フレデリック皇太子、被災地慰問

公開日 : 2011年06月16日
最終更新 :

すでにご存知の方も多いと思いますが、つい先日(6月13~16日)、デンマークのフレデリック皇太子が日本を訪問されました!フレデリック皇太子は、宮城県東松島市を慰問し、企業からの義援金を届けるほか、被災地の人の話に耳を傾けたり、子どもたちとサッカーをしたりして交流しました。その様子は、デンマークのメディアでも取り上げられています。

さて。フレデリック皇太子ですが、様子を見ておわかりのとおり、皇太子としてはなかなか型破りで面白い人物です。というわけで、今回はフレデリック皇太子について、ご紹介させていただきます☆

フレデリック皇太子は、国民に絶大な支持を得ている女王マルグレーテ2世の長男です。1968年に生まれ、現在43歳です。スウィートフェイスでちょっと童顔なので、普段は髭を生やしています。

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そんなフレデリック皇太子は、厳しい軍隊の訓練に耐えられるだけあって、大のスポーツ愛好家です。世界各地のマラソン大会に出場し、コペンハーゲンではフルマラソンを3時間22分50秒で完走。また、優れたヨット乗りでもあり、世界的なヨットのレースで上位を獲得しています。さらに、自転車レースへ参加したり、とにかくスポーツマンなのです。というわけで、皇太子としては、驚くほど「普通の世界」にどっぷり浸かり、思いっきり体を動かしていらっしゃる方です。スポーツへの関心が高じて、現在は国際オリンピック委員会のメンバーにもなっています。

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じつはオーストラリア人のメアリー皇太子妃と出会ったのも、フレデリック皇太子がオーストラリアのシドニーオリンピックを観に行っていたときのこと。ホテルのパブにいたメアリー妃にデンマークの王子であることを明かさずに話しかけ、会話が弾んで電話番号を交換。そして、2人の遠距離恋愛がスタートしたのです。なので、オリンピックは皇太子ご夫妻にとって大きな意味をもっています。ちなみに、現在皇太子ご夫妻は4児の親となっています。右は、双子の洗礼式のときの写真。

また、フレデリック皇太子のその他の関心事は、気候変動や持続可能なエネルギー。今回の日本訪問の際に「再生可能エネルギーのノウハウについて日本と協力していく用意がある」とコメントし、風力発電などでの技術協力に意欲を示したのも、決して表面的ではないはずです。皇太子本人がそういうことに自ら大きな関心をもっています。被災地の子ども達とスポーツで交流をしたのも、スポーツ好きな皇太子らしい支援です。

というわけで、フレデリック皇太子の人物像、少しはおわかりいただけたでしょうか?デンマーク国民の多くがフレデリック皇太子は「教養があって堅実」であると支持していて、将来の王としては「友人のような存在」となることを望んでいます。また、国民の約80%が軍隊出身で父親でもあるフレデリック皇太子を誇りに思っています。

「世界一開かれた王室」ともいわれるデンマーク王室の型破りなフレデリック皇太子。今回、そんなフレデリック皇太子が被災地を慰問されたことは、大きな意味があると思います。このような支援をしていただき、とても嬉しいと同時に、大感謝です。

皆さん、デンマークは地理的には遠いですが、気持ち的には日本の傍にいます!

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