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タンザニア/ダルエスサラーム特派員ブログ 西東 たまき

タンザニア・ダルエスサラーム特派員が現地からアフリカ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。


「ティンガティンガ(Tingatinga)」という言葉を聞いたことはありませんか?
タンザニア・ダルエスサラーム発祥のユニークなポップ・アートです。


広々とした草原や植物を背景に、生き生きと描かれるアフリカの動物たちが
「ティンガティンガ」画の基本モチーフ。コミカルかつ温かい筆致が特徴です。


動物モチーフがメインながら、人間たちや精霊たち、街の様子などを描いた
ものも多く、どのモチーフもその表情や動きにストーリーが感じられるのが魅力
です。見れば見るほど奥深い楽しさに惹きつけられるはず!


壁を埋めるような大作から、気軽に飾れる小さなプレートまで様々なサイズが
あるのでスペースに合わせて選べます。ダルエスサラームでは、カフェやレス
トランなどのインテリアやサインボードとしても使われています。お出掛けの
際は意識して見つけてみてください。


一番人気は約15.5㎝x30.5㎝のサイズのプレートです。プレートの中央に文字
を入れられるデザインになっています。
購入すると職人が目の前でサッと文字を書き入れてくれますので、好きな字体
や色をリクエストし、自分好みの一枚を手に入れましょう。ダルでは、表札と
して門に掲げている家も目に付きます。


tingatinga plate 4.jpg

(ダル市内にある学校の物理実験室に掲げられているドアプレート。)


子供から大人まで、誰にとってもそれぞれの魅力が見つかるティンガティン
ガ画。気軽に手に入れたいなら、Tシャツやマグカップなども人気です。
旅の記念、タンザニア土産にも喜ばれることでしょう。絵葉書をフレームに
入れても素敵ですよ。


独特の魅力に溺れたいなら、市内の本屋に素敵な画集や絵本がおすすめです。


【工房が密集するエリアでの品定めがおすすめ】
ダルエスサラーム・ムササニ半島地区にある"Tinga Tinga Arts Co-operative
Society"には多くのお店や職人が集まっているので、比較しながら選べます。
絵は丁寧にチェックし、バランスや筆づかいが気に入った作品を選ぶと良いで
しょう。制作の現場も見られますよ。


興味を持ったら、Tinga Tinga Arts Co-operative Societyのホームページ
覗いてみてください。
様々なティンガティンガ画から、是非そのユニークなデザイン性とスピリット
を感じてください!


「ティンガティンガ」というリズム感の良い名前は、このアートの創始者
である「エドワード・サイディ・ティンガティンガ(Edward Saidi Tingatinga)」
の名前から来ています。リサイクル素材を使い、1968年頃からダルエスサラーム
で描き始められました。


1972年に彼が急逝した後、そのスタイルを継承すべく、仲間たちによって設立
されたのが、前出の"Tinga Tinga Arts Co-operative Society"です。


日本でも時折、ティンガティンガ・アート展が開かれています。まずは、身近
なところで実物を見てみてはいかが?



2019年5月20日

黒髪を高々と結い上げたキュートな女の子のタグがMabitiの目印。

tag.jpg


ダルエスサラームの女性たちの熱烈な支持を受けるファブリック雑貨ブランドが「マビ
ンティ(Mabinti)」です。スワヒリ語で「娘たち(Daughters)」を意味する言葉です。


ニュアンスのある色とチャーミングなデザイン、コットンやレザーを使ったファッション・
インテリア雑貨は高品質で魅力的。ダルエスサラームに来たら是非手に入れたいのが
マビンティのアイテムです。


purse.jpg

(様々なタイプやのポーチやバッグは、マビンティの代表的アイテム。)


2004年から毎年秋にダルエスサラームで開かれるイベント「スワヒリ・ファッション
ウィーク」は、東部および中央アフリカ最大のファッションショーです。
タンザニア国内はもとより、アフリカ各地のファッションデザイナーたちが技とセン
スを発表する人気イベントで、マビンティも参加常連ブランドの一つになっています。


しかし、素敵な雑貨を制作販売しているだけがマビンティではありません。
女性の心を掴むマビンティブランドは、タンザニアの女性たちを救うソーシャルビジ
ネスの成功例でもあるのです。


【Mabintiが生まれた背景】
適切な医療を受けられれば防ぐことができる、出産による障害”Obstetric fistula”は、
日本語では「産科瘻孔」と呼ばれます。日常生活に多大な支障をもたらすこの障害は、
先進国ではもはや見られないものです。


タンザニアでも都市部では近代医療へのアクセスが容易ですが、地方では必ずしもそう
とは限りません。出産の際、必要に応じて帝王切開に切り替えるなどすれば避けられた
トラブルも、医療へのアクセスが難しい地域では防げない事態が発生してしまいます。


避けられたはずのトラブルで障害を抱えることになった女性たちを救うプロジェクトが
“マビンティ・センター(Mabinti Centre)”です。


【Mabintiの活動】
冒頭で触れた”Obstetric fistula”は、手術によって治すことができます。


ダルエスサラームにある医療施設”CCBRT(Comprehensive Community Based Rehabili-
tation in Tanzania/タンザニア包括的地域密着型リハビリ施設)”は、身体の障害の
ケアおよびリハビリを重点的に担うタンザニアの主要施設です。


そこでは、国内で発生する”Obstetric fistula”の手術件数の約1/3を無償で担うほか、
保健師の育成や医療知識の普及活動なども積極的に行っています。


そんな”CCBRT”とタッグを組んでタンザニアの女性たちをサポートしているソーシャル
ビジネスが、2017年に10周年を迎えたマビンティ・センターです。


【障害を克服し、自活の道を開く「マビンティ」のプロジェクト】
手術によって”Obstetric fistula”を克服した女性たちは、経済的に自立し健康的な生活
を送るためのトレーニングを12ヶ月に渡って受講します。魅力的なマビンティ製品は
このプロジェクトの成果なのです。


トレーニングでは、縫製・スクリーンプリント・デザインといった布製品の制作技術
だけでなく、英語やビジネススキルといった、収入を得るための具体的手段も教えられ
ます。そして12ヶ月後の卒業時は、各自一台ずつのミシンを与えられて巣立って行きます。
これにより、手に職を付けた女性たちが即ビジネスを開始できるというわけです。


さらに、そういった職業的トレーニングに加え、健康な生活を維持するための知識・
エイズ等の病気や家族計画・栄養管理などについても学びます。


社会の中で孤立しがちだった彼女たちは仲間と共にトレーニングに取り組み、サポート
し合うなかで心の状態もまた回復を遂げていきます。経済的に自立し、健康的な暮らしを
営んでいけるという自信に満ちて、新たな人生が始まります。


その姿は、タンザニア各地で同じような状況にある女性たちの希望になることでしょう。


【マビンティ・センターの魅力的な商品】
希望に満ちたストーリーを持つマビンティの製品は、工房に併設されているショップや
市内各所の取扱店、クラフトマーケットなどで買うことができます。
その売上金はCCBRTの活動費に還元され、さらに多くの女性たちを救います。


shop.jpg

(工房に併設されているショップにはカラフルな雑貨が所狭しと並ぶ。)


2019年4月にはショッピングセンター”Slipway”に直営店がオープンし、よりアクセス
しやすくなりました。


マビンティの新製品や最新情報は下記リンクで!
https://www.facebook.com/TheMabintiCentre/



2019年3月21日

「アフリカのアイコン」と呼ぶにふさわしい樹木の一つがバオバブではないでしょうか。
マダガスカルに見られるような天に向かってそびえ立つバオバブと違い、タンザニアの
バオバブはどっしりと小山のような巨木に育ちます。巨大な幹の中は空洞で、中には大
量の水が蓄えられています。


その異様な存在感からか、タンザニアでは「バオバブの幹の中には精霊が住んでいる」
とされ、バオバブの木は畏敬を持って大切にされています。


「アフリカの樹木」というと豊かな常緑のイメージがありそうですが、バオバブは落葉樹
です。新葉が芽吹き、大きな緑を茂らせたのち、枯れ葉を散らせ、やがて枝だけになります。


小型のラグビーボールのような形をしたたくさんのバオバブの実が、大樹にぎっしりぶら
下がっている様子は遠目でも確認できるユニークな光景です。


実の中には大人の爪の先ほどの大きさの種がギッシリ詰まっており、それらに色と砂糖を
まぶしたお菓子は、どこのスーパーでも売られているポピュラーなスイーツです。
ラムネのように溶ける果肉を口内でしゃぶるようにして食べます。爽やかな後味は意外と
後を引き、手が止まりません。
最後に口の中に残る茶色い種は小指の先ほどの大きさで、コロンとしたハート型をして
いるんですよ!


下の写真は、着色も味付けもしていないバオバブの種そのままのバージョンです。
ラムネのようにとろける食感はそのままに、まろやかな酸味があります。


baobab seeds pieces.jpg

(オーガニックのバオバブの種。このまま食べられます。)


バオバブの種は、ビタミンとミネラルが豊富に含まれた「スーパーフード」。
そのまま食べても良いですが、ヨーグルトに入れて食べるのが筆者のおすすめです。
タンザニアの特産品の一つである生ハチミツを加え、甘味と酸味ととろける食感
を楽しみます。


粉末のバオバブ(バオバブパウダー)もまたスーパーにも売っているような身近
な品です。白っぽい色の粉ですが、水に溶かすと茶色い液体:バオバブジュース
になります。酸味が強いので、これにもタンザニアのハチミツを加えれば、アフ
リカならではのユニークな飲み物の出来上がりです!


タンザニアに来たら是非これらを試してみては。珍しいので、お土産にしても
楽しいと思いますよ! 他にバオバブオイルから作った石けんも、タンザニア
土産として手に入れたいものの一つです。


baobab seeds.jpg


さらには、バオバブの実そのものを使った写真のようなユニークなクラフトも
ありますよ。バオバブの実の中身をくりぬいて、外側をそのまま使った餌台
(バードフィーダー/bird feeder)です! 自宅の庭木につるしてみるのも
面白いと思いませんか?!


bird feeder.jpg

(バオバブの実を利用して作った餌台。)


bird feeder label.jpg

(タグには、『恵まれない人たちの収入源となるべく、タンザニアで手作りされ
ています。材料は100%リサイクル素材を使っています』と書かれている。)


バオバブの実の外皮は殻状で硬く、細かな毛が生えているためモールスキン(起毛
がある布素材)のような手触りになっています。餌台のほか、止まり木を付けた
「鳥の巣」バージョンやココナツの殻で作ったスタイルもありますよ。


Africraft.jpg

(店員さんが手にしているのがココナツの殻で作った餌台。その両端に並んで
ぶら下がっているのは、止まり木が付いたバオバブ製「鳥の巣」。)


こういったユニークな雑貨をたくさん制作・販売しているのは、ダルエスサラーム
の雑貨店「AfriCraft(アフリクラフト)」。自然の素材やリサイクル素材を利用
して作った商品は、どれも発想の面白さに感心することでしょう。


Africraft shop.jpg


Palm seed.jpg


リサイクルをモットーとしているだけに、買物をすると新聞紙で作った袋に入れて
くれます。


市内のショッピングモール「Slipway(スリップウェイ)」に直営店があるほか、
ダルエスサラームで年2回開かれる「Artisan Market(アーティザン・マーケット)」
出店の常連でもありますので、気軽に商品をチェックできますよ!
●Artisan Marketのレポートはこちらをチェック! ↓
『今回も変わらず大盛況!ダルエスサラーム最大クラフトマーケット』
『ダルエスサラーム最大のクラフトマーケット「Artisan Market」』


2019年1月 2日
2018年12月11日
2018年11月 4日
2018年9月24日
2018年8月28日
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  • 特派員プロフィール
  • ダルエスサラーム特派員

    ダルエスサラーム特派員
    西東 たまき
    2012年より東アフリカ・タンザニアのダルエスサラーム在住です。インド洋に面した港を備え、アフリカ内陸へ向かう経済の玄関口。発展に向かってパワフルに変わりながら新旧の入り混じる街・ダルエスサラーム。外国人として、会社員として、住民として…様々な側面から垣間見るダルエスサラームをレポートします。 DISQUS ID @disqus_LXBQSe0CAe

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