総選挙で政権交代へ。初の女性首相誕生!?

公開日 : 2011年09月18日
最終更新 :

新聞のようなタイトルになってしまいました。笑。

というのも、9月15日(木)にデンマークで総選挙が行われたのです。

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ちょうど涼しくなってなって、季節が夏から秋に移り変わる頃。デンマークの政治も変わろうとしていました。

高い税金を納めているデンマーク国民にとって、政治は大きな関心事。投票率は約80%以上が当たり前で、街に選挙ポスターが貼られる時期になると、人びとの話題にも選挙が出てくるようになります。

また、一般的にデンマーク人は、誰に投票するか、どの政党を支持するかについてきちんと意見をもっていて、国民の1人として投票するのは当然という意識をもっています。

※残念ながら、私は「外国人」なので投票できませんでしたが、夫が選挙の様子をレポートしてくれました。

9月15日、投票日当日。投票できる時間は朝から20時まで。投票所は学校などの公共施設です。日本とちょっと違うのは、ブースにカーテンまでついていること。皆さん、カーテンの向こう側の個別ブースのなかで、極秘で投票用紙を記入します。

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投票用紙には、政党ごとに投票できる候補者の名前が書かれています。(候補者は地域によって異なります)

その中から、自分がサポートしたい候補者の名前を選び、名前の横にチェックを付けます。

とくにサポートしたい候補者がいなければ、政党にチェックを入れて、政党に投票することもできます。

用紙を見たところでは、いたってカジュアルな印象。投票用紙だからといって、特別な雰囲気は感じられません。

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そして。20時になると、選挙開票特別番組がスタート。

そこからは、若干お祭り騒ぎです。投票日というのは厳かというよりも、ちょっとお祭りに近い雰囲気があります。街の各地で集会やパーティーが開催され、サポーターはその集会に参加したり、内輪の仲間や友達と一緒に開票特別番組を見たりします。

番組では、各政党の得票率や獲得議席数のほか、「右(ブルー)」と「左(レッド)」の獲得議席数をトータルで表示します。(画面右下)

全ての開票が終わるのは真夜中。最終結果は、ブルー(右)が83議席、レッド(左)が92議席となりました。

福祉国家デンマークの基盤は、社会民主党によって構築されてきましたが、ここ10年は増加する移民への反発などの声も上がり、ブルー(右)が過半数を獲得していました。というわけで、今回の総選挙で10年ぶりの政権交代となったのです。

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そして、首相になることがほぼ確実となったのは、社会民主党の女性党首ヘレ・トーニング・シュミット氏(Helle Thorning Schmidt)。近々、デンマーク初、女性の首相が誕生しそうです!

しかし、初の女性の首相といっても、デンマーク人の反応はわりと普通です。女性の社会進出が進んでいるこの国では、いつ女性の首相が誕生しても不思議ではなかったという意識があるからかもしれません。

最後に。こちらはただの余談ですが、実は最近の首相3名(1993~2011年)は、揃いにも揃って名字がラスムッセン(Rasumussen)でした。ま。ただの偶然なのですが。なので、デンマークの首相の名字が、18年ぶりにラムスッセン脱出となります。笑。

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