今年の「パンケーキデー」は2月9日
イギリスでは2月9日は「パンケーキデー(Pancake Day)」です。
イングランドのあちこちでパンケーキレースというのが行われます。
フライパンを持って、パンケーキをひっくり返しながら走るイベントだそうで、いちばん有名なのはバッキンガムシャー州オルニー村です。
ウェールズでもレースをやるところがあるのかどうか、現地のご婦人に尋ねたところ、残念ながら聞いたことがないとのことでした。
まずは「パンケーキデー」についてお話します。
「パンケーキデー」とは、キリスト教の伝統的な祝祭で「Shrove Tuesday(シュローブチューズデー)(懺悔の火曜日)」とも言われ、四旬節が始まる前日のことです。
四旬節とは「Ash Wednesday(アッシュウェンズデー)(灰の水曜日)」に始まり「Easter(イースター)(復活祭)」までの日曜日(キリスト教の安息日)を除いた40日間のことで、伝統的に断食をする期間だそうです。
「Shrove Tuesday(シュローブチューズデー)(懺悔の火曜日)」は「Easter Sunday(イースターサンデー)(復活祭の当日)」の47日前に当たり、2月3日~3月9日の間で、毎年その日は変わります。
キリスト教の暦に深く関係していて、ちょっと私たち日本人には分かり難いですね。
簡単にいうと「パンケーキデー」=「Shrove Tuesday(シュローブチューズデー)(懺悔の火曜日)」=「断食が始まる前日」で、卵・ミルク・バターを使い切るための最後のチャンスなので、それらの材料はパンケーキにちょうど良いから作って食べよう・・・ということです(ちょっと簡単過ぎるかもしれませんが)。
このパンケーキはとても古い歴史があり、1439年の料理の本にもレシピがあったそうで、材料の4つにはそれぞれ意味があり、卵=天地創造、小麦粉=生命の糧、塩=健全、ミルク=清浄、を象徴するそうです。
現在では宗教的な意味は薄まって、みんなでパンケーキを食べる日といった様子です。
ウェールズの人もレースは無いけど、パンケーキは食べるそうです。家で作る人もいますが、出来合いのものを買ってくるか、電子レンジで温めるだけのものを買ってくる人も多いようです。
とりあえず、どんなものなのか買って食べてみました。
想像していたものと違っていましたよね?
クレープより少し厚い感じの生地で、クルクルっと巻いて、グラニュー糖とレモン汁をかけて食べるのが伝統的です。今回買ったものにはレーズンが入っていました。
現在では、ジャムやチョコレートクリームなどを塗って巻いたり、グラニュー糖ではなくシロップやフルーツソースをかけたり、またはアイスクリームを添えたり、自分の好みにアレンジして食べるそうです。
レシピを紹介しますので、ぜひ作って試してみてくださいね。
『材料』
☆薄力粉 1カップ
☆牛乳 1カップ
☆大きめの卵 1つ
☆塩 少々
※バター、またはサラダ油 少々
★レモン汁 お好みで
★グラニュー糖 お好みで
『作り方』
1. ☆の材料をボールに入れてよく混ぜる。
2. フライパンを温めて、薄くバターかサラダ油をひく。
3. 生地をクレープより少し厚めになるように入れて、約1分焼く。
4. ひっくり返して、裏面も焼く。
5. 焼きあがったら、レモン汁とグラニュー糖をかけて、温かいうちに食べましょう。
スーパーでは、このようなパンケーキミックスも売られています。
このボトルに水を注いで振るだけで生地が出来上がる、お手軽商品です。
お土産にもいかがでしょうか。
【今回のパンケーキの購入先:Bakestones(ベイクストーンズ)】
Cardiff Central Market
St Mary Street,Cardiff CF10 1AU
営業時間:月~土8:00~17:30日曜日は休み
【記載内容について】
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