コロナ禍でもチリ独立記念日を祝う気持ちは同じチリ国、エンペドラド市の場合

公開日 : 2020年09月19日
最終更新 :
筆者 : 相川知子

DIECIOCHO ディエシオチョと言えば、チリでは大人も子供もワクワクする独立記念日のお祭りです。

1810年9月18日、チリでの独立記念日なんですが、お正月とお盆と夏祭りが一気にきた感じでお祝いをします。

今年2020年の期間は9月17日から20日まで。学校や会社は休みですが、実は9月いっぱいずっとお祝いをして楽しみます。

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Esa fonda está hecha en la casa de la cultura y se llama la Pandemia

Tocan músicos de florklore

Y se transmite por el canal de televisión y radio para los ciudadanos

Es una fonda con transmisión virtual y estará toda la semana hasta el domingo

エンペドラド市に住むロドリゴさんからのメッセージです。今年のフォンダは市民文化会館で作られ、ニックネームはパンデミアという世界的に拡散している疫病のイメージになりました。ここからテレビで放送し、町のラジオも同じように状況を案内し独立祭音楽をかけます。だからバーチャルフォンダですね。最初は女の子がフォルクローレという民謡を歌い、そのあとふたりで踊りました。男の子はカウボーイのHUASOウアッソの衣装、そして女の子は農場の女性チーナの衣装です。これは民族衣装でさながら晴れ着、着物ですね。

このフォンダという独立記念日会場は、日曜日まで一日中催しが続きます。

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チリには凧揚げの習慣もあり、特に独立記念日のときにあげるんです。ほかにけん玉やコマ回しもあり、ますますお正月のようでしょう?

〈前の記事〉チリ独立記念日は9月18日ですが、9月中がお祭りモードです。しかし2020年は......

普段なら町のサッカー競技場などの特設会場で、祝い事のパレードや踊りや歌などの文化行事をしたり、そこがフォンダと呼ばれ、屋台が連なっています。お昼ぐらいから夜中じゅうお店が開いていて家族でそぞろ歩きをして遊んだり、大人は賭けごとをしたり子供はゲームをしたりおいしいものを食べて楽しみ、上記の凧をあげるんです。

今年はコロナ禍のため、すべて会場は入出禁止で、テレビやインターネットで遠隔で楽しむことになったそうですが、テレビで独立記念日を祝う放送を、いつもよりやってお祭りムードを盛り上げています。

またZOOMによるお買い物セール合戦があったそうです。

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今回の疫病の教訓からもともと環境保護を強化しているエンペドラド市はさらにその誓いを新たにしました。

このモニュメントは環境の象徴であり、またこの地域の名物キノコの採取労働者を称えています。

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いろいろなきのこがとれるんだそうです。

それから重要なのは国旗です。国旗を掲揚しないと罰金が科されるそうです。

だいたい50ドルから300ドルの罰金で、掲揚するだけではなく星の位置をきちんと左におくべきだとのこと。国旗の星ひとつはチリの統一の象徴であり、青は太平洋を白はアンデス山脈の雪をこれはすべての水資源です。そして赤は残念ながら血を流さなければならなかった多くの勇士を称えています。 でも現実には皆さん国旗大好きで9月中ずっと飾っておくようです。

私も取材中に独立記念日に遭遇したんですが、お宅訪問など皆さん諸手をあげて迎えてくれました。そして見事に家中

国旗だらけでした......

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今回はこの間に救急車が国の支援で届き、その試運転式ですが車にも国旗カラーがついています。

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独立記念日の朝はまず神の祝福のミサが行われました。

マスク姿で市長さん夫妻もたいへんです。

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写真はすべてチリ国エンペドラド市のロドリゴさんが撮って日本の皆さんに送ってくれました。

マヌエル・バエス市長も日本の皆さんにたいへんな人もいますが、多くは元気でこの試練を乗り越えるためできるだけ独立記念日をいつもとは違うけれども同じように楽しんでもらう努力をしているという挨拶をというコメントでした。

筆者

アルゼンチン特派員

相川知子

1991年よりブエノスアイレス在住。スペイン語とラテンアメリカが大好き。アルゼンチンのことを日本に周知がライフワーク。

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