国会議事堂、見学ツアー

公開日 : 2011年05月31日
最終更新 :
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コペンハーゲンの中心付近にあるクリスチャンボー城。1部は国会議事堂として使用されています。立憲君主制のデンマークには、フォルケティング(Folketinget)と呼ばれる議会があり、179名(2名グリーンランド、2名フェロー諸島)で構成されています。このたび、国会議事堂の見学に行って来たので、見せられる範囲で内部の様子をご紹介させていただきます!

まずは議会の正面玄関から。デンマーク国旗が掲げられています。よく見ると、門の上のほうに4体の苦しそうな顔をした彫刻があります。それぞれ、歯が痛い、耳が痛い、頭が痛い、胃が痛いと嘆いているのですが、国会議員にこうならないように元気に働いてほしいというメッセージだそうです。笑。

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そして、内部にも面白いものが...。下の左写真は、壁に描かれた模様。花柄なのですが、よくみるとナメクジがいます。当時、議会の壁に模様を描くために雇われていた画家ラスムッセンが、議会の遅い決定や、議員のゆったりした働きぶりを皮肉って、花柄模様に「のろい」の意味を込めていたずら描きをしたのです。じつは、国会議事堂内の壁をよく見ると、ナメクジだけでなく、くもの巣や牛なども描かれています。もちろん反感を買ったのですが、画家との間に契約があって解雇できなかったため、そのまま現在まで壁にいたずら描きが残っているのです。右写真は憲法。ガラスケースの中に、昔からの憲法のコピーがずらりと並んでいます。(原本は光でダメージを受けるのを避けるため、別の場所に保管されています。)

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下の左写真は、歴代プレジデント(首相よりもシンボル的な存在)の肖像画が描かれた部屋への通路。真ん中の写真は、廊下。右写真は、エレベーターです。この木でできたエレベーター、よく見てみてください。とてもユニークです。ドアが無いので、エレベーターに乗っている人は外から丸見えになります。この日も、女性議員がハンドルを握って、上から下に流れるように降りていくのを見かけました。ちなみに、このエレベーターは政治家のみ使用可能。なので、政治家はインタビューに答えたくないとき、さっさとこのエレベーターに乗ってしまうのだとか...。そして、撒かれた記者は、急いで階段を駆けるのだそうです。

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国会議事堂のメイン。日本との文化の違いを感じるのは、その投票方法。前方に大きな、各議員の席には小さなスクリーンがあります。スクリーンは4年前に導入されたばかりで、投票の際に用いるのだそうです。緑が賛成、赤が不賛成、黄色が棄権ボタンで、議員はボタンを押して投票します。また、デンマークでは「公開」を重視するため、議員は何に投票したか隠すことはできません。さらに、見学席があり、一般人が討論を見学することもできます。

国会議事堂内の見学ツアーには誰でも参加できますので、興味がある方はぜひ足を運んでみてください☆

ツアーには、デンマーク語と英語があります。下記は、英語ツアーの予定。

国会議事堂の内部見学ツアー(英語ツアー)

 受付 当日の朝9時に正面玄関から入ったところのレセプションにて受付

開催日 日曜日と祝日、夏季シーズンの平日

      6月: 2・5・12・13・19・26 13時~

      7月1日~8月7日:月~金 12時~、14時~

入場料 無料

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