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タンザニア/ダルエスサラーム特派員ブログ 西東 たまき

タンザニア・ダルエスサラーム特派員が現地からアフリカ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

「鮮やかな色合い、大胆な絵柄」といったイメージで知られるアフリカン・ファブリック (アフリカ布)。
日本でも、バッグやアクセサリー などのおしゃれ雑貨に生まれ変わって静かに人気を広げています。

もちろん、タンザニアでもカンガや キテンゲを使った雑貨・ファッション・インテリアが溢れていますよ。
coasters.jpg

(タンザニア布を使ったアイテムがたくさん見つかる雑貨店『MOYO 』のコースターのセット)


アフリカ各地に、その土地に根差した伝統の布地があります。
タンザニアを代表するのは、カンガ(kanga/hanga)、キテンゲ(kitenge)、キコイ(kikoi) といったものです。

khanga at stair.JPG

(右の2点はキテンゲ、残りはカンガ。それぞれ明らかに違う特徴を持っています。見分け方は以下に)


ただ、名前に聞き覚えがあっても、それらの違いが分からない人は少なくないかもしれませんね。
しかし、それらにはシンプルで明白な違いがあります。カンガ・キテンゲ・キコイの違いを知って、適切な用途で楽しんでみましょう!


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(布地の専門店が軒を連ねる、ダル中心部にある通称「カンガ・ストリート」)


●カンガとは
カンガのサイズは、ちょうど大判のバスタオルのよう。女性が体をくるむのにピッタリな大きさです。
薄手なので洗っても乾きやすく、サラサラした肌触りは熱い太陽の下で使うのに心地良い生地です。


インターネットなどでカンガの写真を見ると、額縁に入った絵のような一枚布に見えますが、カンガおよびキテンゲは共に2枚で1セットです。 2枚分が横に繋がった長い状態で売っているので、購入したら真ん中で分割し、縁をかがってから使い始めます。タンザニアにいるなら、近所のテーラーが手慣れた様子で処理してくれますよ。


・カンガは女性が使います。
・服の上に巻き付けて、エプロンや家着のような役割を果たします。
・抱っこ紐の代わりに小さな子供をおんぶするのにも使われます。
・タンザニアの女性はいくつものカンガを持っています。
・使い込むほどに、ふんわりと柔らかくなります。
・道を行く行商人は頭に大きなカゴを載せて歩いていますが、カゴと頭の間には輪っか状に 丸めたカンガがクッションとして使われていますよ。


上記のような用途を見ても、カンガがいかに生活に密着した布かが伝わるのではないでしょうか。
現地の学校では、行事で使用されるテーブルには必ずカンガがテーブル掛けとして使われていました。学校という事務的な場所を温かな空間に変えてくれるカンガのテーブルクロスの存在感は思いのほか大きいものです。


四辺を囲うフレーム状のプリントと、"jina(ジナ)"と呼ばれる「ことわざ」が一行プリントされて入っているのがカンガの特徴。 このことわざが伝えるメッセージは、カンガを買うとき・着るときに選ぶ際の大事な ポイントでもあります。


私があるとき見かけたカンガのメッセージは「私は何も言わない。けれど私の目はすべて見ている」というものでしたよ! 何とも意味深ですよね。


カンガについて詳しく知りたいなら、いくつかの本も出ています。


ミニアルバムサイズで情報満載の『Kanga Collection』Chieko Orimoto著 は、英語・スワヒリ語に加え日本語併記でダルエスサラームのショッピングセンターSlipwayの書店や雑貨店でも売られています。


●キテンゲとは
サイズは、カンガよりも一回り大きくなります。 カンガに比べ厚手なのがポイント。 そのため、洋服作りに用いられるのは基本的にカンガではなくキテンゲです。 カンガは暮らしに密着して使われるのに対し、キテンゲはもっぱら服飾用と言えるでしょう。


キテンゲにはことわざメッセージは書かれていません。
カンガのように枠状のプリントといった決まったデザインもありません。多くのキテンゲは連続パターンが一面を覆うデザインになっています。そのため、シャツやドレスを作るのに柄の出方をあまり気にする必要がない点も、服飾加工に向いています。


●キコイとは
キコイは、普通サイズのバスタオルほどの大きさです。 一番の特徴は左右に付いている白いフリンジ。
クリエイティビティ溢れる柄を持つカンガ・キテンゲと違い、キコイはストライプが定番。オックスフォード生地に似たような織り目を持つ柔らかな布です。


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(キコイ)


もともとは、インド洋に面した地域の漁師たちが腰に巻いていた伝統の布です。
今では、きれいな色と使いやすいサイズが女性たちを魅了しています。肌寒い季節に ストール代わりに羽織ったり、オフィスの冷房対策として人気があります。


また、カンガとキコイは夏の肌掛けとしても最高の素材です! 猛暑の夜でも、とっても気持ちよく眠れるのです...。


●●●
ダルエスサラームに来たら、道行くタンザニア女性のファッションにも注目してください。都会の女性たちはタンザニア布で仕立てた服を、年齢に縛られない自由で大胆なデザインで楽しんでいます! 男性たちも、オリジナリティ豊かなシャツで闊歩していますよ。


手っ取り早く市販の服を買うのも良いですし、時間があるなら自分好みのプリントとデザインで仕立ててもらうのも楽しいものです。アフリカンプリントの子供服も、とってもかわいいんですよ! タンザニアの布は、老若男女皆さんでお楽しみいただけます。


⇒続きを読む"カンガ・キテンゲ・キコイ...タンザニア布の違いは?"

2021年9月13日

日本では賛否両論のなか、東京オリンピックの聖火リレーが粛々と行われているところですが、タンザニアでも5月17日、2021年の聖火リレーが始まりました。
あまり知られていないようですが、実はタンザニアでは、独立した1961年から毎年、聖火リレー「ウフル・トーチ・レース(Uhuru torch race)」が全国を巡っているのです!


タンザニアでは、2015年に第5代タンザニア大統領になり汚職追放に力を尽くしたジョン・ポンベ・マグフリ氏が今年3月に急逝し、後を継いだ前副大統領サミア・スルフ・ハッサン氏が初の女性大統領に就任しています。


そんな今年のリレーはハッサン大統領の出身地・ザンジバル島に始まり、マグフリ大統領の出身地であるタンザニア北西部・チャトがゴール地という意義深いルートになっているのも見どころ。
昨年はコロナの拡がりを防ぐため中止になっていたので、2年ぶりの開催です。

新聞記事”Uhuru Torch race begins at the birthplace of Tanzania’s President”


そもそもは、タンザニアが独立を果たした1961年12月9日に、初代ニエレレ大統領が次のように語り、キリマンジャロ山頂に「自由(Uhuru)」のシンボルとして聖火を灯したのが始まりでした。


“We have lighted the Uhuru torch and place it at the peak of Mount Kilimanjaro,
to shine within and outside our boundaries, to bring hope where there is despair,
love where there is hatred and respect where there is contempt.”
(国境の内外を照らし、絶望のあるところに希望を、憎しみのあるところに愛を、軽蔑のあるところに敬意をもたらすため、ウフルトーチを灯しキリマンジャロ山の山頂に捧げる。)


独立時から受け継がれている「希望」「愛」「敬意」「自由と平和」といったメッセージを掲げて走り続ける、タンザニアにとって大切なこのトーチは、タンザニアのパスポートの最終ページにもニエレレ大統領の言葉と共に描かれていますよ。詳しくはこちらの記事に→「動物たちが勢揃い! タンザニアの新パスポート」 今年はタンザニア独立60周年でもあります。


2021年5月29日

落ち着いたインテリアに欠かせない木製の家具。日本の家庭でもさまざまな種類の
木製家具が使われていますが、今回はタンザニアならではの木材を紹介しましょう。


こちらはダルエスサラーム市内にあるカフェのテーブルです。
濃淡のまだらが特徴的ですが、何の木でできているかわかりますか?

coconut wood.jpg


日本では木材としてはあまりなじみのないココナツです。


キメの密度が非常に高く滑らか。椅子を動かすときは、ずっしりしたその重さにきっと
驚きますよ! このカフェのインテリアは、ココナツ材の家具で統一されています。

20150215 Woodberry cafeにてアリと.jpg


もうひとつ、味わい深いタンザニアならではの木材を紹介しましょう。
タンザニアの東海岸とアラビアを結び、インド洋を旅してきた「ダウ船(dhow)」と呼ばれる
伝統的な帆船の木材です。

dhow wood 1.jpg


dhow wood 2.jpg


長年、海水で洗われてきた木材は、まるで「骨」のようにシンプルで、ところどころ
朽ちているのも独特の魅力になっています。きちんと磨かれた手触りは滑らか、柔らかく
優しい印象です。


あいにくここではテーブルの写真ばかりですが、海辺に建つこのレストランはモダンな
室内にダウ材のテーブルを組み合わせた都会的なインテリアになっています。


ダルエスサラームを訪れた際は、お店の家具もチェックしてみるとおもしろい発見があると思いますよ!


ダウ材の家具や雑貨は、異国ムードを感じさせるインテリアとして人気があります。
お皿やトレイ、キャンドルホルダーといった雑貨なら価格も手頃だし、日本のインテリア
にも取り入れやすいでしょう。


dhow wood 3.jpg


2021年4月14日
2021年2月21日
2020年6月12日
2020年2月17日
2020年1月18日
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  • 特派員プロフィール
  • ダルエスサラーム特派員

    ダルエスサラーム特派員
    西東 たまき
    2012年より東アフリカ・タンザニアのダルエスサラーム在住です。インド洋に面した港を備え、アフリカ内陸へ向かう経済の玄関口。発展に向かってパワフルに変わりながら新旧の入り混じる街・ダルエスサラーム。外国人として、会社員として、住民として…様々な側面から垣間見るダルエスサラームをレポートします。 DISQUS ID @disqus_LXBQSe0CAe

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