, Ministro Carranza/Miguel Abuelo, Juramento, Congreso de Tucuman.

Linea E (Retiro-Plaza de los Virreyes): Retiro, Correo Central, Bolivar, Independencia, Jujuy, Av. La Plata, Plaza de los Virreyes.

Linea H (Facultad de Derecho/Julieta Lanteri-Hospitales): Facultad de Derecho, Santa Fe/Carlos Jauregui, Corrientes, Once/30 de diciembre, Humberto 1o, Caseros y y Hospitales.

またバスも地下鉄も席に座れる人数だけ乗車することができます。

なお、今週末からの連休に先駆け、長距離バス、長距離列車、国際航空路線は2020年3月19日の深夜すなわち、20日なった時点から25日まで運休となります。

これらの措置はできるだけ人々の流入を防ぐものですが、これが25日で終わるのか、また3月19日の夕方から夜にかけて、全国23州の州知事が大統領との総ミーティングにより、強制自宅待機または外出禁止になるかが決まります。

これに先駆けて、次の7州は州境を閉鎖、もしくは一部閉鎖(住民のみ)にします。

Chaco, チャコ州

Santa Fe サンタフェ州

Salta サルタ州

Jujuy フフイ州

Mendoza メンドサ州

Santiago del Estero  サンティアゴ・デル・エステロ州

Tierra del Fuego ティエラ・デル・フエゴ州 (州都ウスアイア)

また人々が海辺に行かないようにその地域の市長は呼びかけています。

なお、学校封鎖は3月31日までですし、欧米線は3月16日から30日間は運行しません。

買占めなども少しはありますが、物価の上昇を抑えたり、また経済活動が停滞しないように工場生産などは引き続き行う予定です。公務員や教員、または高齢者と子供の面倒を見るなどの必要がない場合もできるだけ時差出勤、ホームオフィス、テレワークで済ませるようにとの指導ですが、まだまだ多くの人たちが町で働いているし、正規雇用ではなければ有給もないし、難しいところです。

なお自宅待機中や自主隔離中、デリバリーで用を済ませる人も多いです。

アルゼンチン国内では 2020年3月17日時点で、新型コロナウイルス感染者が累計79名となりました。

内訳はブエノスアイレス市は38名(うち数名は外国人観光客)、そのうち死亡1名、回復者11名、現在は26名が入院治療中。ブエノスアイレス州は15名治療中、チャコ州は11名、そのうち死亡1名で、現在は10名が治療中。コルドバ州は5名、ティエラデフエゴ州(州都ウスアイア)2名、リオネグロ州2名、サンルイス州1名、サンタフェ州1名、エントレリオス州1名、フフイ州1名、サルタ州1名で、合計79名の感染者、そのうち2名が死亡、11名回復のため、結果現在66名入院中です。

https://www.lanacion.com.ar/el-mundo/coronavirus-asi-es-avance-del-virus-se-nid2328201?li_source=LI&li_medium=li-nacion-recommended-item-template-1

3月18日現在、96名が感染、本日3人目の死者(64歳)が出て、ブエノスアイレス市の病院で亡くなりました。奥さんがフランスから帰国した二次感染で、糖尿病と呼吸器系の持病がありました。

内訳はブエノスアイレス市は48名(うち数名は外国人観光客)、そのうち死亡2名、回復者15名、現在は31名が入院治療中。ブエノスアイレス州は20名治療中、チャコ州は12名、そのうち死亡1名、現在は11名が治療中。コルドバ州は6名、ティエラデフエゴ州(州都ウスアイア)2名、リオネグロ州2名、1名回復、1名治療中、サンルイス州1名、サンタフェ州1名、エントレリオス州1名、フフイ州1名、サルタ州1名で、合計感染者数96名、そのうち3名死亡、16名回復のため、現在は78名が入院中です。

新型コロナウイルスにかかっているという疑いがあればこちらに電話をすれば特別救急車が迎えにきます。直接病院に行かない方がいいとのことです。

なお、アルゼンチンは公立病院が無料です。

Ciudad de Buenos Aires: 107

Chaco: 0800-444-0829

Buenos Aires: 148 y 0221-425-5437

Córdoba: 107

Santa Fe: 0800-555-6549

La Pampa: 02954619130 y 02954604986

Entre Ríos: 0800-555-6549

Corrientes: 107

Río Negro: 911

San Luis: 107

Mendoza : 0800-800-26843

San Juan: 107

Catamarca: 0383-423-8872

Salta: 911 o 136

Jujuy: 0800-888-4767

Neuquén: 0-800-333-1002

La Rioja: 107 o 911

Chubut: 107

Santa Cruz: 107

Tierra del Fuego: 911, 101

Santiago del Estero: 0385-421-3006 y 0385-523-7077

Tucumán: 0800-555-8478 o por whastapp 0381-389-9025

Formosa: 107

Misiones: 107

以下は大使館からのメールで、たびレジに登録すれば送られてきます。

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保健省によれば,アルゼンチン国内では97名(昨日から19名増加)の累計感染者数,うち2名の累計死亡者数が報告されています。

●18日,移民局は,下記条件を満たす他国へのトランジット通過は,16日付必要緊急大統領令(DNU)で定められた外国人非居住者の入国制限の例外とする規程を公布しました。

1 無症状である方

2 アルゼンチンを出国する航空券を提示する方

3 アルゼンチン保健当局の定める推奨事項や規程を満たしている方

●最新情報を入手するとともに, 感染予防に努めてください。万が一当局に隔離され援護が必要な場合は,在アルゼンチン日本国大使館までご連絡下さい。

1 保健省によれば,アルゼンチン国内では97名(昨日から19名増加)の累計感染者数,うち2名の累計死亡者数が報告されています。

2 17日から18日の政府の政策は次のとおりです。

(1)18日,移民局は,下記条件を満たす他国へのトランジット通過は16日付必要緊急大統領令(DNU)で定められた外国人非居住者の入国制限の例外とする規程(Disposicion 1709/2020)を公布しました。

(ア)無症状である方

(イ)アルゼンチンを出国する航空券を提示する方

(ウ)アルゼンチン保健当局の定める推奨事項や規程を満たしている方

(2)17日,グスマン経済大臣及びクルファス生産開発大臣は記者会見を行い,経済活性化のため,生活必需品の価格統制,中小企業への補助金及び貸付金等の対策措置に7,000億ペソの予算を充てると発表しました。

(3)17日,アロジョ社会開発大臣は記者会見で,子供手当て(AUH)受給者へ3,100ペソ,最低金額の年金受給者等へ3,000ペソの一時金を支給すると述べました。また,現在行っている貧困層への食料支援や公共食堂支援を強化し,食料カードの支給方法を変更する他,4月及び5月の国家社会保障機構(ANSES)へのローン返済を猶予すると発表しました。

(4)各州の措置

ア チャコ州での外出制限の実施

 17日,カピタニッチ・チャコ州知事は,3月31日まで全州で外出を制限し,全ての州境を閉鎖すると発表した。また,17日18時より一斉休業とし,食料品店,薬局及び給油所のみ開店すると説明した。

イ メンドーサ州での強制隔離の実施

 17日,スアレス・メンドーサ州知事は,外国人・アルゼンチン人の区別なく同州に入る全ての人に14日間の強制隔離を実施することを命じた。同措置は18日から開始される。また,チリとの国境を閉鎖することも発表した。なお,メンドーサ州は,現在までのところ,新型コロナウイルス感染者は発表されていない。

ウ 海岸リゾート地周辺への進入制限

 ブエノスアイレス州ラ・コスタ市,ピナマル市及びヘネラル・プエイレドン市(当館注:当地屈指の海岸リゾートであるマル・デル・プラタがある地域)は,観光客の到着を制限する措置を開始した。また,ピナマル市では,ホテル,レストランを含めた観光サービスを禁止することを決定した。

3 現時点での当館が把握しているアルゼンチンにおける出入国規制の状況は次のとおりです。

 居住者については,日本を含む指定感染地域からアルゼンチンに入国する場合,14日間の強制隔離が課されます。また,非居住者については,現在入国が禁止されており,指定感染地域からの渡航の場合は3月14日から30日間,それ以外については3月16日から15日間,入国出来ません。

4 最新情報を入手するとともに, マスクの着用, 手洗いやうがいの励行など, 感染予防に努めてください。

5 万が一当局に隔離され援護が必要な場合は,在アルゼンチン日本国大使館までご連絡下さい。(以上)

○在アルゼンチン日本国大使館

Bouchard 547 Piso-17, Buenos Aires, Argentina

電話:(市外局番011) 4318-8200 / 国外からは(国番号54)-11-4318-8200

FAX:(市外局番011) 4318-8210 / 国外からは(国番号54)-11-4318-8210

ホームページ(日本語版) http://www.ar.emb-japan.go.jp/index_j.htm

※ご帰国,他国に転居等されておられ,帰国(転居)届がお済みでない場合は,誠に恐れ入りますが,最寄りの在外公館または外務省領事局政策課領事IT班(東京03-3580-3311)まで御連絡ください。

...

筆者

アルゼンチン特派員

相川知子

1991年よりブエノスアイレス在住。スペイン語とラテンアメリカが大好き。アルゼンチンのことを日本に周知がライフワーク。

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