妊娠・出産・産後サポート
春!日本では桜が咲いてきましたか?
今回は生活感のある話題。私事ですが、1月末に女の子を出産しました。というわけで、実はただいま子育て真っ最中です。
そこで、今回はデンマークの妊娠・出産・産後サポートの概要をご紹介させていただきます☆
デンマークで妊娠・出産にかかわるのは、担当医・病院・ヨーモア(助産婦)。この3者が連携して妊娠から出産までのサポートをしてくれます。尚、デンマークでは医療費は税金で賄われているので、出産にかかる費用は「無料」です。
まず、妊娠が判明すると、自分の担当医を訪問します(デンマークでは1人1人に担当医が指定されており、何かあればまず担当医を訪問するのです)。そして、担当医のもとで1回目の血液検査をします。その後、病院で2回目の血液検査を行って、妊娠11~14週目に第1回目の超音波検査、妊娠19~20週目に第2回目の超音波検査を受けます。じつは、何も問題がなければ、妊娠中の超音波検査はこの2回のみ。日本と比べると、あまりの少なさに驚きます。
そして、出産までの基本的なサポートをしてくれるのは、ヨーモア(助産婦)。定期的にヨーモアを訪問して、胎児の心拍確認やお腹の大きさなど基本的なチェックをしてもらいます。また、何か不安なことや質問があれば、ヨーモアに聞きます。
さらに、病院では出産準備講座を開設しています。ここで驚くのが、男性の参加率です。私は計3回の講座に参加したのですが、平日16時にもかかわらず、ほとんどの妊婦が夫と一緒に参加していたのです。日本との違いを思いっきり感じた場面でした。
そして、いざ病院で出産。このときも、夫の立会いが当たり前です。むしろ、立ち会わない場合は「なぜ?」と不思議に(変に)思われます。ちなみに、出産する病院は指定された病院で、出産方法は基本的には自然分娩です。(希望によって、痛み止めの処方はしてくれます。また、必要があれば帝王切開になります。)
そして、出産すると...
私が出産した病院では、産後しばらくして軽食が運ばれて来ました!デンマークでは誕生日にデンマーク国旗を飾るのですが、まさに「誕生日」に相応しくデンマーク国旗が飾られています。
産後、母子共に特に問題がなければ、第1子出産の場合は産後用ホテルに2日間入院になります。母子のどちらかに問題があれば病院に入院になります。その場合、退院日は経過を見ながら決定されます。ちなみに、第2子以降の場合、何も問題がなければ「日帰り」だそうです。デンマーク人の話によれば、産後4時間で帰宅ということもあるようです...!
下記、左写真は病院。右写真は産後用ホテル。
産後、ママには担当医のもとで産後2ヶ月検診が行われ、赤ちゃんには予防接種が行われます。また、看護士さんが定期的に自宅訪問をして、赤ちゃんの成長をチェックしてくれます。
こちらは看護士さんが赤ちゃんの体重を測っている様子。布にくるんだ赤ちゃんを、昔ながらの測りにかけます。...なかなか面白い光景ですよね?よく見ると、足が左側から出ています。
赤ちゃんのことで何か質問があれば、いつでも看護士さんに連絡をとることができます。
また、ママの精神的なサポートの1つとして「マザーズグループ(ママの会)」があります。同じ時期に赤ちゃんを出産したママを集めたグループで、各グループの人数は10人未満程度。順番で自宅にメンバーを招待し、ママ同士のつながりを深め、子育ての楽しさや悩みを共有するのです。これは子育てを始めたママの孤立や育児ノイローゼ予防にもつながります。
以上、簡単な概要でしたが、いかがですか?
どちらが良いかはよくわかりませんが、日本とはずいぶん違いますよね!?
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